トップページ > 1.恋愛の悩みに関するコラム > 父親との関係が恋愛に影響する
よく、「女性は、父親と同じようなタイプの男性と結婚する」と言われますが、もう少しこのことを広げて考えていくと、父親との関係が人生全体に影響を及ぼしていて、特に恋愛や結婚生活には大きな影響を与えていることが分かります。
小さい頃に、父親と離別あるいは死別した場合、「もっと愛してほしかった」「もっと叱ってほしかった」「もっとかまってほしかった」そういう果たされない望みを抱えたまま生きていくことになります。それでは辛いので、どこかの時点で「あきらめる」のですが、この「あきらめる」がまた曲者です。
上手なあきらめ方は、「私はお父さんにかまってもらえなくて寂しい」と、自分の感情を十分に表現した上で、「でも、今はお父さんがいないから辛いけど仕方ない」とあきらめるのです。この場合、寂しい感情は繰り返し現れるかもしれません。でも、それが健全なのです。そして母親もそういった健全な感情表現を娘に許していれば、心の傷は深くならないのですが、大抵の場合、残念ながら以下のようになってしまいます。
父親がいなくなり、母子家庭になると生活も大変ですし、母親も心の支えを失って余裕がなくなります。すると、娘は「私だけ寂しがってはいけない」と自分の感情に蓋をするのです。本当は寂しいのに、その感情を自分で禁止します。実は、心が本当に傷つくのはこの「感情を禁止する」ことによってなのです。いや、見方を変えると、心が傷ついたときに感情を表に出せればその傷を涙が洗い流すようにして癒すことができるのです。感情を禁止することによって、心の傷が癒されずにずっと心の中に残ってしまうことになります。
感情の抑圧が強い場合は、全体的に感情が鈍くなります(感情の鈍麻)。すると、強い刺激しか感じられなくなるのです。たとえば、恋愛初期のトキメキは非常に強い感情です。こればかりを求めると、次々と相手を変えるような「恋多き女」になります。自分では「熱しやすく冷めやすい性格」だと思っているかもしれませんが、このような「感情の抑圧→感情の鈍麻」が根底にあるのかもしれないのです。
また、父親に愛されたかったのに愛されなかったという思いが強い場合は、自分を大切にする心を十分に育てられない場合があります。自分に価値があるという感覚は、自分でそう信じるかどうかしか根拠がないのです。仕事、お金、人が羨む結婚相手、容姿のような他者の評価基準では、本当に自分に価値があると信じることはできないのです(一時的にそう感じることはできますが、本物にはなりません)。
自分に価値があると感じる、その感覚を始めに授けてくれるのは親です。その親から愛されて大切にされたかったという「果たされない思い」が、父親のような男性にばかり恋をしてしまったり、父親のような上司に、ビジネスとは言えないほど身も心も捧げてしまったりするのです。
父親に叱られたかったという思いが強いと、叱ってくれる人ばかり好きになってしまったりすることもあります。
とにかく、人は親子関係で満たされなかった思いを恋愛関係で補おうとするのです。
これは程度問題で、相手が受け入れてくれる程度の「満たされない思い」なら、その恋愛関係を通じて過去の心の傷も少しずつ癒されていくことでしょう。
もしも、自分の恋愛の癖が、どうもトラブルを招くことが多いと気付いたのなら、一度自分と父親との関係を整理してみるのも役立つかもしれません。
「退行催眠」といって過去の自分の記憶に戻る方法を用いると、自分が心に傷を受け、その辛さから感情を抑圧した時の出来事にもう一度戻り、問題の原因を探ることができます。
比較的心の傷が浅い場合には催眠を用いなくても過去の記憶を呼び出す(要するに思い出す)ことが可能で、その場合、父親に対して出さない手紙を書く、等の方法で癒しを進めることができます。
出さない手紙の書き方
まず、自分が父親にしてほしかったことを次々と書く。
「お父さん、あのとき本当は運動会に来て一緒に走ってほしかった。友達はみんな楽しそうに走っていたのに私だけお父さんがいなくて、本当に寂しかった。」
自分の感情を素直に出して書きます。
要求を出し尽くすと、今度は、自分が父親に対してしてあげられなかったことが思い浮かぶかもしれません。
「お父さん、お父さんは勝手なお父さんだったけど、本当は好きでいたかった。お父さんに甘えたり、お父さんの誕生日をみんなで祝ったり、本当はしてあげたかった。できなくて後悔しています。ごめんなさい。」
