トップページ > 1.恋愛の悩みに関するコラム > 彼の気持ちが分かりません、という人へ
私は職業柄「彼の気持ちが分かりません」という相談や質問を受けることが多いです。
きっと、彼の気持ちが分からなくて苦しいのでしょうね。
この質問は大きく分けて2つのパターンがあります。
ひとつめは、恋愛が始まっていないケース。気になる彼がいるんだけど、彼の気持ちが分かりません、というパターンです。ふたつめは、二人の関係が悪化して、どう接していいのか分からないというパターンです。
実は、「相手の気持ちが分からない」と感じるとき、本当は「自分の気持ちが分からない」あるいは、「自分の気持ちを表現していない」のです。
ひとつめの、恋愛が始まっていないケースの意図は、まあ大概「彼が私に気があることが確実ならアタックしてみたいけど、そうでないなら、ピエロになるのは嫌だからやめておく」というものです。表向きの質問は「彼の気持ちが分かりません」ですが・・・
このケースは要するに、ノックしていないからドアが開かない、ということです。
もしも目の前に外人ぽい人がいたとして、この人が日本語を話せるかどうか知りたかったらどうしますか?一番よいのは、『こんにちは』と話しかけてみることですね。自分が日本語を話してみることで、相手も話せれば日本語で返してくれるのです。
恋愛も同じです。自分が相手に「好きだという気持ち」を向けることで、相手もこちらに気持ちを向けてきてくれます。人間関係は合わせ鏡のようなものですから、こちらが好意を表現すれば相手も表現してくれます。こちらの気持ちは隠したままで、相手の気持ちだけ知ろうという考えは、損をしないように見えて、実は一番損をします。
もしその彼が、こちらから「好き」という気持ちを向ければ、「好き」を返してくれる人だったとしても、自分の気持ちを隠していたらチャンスを逃してしまいますから。
いきなり告白するという意味ではありません。「好きだ」ということをまず伝えればいいのです。精神的に成熟した大人同士の関係では、異性から「好きだ」と言われても「ありがとう。でもつき合っている人がいるからごめんなさい。ほんとうにありがとう。」ぐらいのことは言えるものです。それも抵抗があるなら相手が誇りを持っていたりこだわりを持っているところをよく観察してほめること。そうやって「あなたのことをいつも見ていますよ」という気持ちを伝えていくのです。
厳しいようですが、傷つかないことを選択してしまうと幸せになれないんです。
確かに、育った環境を聞いてみると、自分の気持ちを表現することが安全でない環境だったり、同情すべき状況もあります。恋愛がうまく行っている人に比べると乗り越えなければいけない課題が重かったりすることも多いのです。それは百も承知ですが、そこを本人が乗り越えていこうと思わなければ、ずっと同じところにとどまったまま、彼氏もできず、ただ年月だけが過ぎていくことになってしまいます。私は心から応援していますが、行動を起こすのは本人にしかできません。他人の人生を肩替わりすることはできないのです。
勇気を出して「自分の気持ちを表現する」ことが解決策になります。
相手の気持ちばかり知ろうとするのではなく、自分が心を開くことが突破口を作るのです。
さて、ふたつめの、恋愛が泥沼になっていて相手の気持ちが分からなくなっている、というケースも、やはり自分の気持ちと向き合うことが大切です。
彼が私に好きだとか優しい言葉とかをかけてくれなくなって、彼の気持ちが分かりません、みたいな質問を受けたとき、私は大抵「ちょっと厳しいかな」と思いながらも「彼はいっぱいいっぱいでつらいんですよきっと」と言います。その瞬間にはあまり納得しない方もいらっしゃいます。
相手を理解するときに必要なのは「共感の質問」です。
一度100%相手の立場に立ってみて、「この人は何が辛いのだろう?」「この人はどんな気持ちを感じているのだろう?」と感じてみるのです。愛情のある言動ができなくなっている人は大抵「愛情切れ」を起こしていて、救いを求めているのです。
恋愛がもつれて、「彼の気持ちが分からない」と感じたとき、愛を持って彼を理解しようとすれば、「苦しいのだな」と思えますが、「私が引き出して利用できる愛情はまだ残ってるかな」という依存心で彼を見たら、目が曇りますから、分からなくて当然だと思います。
彼の気持ちが分からないとため息をつく方もきっと辛いのだと思います。それでもあえて厳しいことを書いているのは、自分の問題だと気づかない限り、解決の道はないからです。
