トップページ > 1d.人を動かす秘訣 > 不当な批判をキッパリ否定する
相手を動かし、影響力を発揮していくためには、まず自分が批判されたときに、簡単にぐらつかないことが大切です。
人から何か言われたら、すぐにぐらぐらしてしまい、その内容が正当であっても、不当であっても、振り回されてしまうとしたら、人を動かすどころではありません。まず、自分がどっしりと「動かない」ようにならなければいけません。
人から影響を受けてしまう場面は色々ありますが、コントロールするのが難しいのが、批判を受けたときではないでしょうか。生きている以上、何の批判も受けずに生きることはできません。ですから、批判に上手に対処できることは、必須のスキルです。

まず、右の図を見てください。
批判には、大きく分けて、必要であれば受け入れるべき「正当な批判」と、受け入れる必要のない「不当な批判」があります。
正当な批判は、自分の「考え方」「行動」「態度」「言い方」などに関わるもので、たとえば、
「昨日のあなたの発言は『何でそんな簡単なこともできないわけ?』と相手を追い詰める一方で、具体的なアドバイスがなかったよね。気持ちは分かるけど、それじゃ伝わらないよ。具体的に教えてあげて、少しずつ指導していこうよ。」
など、この場合で言えば「言い方」について具体的に何をどうしたらよいのかまで言及しています。
一方で、不当な批判というのは、同じことを言うのであっても、
「あんたさぁ、昨日○子に『何でそんな簡単なこともできないわけ?』ってえらそうに言ってたけどさ、単に相手を追い詰めたいだけじゃん。自分の指導力のなさを棚に上げて、部下を責めるなんて、最低のマネージャーだね。」
というように、この場合であれば相手の「人格」を攻撃しています。
このような、不当な批判は、キッパリと否定することが大事です。
「えっ?そうなの?びっくりしちゃった。(少し間を取る)あなたはそう思っていたのね。私は責めていたつもりはありません。それから、最低のマネージャーという言い方は悪口だから取り消してください。ただ、もしも私の指導の仕方で○子さんを追い詰めているように感じるところがあったとしたら改めたいから、具体的に言ってくれると助かるな。」
こうして、相手の発言の中から、受け取るべきところは受け取り、不当な批判と感じるところはキッパリと否定し、できれば、正当な批判の領域に押し戻して(具体的に言ってくれると助かるな、など)対応することができれば、相手の物言いが多少キツくても、いちいち傷つくこともなく、関係を切る必要もなく、なんとか関係を維持していくことができます。
これは、この記事を読んだからと言って、今日からできるといった類のものではありません。富士山の登り方を本で読んだから、富士山に登れるようにはならないのと一緒です。トレーニングが必要な分野です。
まずは、相手の批判的な物言いを、正当な批判と不当な批判に分けて考えられる。そこを目指してみることが大事だと思います。
その後、不当な批判に関しては、相手を変えようとせず「私はそうは思いません」などの言い方で「自分は受け取らなかった」ことをキッパリ伝えるようにするとよいです。
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