解決不能な問題に向き合い、「受容」に至る道

 

解決できない問題に向き合うとき、人は次のように反応するといわれています。
エリザベス・キューブラー・ロスの、死を迎える人のターミナルケアの経験によれば、
 
人は、解決不可能な問題に向き合ったときに、
【否認】【怒り】【取引】【抑うつ】【受容】の段階を経ます。
 
 
【否認】とは、そもそもそんな問題はなかったのではないか、何かの間違いではないかと考える段階です。
 
しかし、次第に幻想は消え、やはり自分は解決不可能な問題に直面していることが否定できない事実として迫ってきます。すると、なぜ自分がそんな目に遭わなくてはならないのか憤慨し、【怒り】ます。
 
その後、何とか逃れるすべはないか、【取引】をします。病気であればありとあらゆる治療法や、宗教に頼る(神様と取引する)道を探します。
 
しかし、やはり方法はないと悟ると【抑うつ】状態に陥ります。
 
そして最後に、100%幸せというわけではないけれど、現状を【受容】するにいたり、落ち着いた状態になります。
 
 
死は誰にも避けることの出来ない「解決できない問題」ですが、経済的な問題や夫婦関係においても、すぐには解決できない問題が立ちはだかったときに、私たちは同様の反応をすることがあります。
 
このプロセスを知っておくと、無駄なエネルギーを使わず、流れに任せて気持ちの整理をつけていくことも出来ます。その上で、ある程度落ち着いた気持ちで、そのとき出来る最善の道を選ぶことが出来ます。
 
解決できない問題を受け入れ、解決できる問題については、現実的にとり組む。
 
私自身も、いざ自分の手に負えない問題に直面したときに取り乱さずにいられるとは思えませんが、それでも、こうしたプロセスを頭の隅に置いておくことで、少しは無駄なエネルギーを使わずに、使うべきところに時間とエネルギーを使えるのではないかと考えています。


 

「解決不能な問題に向き合い、「受容」に至る道」への1件のフィードバック

  1. こんにちは^^
     
     
    この問題に直面したときの
    プロセスはすごく大事だなと
    思います。
     
     
    以前、プロセスを知らない時期は、
     
    思い込みやすい性格も
    あり、頭痛を患ったりとか
    もしましたし、解決しないことに
    悩むのにエネルギーを注ぎ込み
    過ぎてもいました。
     
     
    エネルギーのかけ方が適切に
    なるだけでもかなり違ってくるな
    と思います。
     
     
    あとは、
     
    解決できることとできないことを
    見分ける目もあればなとよく
    思います^^;;

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