【ココヘル292】なぜ、話し合いが平行線になるのか?

話し合いをしても、議論が平行線になってしまう場合。お互いに、自分の正しさを主張する(=自尊心を守る)ために、相手を否定するという、不毛な行動に出ている可能性が高い。夫婦でも、職場でも、親子でもそう。「議論に負けても、その人の意見は変わらない」のです。私も正しい、あなたも正しい、という結論に至るような論点を考え出すために、知恵を絞りましょう。相手の間違いを指摘しても、百害あって一利なしです。

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◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 292号 2008.5.13
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 今日のアファメーション3 ?研究生活から学んだ恋愛哲学?
 
 「人脈は、力」
 
 (巻末の解説に続く)
 
 
 こんにちは、あづまです。
 
 セルフセラピーカード講座、楽しかったですね!
 質問をされて、自分でも「何でこんな言葉が出てくるの?」とい
 う答えが出てきた方もいらっしゃいました。
 
 潜在意識から、今まで気づかなかった答えを引き出したわけです。
 初めてでもなかなかうまくリーディングができましたね!
 自分の潜在意識との対話法は、いくつか持っていた方がいいです。
 セルフセラピーカードは有力な方法のひとつです。
 
 次回は未定ですが、お知らせをお待ち下さいね!
 
 
 では、今日も行ってみましょう!
 
 
 ★このメルマガは、心理に関する内容を扱っています。読んで
  いるうちに、感情が乱れるなど、感情的ストレスを感じるこ
  とがありますが、あくまで自分の感情には自分で責任をもつ
  という姿勢でご利用いただきますようお願い申し上げます。
 
 
 
 今日は、親子とか、夫婦で話し合いをしても議論が平行線になっ
 たり、険悪になる場合の心理について書きます。
 
 
 身の回りに、いつも自分の考えを押しつけてくる親がいるとか、
 旦那さんが、ちょっとでも自分の考えを否定されると怒るとか、
 奥さんが、自分の思い通りにならないと感情的になるとか、
 
 まあ、そんな風に感じていらっしゃる方は、必見です。
 
 
◆◆
◆  議論をさける。
 
 最近、デール・カーネギーの「人を動かす」という本を読んでい
 ます。古典的名著ですが、今更ながら読みました。
 
 事例が分かりやすく、とても面白くて役立つ本です。
 まあ一度、読んでみてください。
 
 デール・カーネギー「人を動かす」 創元社
 http://tinyurl.com/4vepbj
 
 
 この本の中に、「議論をさける」という項目があります。
 
 「人を説得する12原則」の中に。
 
 
 なんと、人を説得する原則として
 
 「議論をさける」と書かれているのです。
 
 
 曰く、「議論に負けても、その人の意見は変わらない」
 
 ということです。
 
 議論に負けた方は劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、
 憤慨するだけだと。
 
 
 
◆◆
◆  では、身近に「勝ちたがる」人がいるとき、どうする?
 
 おそらく、ココヘル読者のあなたは、不用意に議論を仕掛けたり
 相手を負かそうとすることはないと、私は信じます。
 
 でも、相手が何かと意見を押しつけてくるときには、自分を守ら
 なければいけません。
 
 仕事の選択、結婚相手、住居、お金、その他・・・
 
 自分の人生の重要事項が相手に干渉されているとき。
 
 
 最終的に、幸せを感じたり、苦しさを感じたりという形で、自分
 の人生の責任を引き受けるのは自分ですから、
 
 自分で決めることが大切なのは分かっていますよね。
 
 
 でも、相手が干渉してくる。
 
 
 こんなとき、どうしますか?
 
 
 
◆◆
◆  議論に負けても・・・
 
 先ほどの原則、
 
 「議論に負けても、その人の意見は変わらない」
 
 を、思い出して下さい。
 
 
 ここで一番やってはいけないことは、
 自分の正しさを証明するために議論して、相手を負かすことです。
 
 もう、相手はもっと頑なになってしまいます。
 
 
 もちろん、だからといって、相手に屈服して自分のやりたいこと
 を曲げるというのも、意味がありません。
 
 
 
◆◆
◆  相手に逃げ道を作りつつ、自分の道も確保する
 
 
 原則:相手は「私は間違ってないよね?」と確認したいだけ。
   (自分の自尊心を傷つけられまいと「守っている」だけ)
 
 
 そういえば、私が会社員をやめて、投資とメルマガで生活するこ
 とを決めたとき、彼女(今の奥さん)はさすがに日頃からその話
 をしていましたので理解してくれたのですが、
 
