トップページ > 1b.心理学に関するコラム > 怒りのコントロール
怒りをコントロールすることは、人生をうまく運ぶためにとても大事なことです。
しかし、「怒りのコントロール」と言うと、誤解も多いように思います。
まず、勘違いしやすいものがありますので、明確に否定しておきます。
怒りのコントロールとは、
・怒りを我慢したり飲み込むことではありません。
・表面的に笑って、裏で悪口を言ったり、嫌味を言ったりすることでもありません。
もちろん、
・怒りをサンドバッグ役にぶつけて、自分だけスッキリすることでもありません。
しかし、そう考えてみると、
・ぶつけてもダメ
・飲み込んでもダメ
・くすぶらせてもダメ
ということですので、いったいどうしたらよいのか、分からなくなってきたかもしれませんね。
まず、先ほど書いたことと矛盾していますが、
怒りをすぐ人にぶつけてしまう人は、我慢することを覚えるのも、成長のステップとしては有効です。まずは、自分の感情に責任を持つことを覚えます。
但し、このまま怒りを飲み込むクセをつけてしまうのも、また別の問題を生み出します。また、怒りを飲み込むクセのある人は、これ以上怒りを我慢する方向で努力をすると、飲み込んで抑え込まれた怒りが、必ず何らかの形で表面に出てきて問題を引き起こします。誰かに対する説明できない嫌悪感であったり、対人恐怖であったり、無感情であったりします。
あるいは意外に思うかもしれませんが、身近な人にメンタルな問題が出ることもあります。典型的には夫の怒りを妻が受けてうつになる。社長の怒りを社員が受けてうつになる。妻の怒りを夫が受けて家に帰らなくなる。親の怒りを子供が受けて不登校などの問題行動を起こす、といったものがあります。
つまり、潜在意識の中に感情を溜めている、ということを前提として考えれば、いかに溜め込んでいる怒りを減らすかに焦点を当てる必要があります。飲み込めば、表面的には怒りを感じなくなりますが、徐々に溜まっていきます。
まず、アダルトチルドレンなど、幼少期から自分らしく生きることに難しさを感じてきた方の場合、相当の怒りが蓄積している場合がありますので、心理療法などを頼ってみることを、一番にお勧めします。(一人でとり組む方法を一応書いておきますが、一人でとり組んだ結果について、責任は持てませんので、ご自分の責任で行ってください。)
一人でとり組む場合、人生に十分楽しいことがあること、それが大前提になります。楽しいことから得られる心のエネルギーを使って、負の感情を解消していきますので。
怒りを抑え込みがちな人は、怒りを感じる相手に見立てたクッションをバンバン叩いたり、空気を入れて、パンチするとぼよよ~んと倒れてまた起き上がってくるパンチドールを叩いたり、体を動かして怒りの感情を表現してみると良いです。まずは、怒りを感じて表現できるようになることが大事だからです。
また、もう少し穏やかな方法としては、私は「キッパリ日記」と呼んでいるのですが、その日あった嫌なことを日記に書く方法もあります。嫌なことを飲み込まず、「嫌なことは嫌だと言う」心のクセをつけるために有効です。
これらの方法を使うと、怒りの感情が出てきやすくなってきます。
今までは、いつも怒りを飲み込んでいて、限界に達すると大爆発するというパターンだったのが、日々、イライラするようになります。一見精神年齢が下がったように感じたり、状態が悪くなったように感じるかもしれませんが、今まではそれを抑え込んで見ないフリしていただけですので、意識できるようになっただけ、前進しているのです。
この段階に達した人は、ついつい他人に怒りをぶつけてしまいがちな時期がやってきます。一時的に他人との関係が悪くなることがあるので、要注意です。信頼のおける人には、自分が癒しの旅の途中であることを予め打ち明けておくとよいでしょう。
まず、自分で怒りをちゃんと感じられるようになること。これが第一段階です。
怒りのコントロール(2)に続きます。
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