人は、誰かに「してもらえなかったこと」よりも「してあげられなかったこと」により後悔するものです。だから、嫌いだという気持ちが邪魔して優しくしてあげなかった自分をずっと責め続けて生きてしまうのです。その感情をここで手紙にして出し切ってしまいます。
ここまですると、今度は、嫌なことがあった中にも、いいこともあったことに気付くかもしれません。
「お父さん、お父さんはいつも怒ったり、家を留守にしたりばかりしていたけれど、仕事を一生懸命して家族を養ってくれていたんだね。ありがとう。おかげで何とか私も独り立ちできるようになりました。」
ありがとうが言えるようになったら、もう一歩です。
最後に、自分と同じように弱い心を持った、一人の人間であることに気付くかもしれません。
「お父さんのことをずっと、なんでもできるすごい人であってほしいと思ってきたけど、お父さんもやっぱり私と同じように傷つき、心の痛みを抱えながら頑張ってきた一人の人間だったんだね。今やっとそれに気付きました。今まで嫌っていたお父さんの怒った声とか顔とかが自分の怒った時に似ているのでそれがとてもいやだったけれど、なんだかそんな人間くさい部分を持っていることが今はむしろ愛おしく思えるようになりました。」
結局人は他人を通して自分を見ているのです。
父親との関係、とくに感情面は、ほぼそのまま自分自身との関係です。
父親に対して感謝、許しの感情まで感じるようになるとき、自分自身に対する誇りと許しが得られ、恋愛においてもあふれる幸せを受け取ることができるようになります。
非常に重要な「父親との関係」
自分の恋愛ぐせが他人と違って気になる方は、この「父親との関係」を見つめ直してみるとよいかもしれません。
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中学を卒業するまで、父親の記憶があまりありません。自営業なので家に居たはずなのに 唯一机に向かって座る父の背に「おやすみ」と言ったくらいで あとは写真の中での父とわたし。三人姉妹の末っ子なので姉たちが家を離れ家族旅行がなくってから 高校2年に父と二人で滋賀の方面へドライブしました。この頃から少しずつ父との思い出ができてきました。楽しいものだったり、わたしを心配するものです。まぁ当たり障りのない距離だったかも、その父も最近亡くなりましたが・・。でも祖母の時ほど悲しみも後悔もしてないのは父に対して諦めていたからでしょうか? それに亡くなってからワンマンで暴言もあった人だと知りました これは母がわたしには見せないようにしていたのだと思います。ここに書かれているように恋愛で補おうとするならば、甘えるのは下手やなぁと思っているので、もしかしたら、わたしは無意識に夫になにかを要求してきたのでしょうか?
今は深刻な状況ではありませんが 気になりました。書かせてくれてありがとう♪
投稿者 hana : 2007年01月08日 23:06
恋愛のコラム、どれも素敵ですね。
今、私は結婚していますが、父親に対するコンプレックスがあります。
ここに書いてある通り、出さない手紙を書いてみました。すると、父親の幸せを最終的には祈っていました。
気持ちがすーっとしました。
ありがとうございました。
投稿者 すてき : 2007年01月23日 23:30
かなり癒されました。
私自身、父が同じ屋根の下にいながら私の反抗心からか10年以上まったく口をきいたことがありません。かならず頭ごなしにガミガミ怒るから。それ以外しか想像できなかったから。気性がはげしいんですね。
また、恋愛でもたしかに、理想の父親像である「穏やかで、ものごとをちゃんと説明してくれて、いろんなことを教えてくれる人」ような人と付き合いました。
それ以外男性を信じられないんです。
最近に至っては心が壊れそうな状態です。
投稿者 M・A : 2007年03月08日 00:36
◆さすらい人さん
コメントありがとうございます。
大変でしたね。
でも、いい人々に出会ったんですね。
両親から十分に愛情を受けられなくても、その後の人生
で色々な人から助けられ、癒されていくのです。
◆hanaさん
コメントありがとうございます。
ちゃんと結婚生活ができているのであれば、無理に掘り
返さなくていい、というのが私の考え方です。
苦しくなったときがあったら、このページを思い出して
ください。
◆すてき?さん
やってみたんですね。ありがとうございます。
いいですね。
他人の幸せを願える自分って、好きになれるでしょ?
