信じてきた夫がどうやら不倫しているらしい。ほぼ確定。
まず、自分はどうしたいのかを冷静に考えてみてください。望む結末は、よりを戻すことなのか、離婚なのか。冷静になれないのなら、少し冷却期間をおくなり、信頼のおける知人に相談するなりして、頭を冷やしましょう。
よりを戻す道を選ぶ場合、浮気の証拠を集めたり、携帯電話やカーナビの履歴をチェックするようなことはマイナスにこそなれ、プラスに働くことはありません。それは別れるための情報収集です。
むしろ、なぜ心が離れてしまったのかをよく省みることが必要です。確かに浮気は、離婚原因として捉えた場合浮気した方に責任があります。浮気されたことを理由に離婚を要求できるという意味です。ですが、結婚生活を継続する観点で捉えた場合、双方に理由があるものです。
不倫している旦那さんがいて、自分はそのために深く傷ついている。そのうえ更に自分の側にも問題があることを受け入れるのは非常に辛いことだと思います。傷口に更に塩を擦り込まれているように感じることでしょう。
ですが、旦那さんはあなたとの関係から逃げたい気持ちを抱えていたかもしれません。本来奥さんを大切に思う気持ちを自然に持っているものだと思いますが、日々小言を言われ続けたとか、べったりと依存するタイプの奥さんに飽き飽きしてしまったとか、わがままではあるけれどもそれなりに意味のある理由があるものです。そして人を好きになるのは潜在意識の影響が大きいですから、理屈でどうにかなるものではなく、そのわがままな理由を一旦受け入れるところからスタートしないとどうにもならないのです。
まずは、よく話し合うことです。決して相手を責めず、どう感じていたのかをお互いに伝えることが大切です。話し合いではあるけれど、自分の感情と向き合うことが必要です。旦那さんにも、どうして浮気に走ったのか、自分の感情としっかり向き合ってもらうことが必要です。「出来心で」みたいな表面的な理由ではなく、もっと深いところに本当の理由があります。決して非難したり否定したりしないこと。ここが一番辛い過程です。
意外なことを相手が気にしていたことに気付くかもしれません。仕事で夜遅く返ってきたときの目が怖かったとか、(単に疲れていたので断っただけなのに)セックスを拒まれてから疎外感を感じていたとか、分かっているつもりで、相手の心を意外と分かっていなかったことに気付くでしょう。
ここからは、時間をかけて信頼を回復していくしかありません。原因らしきものが分かり、お互いの気持ちを確認し合っても、傷ついた心を癒すには一朝一夕というわけには行きません。しばらくはぎこちないかもしれませんが、お互いに改めて真剣に向き合うことを決意したのなら、傷が癒えたときにはもとより強い絆が得られるでしょう。
夫の不倫に気付いたら