ハイヤーセルフにつながる前に、自我を育てよう

ハイヤーセルフにつながろうという人がいます。最近はスピリチュアル流行りで、ハイヤーセルフという言葉を知っている人も随分増えたように思います。しかし、心理学的なワークやスピリチュアル系のワークなどに、結果的に依存してしまうのなら、逆効果。まずは、自我を育てることが大事だという主張をしたいと思います。

ハイヤーセルフ(ハイアーセルフ・ハイヤーマインド・ハイアーマインド)という言葉をご存じでしょうか?
 
ハイヤーセルフ(ハイアーセルフ)とは高次の知性を持った存在です。
仏性や神という捉え方をする人もいますし、あくまで科学的な見方をする人では「最高知の存在(トーマス・エジソン)」という言い方もあります。潜在意識の高度な働きと捉えても構わないと思います。ハイヤーセルフは過去から未来までを全て知って、私たちの存在を温かく見守ってくれています。
 
何日も考え抜いたあと、ある日突然ひらめきが降りてきた。
悩み抜いて、もう光が見えないのではないかというときに、気づきがあり悩みの解消に向かった。
 
このような経験をされた方もいらっしゃると思います。また催眠の中でハイヤーセルフとつながる経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
 
ハイヤーセルフとのつながり方には、いくつかあります。
新しいアイデアのひらめきがほしいときには、まず関連した情報を全部頭に入れること。やはり知らないことからはひらめきが生まれることはありません。情報の詰め込みは大切です。そして、ほしいアイデアについて考え続けること。大体ここまでで1?2週間ぐらいかかることが多いようです。
最後は、考えるのをやめて、リラックスすること。この段階では、意識は休んでいますが、潜在意識は働いています。そして、リラックスした状態こそ最高の叡智が得られる状態なのです。あくまで関連した情報がきちんと頭に入っていることが大前提です。始めの努力を怠る人にはひらめきは来ません。
 
悩みがハイヤーセルフの導きによって解決するときも同じような道をたどるようです。
悩んでいることを自分の力で出来るところまで考え抜きます。ただ、ここからは少し違います。人によってつながる道がそれぞれ用意されているのです。
 
ひとつ目は瞑想や黙想によってつながる方法。静かに心の声に耳を傾ける時間が必要です。催眠によってこの状態に入ることも出来ます。
 
ふたつ目は肉体を通じてつながる方法。この方法が向いている人もいます。ダンス・セックス・運動・食事・ヨガなどなど。体を動かすことによって大いなる存在とのつながりを実感できる人もいます。
 
みっつ目は奉仕によってつながる方法。他人の役に立つことです。こうして心を磨いていくうちに導きがあります。これは私見ですが、仕事を通じてつながることも出来ると思います。但しその場合の仕事とは、頂くお金以上の価値をお客さんに提供する、他者を豊かにする活動である必要があります。
 
よっつ目は他者との関わりの中でつながる方法。自分とは違うものの見方、考え方の他人と接しているうちに、今悩んでいることが小さな事のように感じ、大いなる存在とつながった感覚が得られることがあります。
 
いつつ目は芸術の中でつながることです。文学・絵画・音楽・演劇・映画などを見て癒された経験をお持ちの方は多いと思います。また、心の叫びを芸術として表現する中で、大いなる存在とつながることが出来る人もいます。
 
むっつ目は自然とつながる方法です。うつの治療に自然の中を散歩することが有効だと知られているように、自然に触れることは私たちの心を癒し、ハイヤーセルフとつながる助けになります。水辺が好きか、山が好きか、自分の好きな自然との関わりを見つけてください。
 
そして最後は、宗教的になりますが、文字通り神を信じ、神とつながる方法です。最後は神に身を委ねるという決意から、ハイヤーセルフとつながる道が見える場合があります。
 
 
さてここで、ハイヤーセルフにつながろうという方へひとつ注意を喚起しておきたいと思います。
最近はスピリチュアル流行りで、ハイヤーセルフにつながることを特別なこととして一生懸命そればかり目指す方がいらっしゃるようです。
 