◆M・Aさん
コメントありがとうございます。
人間ですから、どんなに優しい人でも怒ることはありま
す。逆に怒れない人は、他人に利用されてしまうんです。
お父様が怖かったんですね。
心の中に刻まれてしまった恐怖が癒されることを
お祈りしております。
怒りも大切な気持ちであることを、心も納得したとき、
本当に大切に思える人に出会えるような気がします。
投稿者 あづま(管理人) : 2007年04月03日 10:09
こんにちは、父親との関係ですか・・・。
わたしは、父親に対して、諦めしかないですね。
父の育った環境には、同情しています。
産みの母親が、早くに亡くなり、祖父は子連れ養子に入り、継子いじめに合い。早くから家を飛び出し職人になり生計を立ててきた人です。
そのためか、愛を請うばかりで身勝手です。
そして、全て自分の思い通りでないと、あばれます。
(家族、弱い立場のものの前では。)
でも、なにしろ世間体が大切で、思いっきり縛り付けられました。
学校の、行事でさえ遅くなるときは担任の先生に、遅くなると、連絡入れてもらわないと怖くて帰れないほどです。
父の言い分は、こんなに遅くなるはずが無いです。
いつもより1時間ほど遅いだけなのに・・・。
私は、外泊した事がありません、それどころか友達と飲みにもいけませんでした。
働き出して、会社の飲み会でさえ途中で帰らなければ門限に間に合わないのです。
少しでも遅れると、「新聞種になるような事するな、お前には親兄弟親戚がいるんだ、可笑しな評判が立ったらどうしてくれる。」などなど・・・。です。
友達と電話で話も出来ませんでした。
少しでも長くなると、「いい加減にしろ!この馬鹿アマが。」と怒鳴るからです。
友達に悪いし恥ずかしいし・・・。
絶対父のような人間とは、結婚したくなっかたです。
私の事を信じて、優しい人が理想でした。
そして、女性を1人の人間と認めている人が・・・。
思いっきり選んだ積りだったのですが、私に人を見る目が無かったのかちょっと、面白い人生を歩んでいます。
頑張れ私。かな?
いろんな人とお付き合いしました、でも長続きしなのです。
何しろ、夏は8時から18時まで、冬は10時から4時までが、私が休日の外出が許されている時間です。
これ、二十歳すぎてもですよ、結婚するまでこうでした。
しかも、月に一度だけしか許されていないのです。
会社の帰りも、早く帰らないとご飯がないのです。
残業の為家につくのが、20時位になる時があると、当然ご飯はありません。
「何でこんなに遅いんだ、どこで遊んでた。お前は本当に不良娘だ。」の小言ありです。
命削って、早く帰っていました。
デートする暇ありませんよね。
それに耐えてくれたにが、今の旦那ですが・・・。
やっぱり、自己改造ひつようですか?
投稿者 やちゃ : 2007年04月04日 19:15
やちゃさん
お父様との関係、大変でしたね。
そんな中、よく頑張って今日まで生きてきましたね。
なんだか、泣ける話です。
自己改造は、必要ですよ。
それも、今までのように自分に厳しくする方向じゃなくて、
自分に優しくする方向の改造がね!