自分の価値が、彼の気持ち次第になってしまっているところに問題があります。
彼が自分のことを好きでいてくれたら、自分も自分を好きでいられるけれど、彼に嫌われてしまったら、こんな自分のことを自分で好きになるなんて無理。
自分の価値を自分で信じることができる気持ちのことを「自己肯定感」とか「自己評価」といいます。これが低いと、自分を好きでいられるかどうかが、相手次第になってしまいます。
きっと、「他人の評価に関係なく自分は自分を好きでいられる」という感覚がまだ分からないのでしょう。
でも、そういう感覚があるのだと言うこと、そしてそれが欠けていることが根本原因だということを知るところが解決の第一歩です。
自分の価値は自分の価値として、しっかり持っていれば、目の前の相手が「他人を愛せないほど辛い状態にある」ということを読み取るのは簡単です。だって、見るからに辛そうなわけだから。
「彼は今私を愛することができない」=「彼は辛い」
それだけです。
自分の価値が、彼が愛してくれるかどうかに依存していると、
「彼は今私を愛することができない」=「私には価値がない」
というように、判断がねじ曲がってしまいます。
これでは、彼のありのままの状態を理解することができません。
ここまでは、「依存」の罠にはまっていて恋愛がうまく行っていないパターンについて書きました。
ここからは、「自立」の罠にはまって恋愛がうまく行かないパターンについて書きます。
恋愛や結婚生活がうまく行かない心の持ち方に「損した」「ババ引いた」というものがあります。相手の嫌なところを見たり、問題が起きたときに、「損した」「ヘンな相手を選んでしまった」「ババ引いたかも」と思う心のことです。
依存の罠を抜け出して、自分の価値は自分で認めるのだと悟ると「自立」することができます。しかし本当に成長していない段階では、本当はまだ依存的な部分が残っているのです。本当は彼が愛してくれないと自信が持てないのです。でもそれを無理に我慢して抑え込んでいるわけです。
すると今度は、ケチになるのです。「私だってこんなに我慢しているのだから、あなたも我慢しなさい」というような気持ちが出てきます。あるいは「私は私のことをするから、あなたは勝手にあなたのことをしなさい」という感じです。
その先に進むには、問題が起きても、その解決に全力を尽くす、という心構えを持つことが大事です。少しぐらいの問題では動じない心を育てることが大事なのです。これを「コミットメント」と言ったりします(腹をくくる、という意味です)。「愛されないなら、私も愛さない」とか、「私だけ一生懸命になって、捨てられたらピエロになったみたいで情けなくて恥ずかしい」などの気持ちを乗り越えて、「相手の気持ちに関係なく、愛情の出し惜しみはしない」と決めることが必要なのです。人間関係は合わせ鏡。出し惜しみしない人には、(多少の紆余曲折はあるけれど)出し惜しみしない愛情が返ってくるのです。
これは、どんなことがあっても別れるな、という意味とは違います。「損した!」と相手のせいにする前に、問題解決に向けて全力を尽くしましょうと言っているのです。そして、全力を尽くしても解決できないほど重い問題であった場合(相手がメンタルな問題を持っていたりすると、そういうこともあります)、相手を責めたりせず「私は精一杯やりました。でも、今の私にはこれ以上どうしようもありません。ごめんなさい。」そう言って別れを選べばよいのです。やれるだけやって別れたのなら、学びもありますし、つらく悲しい中にもスッキリした気持ちがあるものです。少なくとも誰かを責める気持ちはないはずです。
「彼の気持ちが分からない」
こういう言葉が頭に浮かんできたあなたへ。
「傷つきたくない」という気持ちばかり強かったり、
「私が利用できる愛情はまだ残っているかな?」という気持ちだったりしませんか?
むしろ自分を省みる、いい機会だと思ってみてはいかがでしょう。
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温かいコメントありがとうございます。ウェブサイトをお持ちの方はURLの記入ををどうぞ。メールは公開されません。
★「私はどうしたらいいのでしょうか?」と書きたくなった方へ:きっと今苦しいのでしょうね。
ここに書いて楽になるなら、ご活用下さい。自分の力で立てることをお祈りしております。
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