私たちは「自我」と呼ばれる、物事を論理的に判断でき、批判力のある素晴らしい意識の働きを持っています。ハイヤーセルフからのメッセージも最終的には自我が受け取って初めて意識できるのです。潜在意識・ハイヤーセルフ(ハイアーセルフ)・大いなる存在・仏性・神とつながることばかりに躍起になって、生きるための基本的な知識や物事の判断といった自我の大切な役割の部分を育てないとしたら、危険なことです。
 
まず、自我をしっかり育てること。
そして、ハイヤーセルフとつながる方法を探すこと。
 
 
このコラムは、これまでの私の学びの中から得た知識と、感じたことに基づいて書いています。絶対に正しいと主張するつもりはありませんが、スピリチュアル流行りの昨今、批判力なくスピリチュアル系のセミナーに依存し、ハイヤーセルフとつながることを人生の目的のように勘違いしてしまうことを危惧しています。
 
あくまで意識(自我)と無意識(ハイヤーセルフ)の両方をバランス良く成長させることで幸せを目指す姿勢が大切だ、というのが私のセラピストとしての哲学です。


 

「ハイヤーセルフにつながる前に、自我を育てよう」への4件のフィードバック

  1.  依存的な母親についての記事にコメントさせていただいたスワロウテイルです。
     
     さきほど 書こうかと思って はしょったのですが、私は前世療法も、トライしました。
     私は 自我がきちんと形成できていないので、受けても 理解できませんでした。
     
     受けてから 5ヶ月目の現在、やっと繋がってきました。
     現在の自分をなんとかしたくて、むさぼるように本を読み、ネットで情報収集し、
     体の不調もそこから来ていることに気付き、
     
     アダルトチルドレン、共依存、インナーチャイルド、ハイヤーセルフ などの
     探求、模索してきたキーワードの点が線につながってきました。
     
     私は元々感受性が強かったのですが、6年前から急に 負の電波のキャッチ
     (憑依現象)に悩まされるようになり、サイキックな方に頼ってきましたが、
     
     ここへきて 高い意識からのメッセージを受け取れるようになりました!
     最初は わからなかったのですが、これは護られていることのサインなのだと
     サイキックの方に聞かなくても 分かり、信頼できるようになりました。
     
     ここに 書いてある事には非常に共感できます!
     
     
     
     
     

  2. スワロウテイルさん
     
    コメントありがとうございます。
     
    私も勉強中なので、こうして感想のコメントを頂けると、とっても嬉しいです。
    ありがとうございました!

  3. ハイヤーセルフと繋がる七つの方法、とてもわかりやすかったです♪
     
    自我をしっかりと育てること・・・・自分の心を育てるという意味だと思うんですが、
    私は、自我=エゴととらえていて、悟りのため、心の平安のためにはエゴを少なくする方向にいくのがいいのかと思っています。
    自我の捉え方がちがうんでしょうか? 

  4. 沙羅さん
     
    コメントありがとうございます。
     
    確かに、元々、自我というのは英語のegoの訳語ですね。
    ちなみに英語の私(I)はドイツ語のich、フランス語のJe、スペイン語のYoなどと共に、全て元の語源はegoなんだそうです。
     
    まあ要するにegoとは自覚している「私」というだけのこと。
     
    日本語の「エゴ」は元々の意味をずいぶん歪めてしまい、
    「ワガママ」「我欲」「回りと調和していない自分都合」などのネガティブな意味がメインになってしまっていますよね?
     
    そのあたりの混乱を、一度ちゃんと整理された方がよいのでは?
     
     
    自我から離れるというのは、自分の感情や欲求を絶対視しない。
    自分がイヤなことであっても、世界の流れに沿って考えると必要なこともある。
    自分がやりたくないと思うことであっても、正しいこともある。
     
    というように、自分以外の別の視点も持てる、ということだと私は理解しています。
     
    ご参考になれば。

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