人は、「イヤ」が言えないと他人に利用されちゃうんです。
人間関係でうまく行かないパターンのほとんどが、
・他人にイヤといえない
・他人にイヤといわせない
のどちらか、あるいは両方なんです。
誰か信頼できる人をとにかく見つけてください。
友だちでも親戚でも、カウンセラーでもいいです。
自分の感情や欲求を肯定してくれる人がいると、次第に心の力が育っていき、自分の幸せを大切に考えることができるようになっていきます。
残りの人生を穏やかな気持ちで過ごすためにも、
自己改造は早いほうがいいですよ。
投稿者 あづま(管理人) : 2007年04月06日 08:07
よくある話なのかもしれませんが、私の父も人間関係がうまくいっておらず、外のでの欝憤を家庭で晴らすような人でした。野菜の切り方が細かすぎるというようなことで母によく暴力をふるっていました。しかも父は、私が入浴しているときにわざと風呂場の戸を開けたり、脚を開いて座っていたりすると「そういう座り方をしていると虫が入ってくる」と言ってスカートの中に手を突っ込で股間をつねったりしました。そのことについていやだというと、「ませすぎてる、本当はそういうことに興味があるからそういう風に感じるんだ。いやなやつだ」などとののしられました。それ以外にも性的な嫌がらせはたくさんありました。私は本当に嫌で嫌で仕方がなかった。今思い出しても涙が出ます。幼いころは母のことをかわいそうと思っていたのですが、結婚し子供を持つようになってなぜ母は私をかばってくれなかったのだろう、いつも「父親は本当はあなたのことを好きなのだから」「父親と対決して学校のお金など出してもらえなくなったらどうするの」などと言って我慢させたのはどうしてなのだろうと思いだしたのです。父母のことはもう忘れてしまいたい。でも思い出す機会が多すぎてつらいです。
投稿者 とも : 2007年10月09日 12:38
ともさん
コメントありがとう。
性的な嫌がらせ。
良く今日まで頑張って生きてきましたね。
傷つけられて、生き延びられなかった人。あるいは恋愛や結婚が出来なくなってしまう人。そんな人もいます。それぞれに精一杯です。
そんななか、結婚してお子様まで持たれて、本当によく頑張りましたね。大したものです。
忘れるのではなく、感情を全部吐き出してしまうこと。
(「親は大切に」とか、そういう道徳が邪魔しますね。私は、そういうことは一旦脇に置いておくことを強くお勧めしています。)
そして、冷静に親の良かったところ、悪かったところを見て、見習うべきところはできるだけ見習い、直すべきところは(できれば他にお手本になる人をしっかり見つけて)直す。
それが幸せに向けて大切なことだと思います。
ここまで頑張ってこられたのですから、変化する力はあると思いますよ。
応援しています。
投稿者 あづま(管理人) : 2007年10月16日 13:55
あづま様、
コメントありがとうございました。本当に思いきり吐き出すことができればよいのでしょうが、吐き出した後に思い罪悪感を感じてしまうのです。でもやはり吐き出すことは大切ですよね。努力しようと思います。
ありがとうございました。
投稿者 とも : 2007年10月18日 10:30
恋愛と父親像の関係を調べていたら、このサイトを見つけました。
私は恋愛が長続きしません。付き合っても毎回自分から別れを切り出してしまい、そんな時、いつも父親と比べている自分がいるんです。毎回、この人が生涯の伴侶になるんだ!と信じて付き合うのですが、受け入れられない部分が見えてくると、やっぱり違った、お父さんだったらこんな事はしない(言わない)、お父さんだったらこうして(言って)くれただろう、って事を考えてしまうんですね。
私は現在27歳で、19歳の時に父を亡くしました。
父親との関係は良好で愛情をたくさん受け、父の心の寛大さや仕事をする姿勢(自営なのでよく見てきました)、対人関係、幅広い知識、男気溢れる性格、家族への愛、、、全てにおいて尊敬しています。私と父はいつもセットで、父にだけはどんな悩みも信頼して相談していましたし、何でも話せました。
冷静に考えて、父のいい記憶だけが残り、更に実際よりも美化してしまっているのだろうと思います。
そう分かっているのですが、それでもそんな父の影を追いかけてしまいます。
もう恋をするのが怖いです。また何らかの理由を付けて相手を傷つけてしまうのではないかと思うと恋をしたくなくなります。しかし、結婚はしたいし、子供を生んで平凡だけども平穏な家庭を築く夢は捨てきれません。
最近、好意を寄せてくれる男性が現れ、最初は付き合うのに戸惑ったのですが、彼の人柄に惹かれて交際する事になりました。一緒にいると楽しくてドンドン惹かれているのですが、逆にまた怖さも増しています。また私がいつこの人を裏切るかも分からないし、こんなにいい人を傷つけることはしたくないし。じゃあ、裏切らなければいいんですけど、今までだと相手を理解できない、どうしても受け入れる事の出来ない部分が出てきてしまうんです。
愛情を受けて育った場合でも、「親子関係で満たされなかった思いを恋愛関係で補おうとする」部分に当てはまるのでしょうか?19年間は父と過ごしてきた訳ですが、それだけでは足りずに、恋愛で補おうとしているのでしょうか?
