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デール・カーネギー著「人を動かす」には、
人を説得する秘訣として、
「議論しない」
というものが書かれています。
相手と議論して、たとえ勝ったとしても、
残念ながらその相手はあなたのために喜んで動いてはくれないのです。
卑近な例で説明します。
旦那さんに朝のゴミ出しをお願いしたかったとします。
お願いして、素直にやってくれる関係が築けていれば、議論の必要もないわけですが。
旦那さんが難色を示したとしますね。
さあ、どうしますか?
「今の時代は、男もゴミ出しぐらいはする時代なのよ。」
↑
『時代』を引き合いに出し、さも「あなた以外の男性は皆やっているよ」というニュアンスを出して、相手に、孤立を感じさせてコントロールしようとしています。
それとも、
「あなたも捨てたゴミなんだから、ゴミ出ししてよね。」なんて言いますか?
こういう切り出し方で始まると、相手は嫌な感情を抱き、大抵反論してきます。
「お前こそ、家事の一部としてきちんとやれよ。」
こうなってくるともう、「どっちが正しいか」の議論に入っていきます。
議論になってしまえば、議論に勝ったとしても、結局相手は心から納得しないのです。嫌々やるということです。この世界に負の感情をひとつ作っただけで終わってしまいます。
とは言え、
要求できず、しぶしぶ全部自分でやる。
というのも、問題ありすぎです。
ではどうすればよいのか。
ストレートに、自分の要求として、しっかり頼めばよいのです。
「朝は子供の世話と、洗濯などの家事で手一杯なの。ゴミ出ししてくれるとホント助かるな。」
こう言うと決めたら、同じことを何度でも、初めて言うような調子で言い続けます(「昨日も言ったでしょ、何度言わせるの!」などと言ったり不機嫌になったりすると効果は激減します)。
もちろん、要求が通るかどうかは、二人の関係性によります。今まで散々ネガティブな感情をぶつけてきていたり、依存していたり、あるいは旦那さんが感情を溜め込んで内にこもるタイプの人の場合(こういう人は、よく見抜かないと結婚前は「いい人」に見える)、
旦那さんが奥さんに対して負の感情を持ってしまっているかもしれません。その場合、要求の仕方などのテクニックは一切通用しません。関係修復からとり組む必要があります。
また、議論になる場合、お互いに本音を話していないことがよくあります。本当は、「自分のことを尊重してほしい」という動機が本音なのにそれをハッキリ言葉にできず、自分の命令をきいてもらうことで尊重されていることを確認していた場合、断られたら自分が否定されたことになります。
相手も、「私を大切にしてほしい。私に優しい言葉やねぎらいの言葉をかけてほしい。」というのが本音なのに「ゴミ出しをして」が表面的な言葉だったりすると、正直・誠実でないコミュニケーションに疲れてしまいます。
そのような場合は、きちんと自分の気持ちを見つめることが必要です。本当に欲しいものを素直に見つめて、誠実に相手に伝えること。それが大事なことです。
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