この呪縛からどうしたら解き放たれるのか分かりません。一生涯の、たった一人の伴侶を見つけたいだけなのに、私には無理なんじゃないか、と思いかけています。
こんな事は家族にも友達にも相談出来ないし、でも誰かに聞いてもらいたくて自分の気持ちを吐き出したくてここに書かせて頂きました。長々とすみません。ありがとうございました。
投稿者 AKO : 2008年08月21日 14:51
AKOさん
辛い別れを経験されたのですね。
お気持ちをお察しいたします。
別れを経験したあと、あまりに辛いと感情を十分に吐き出せずに、心の中に抑え込んでしまうことがあります。
すると、次の恋愛への希望が持てずに、前に進めない感じがしてしまうことがあるのです。
心理セラピーなどをご利用になり、ため込んだ感情をしっかり吐き出すことが解決につながります。
これが原因の場合、要するに、嘆き悲しむことがまだ足りない、ということなのです。
あともうひとつ考えられる点は、お父さんの伴侶は娘さんであるあなたではなく、お母さんです。この点もよく考えてみてください。お父さんのような人と結ばれるためには、あなたはお母さんのような人になる必要があるのです。
考えてみれば当たり前ですね。
ご両親はお互い必要とし合い、引き合ったからこそ結婚したわけですから。少なくとも潜在意識では、強く必要と感じ合ったのだと思いますよ。
あなたは、お母さんみたいな人になりたいですか?
この点について、よく考えてみてください。
投稿者 あづま(恋愛セラピスト) : 2008年08月21日 15:31
温かいコメントありがとうございます。ウェブサイトをお持ちの方はURLの記入ををどうぞ。メールは公開されません。
★「私はどうしたらいいのでしょうか?」と書きたくなった方へ:きっと今苦しいのでしょうね。
ここに書いて楽になるなら、ご活用下さい。自分の力で立てることをお祈りしております。
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私の父は、今にして思えば情緒の未発達な、人付き合いに関しては非常に問題を抱えた人でした。ものすごい劣等感を抱えていて見栄っ張りなので、甲羅も相当厚いです。そのような人をパートナーに選んだ母も、よろいが固い人でした。
そのような両親に育てられた私は、何を期待していいのかがさっぱりわかりませんでした。将来に希望は持てないけれど、不満といっても別になく(最初からあきらめているのですから)、「親ほど子供のことを考えている人はいないのよ」という言葉を鵜呑みにしていたおかげで、人に対する猜疑心もあったと思います。変な子ども扱いをされていたので、自分で考えることすらしませんでした。感じたことは、「自分は変なのだから」と抑えつけていました。
この状態から自分が病んでいることに気がつくのは大変でした。今、情緒豊かに生活でき、配偶者にも恵まれて幸せに生活できているのは、それまで幸運にも出会った人々が助けてくださったおかげです。
そういう経験から、不満だということがわかれば、かなり健全です。ほんとうに病んでしまうと、それがいかに健全な状態からずれているか、本人にはわからないものです。本人にとってはそれが当たり前だからです。
投稿者 さすらい人 : 2006年12月06日 09:18