 母親は、かなり懐疑的でした。
 
 「それで大丈夫なの?」みたいな。
 
 
 そこで私は、議論しようと思ったのですが、話を始めて、すぐに
 気づきました。
 
 「あ、『サラリーマンは危険』という議論をしたら、自分たちの
  人生を否定されるような気がするだろうな。」と。
 
 実際、親の世代では、サラリーマンをすることは、真面目に地道
 に働きさえすれば、ある程度の資産と安定した生活が手に入る必
 勝法だったわけですから。
 
 そこで、それは素直に認めつつ、
 
 「今は、時代も変わって、個人の看板で活躍できる時代になった
  んだよ。それが成功につながる時代になったんだよ。」
 
 
 時代の違いを理由にして、
 そう、繰り返しました。
 
 
 自分の主張も通しつつ、相手の人生も否定しない。
 そんな論点を探したわけです。
 
 今考えると、それほど賢い論点だとも思えないのですが、とにか
 く、相手を否定することなく、話をまとめていったので、しばら
 く同じ主張を繰り返しているうちに、受け入れてもらえました。
 
 
◆◆
◆  もしこれが、同世代との議論だったら・・・
 
 相手が変われば、やはり論点も変えます。
 
 会社の元同僚と「会社員と、起業とどっちがいいか」という議論
 にもしなったとしたら、私はどんな話をするかというと、
 
 
 会社員のメリットとして、
 ・教育研修費が会社持ち(実際これはとても大きいメリット)
 ・社内の人脈が使える(これも、とても大きいメリット)
 ・会社の看板で商売をするので、安定しているし力強い。
 
 自分にとっての、起業のメリットとして
 ・自分の好きな講座を経費で受けられる
 ・起業家同士の人脈が得られる
 ・自分の名前で自由にセミナーが開ける
  (↑実は、このメリットは私にとってとても大きいもの)
 ・自分の名前を売り、自分の看板を育てるのが楽しい。
 ・家で仕事をすることが多いので、家にいられる。
 
 こんな話をするでしょうね。
 
 
 そして、あくまで「私」にとっては、起業の方がメリットが多い
 と思った、という話をすると思います。
 
 相手に勝つことは、しないです。
 
 「議論に負けても、その人の意見は変わらない」
 
 ですからね。
 
 
◆◆
◆  クリエイティブに、両方が満足する論点を見いだすこと。
 
 大切なことは、個々の場面において、
 
 「私も正しい。あなたも正しい」
 
 そういう結論になるための論点を探すために知恵を絞ることです。
 
 
 
 先日「負ける」というテーマで記事を書いたときに、まず相手の
 主張を「聴きましょう」ということを書きました。
 
 聴くことは何より大切です。
 
 そして、そのあとに、決着をつけなければいけない空気になりそ
 うだったら徹底して、自分も相手も正しくなるような論点を探す
 のです。
 
 
 相手も自分も正しいという結論になるように、話を持っていきま
 す。その場合に大切なことは、自分と相手の違いをよく見ること
 です。
 
 
 親との議論なら、時代が違う、という論点も有効でしょう。
 
 友達との議論なら、求めているものが違う、という論点かもしれ
 ませんし、
 
 男女の違いや、負担できるお金や、時間の違いも良い論点です。
 
 
 
◆◆
◆  束縛してくる相手は、ちょっと厄介です。
 
 
 原則:不機嫌な私といるあなたも、不幸でしょ?
 
 
 仕事の話は、比較的お互いの違いを認め合いやすいかもしれませ
 んが、恋人同士になった時に他の異性と会ってもいいかどうかな
 どは、簡単に話が着かないかもしれませんね。
 
 
 束縛してくる相手に対して、
 
 「あなたは、恋愛中は他の女の子と会わない主義なのね。
  わたしは、恋愛中でも他の男性と会う主義ですから。
  お互いの、考え方の違いを大切にしましょう。」
 
 とは行かないと思います。
 
 
 そんな場合は、予想できる範囲で、未来の結果を相手に提示して
 みるのも手かな、と思います。
 
 
 「私は、自由を奪われると、たぶん、イライラが募ると思う。
  あなたは、そんな私と一緒にいたいの?」
 
 あくまで、自分の限界として話をすることが大切です。
 
 相手を責めるのではなく、
 
 私はそこまで頑張れないよ、という形で。
 
 
 まあ、束縛する人との恋愛は、長い目で見るとうまく行かないと
 思います。うまく行く恋愛・結婚生活は、人間関係が広がってい
 くものですから。
 
 私はそこまで頑張れないよ、といいながら、相手が気づいて成長
 してくれるのを待つしかないですね。
 
 そして、どうしても成長しない人なら、どこかで見切りをつける
 ことも必要です。
 
 その時も、相手を責めるのではなく、「私には荷が重すぎました」
 そういう気持ちで別れることが大事だと思っています。
 
 
◆◆
◆  今日のまとめ
 
 話し合いをしても、議論が平行線になってしまう場合。
 
 お互いに、自分の正しさを主張する(=自尊心を守る)ために、
 相手を否定するという、不毛な行動に出ている可能性が高い。
 
 「議論に負けても、その人の意見は変わらない」のです。
 
 私も正しい、あなたも正しい、という結論に至るような論点を考
 え出すために、知恵を絞りましょう。
 
 
 相手の間違いを指摘しても、百害あって一利なしです。
 
 相手を負かすことのないように、相手の意見に耳を傾けることと、
 お互いが違いを認め合い、お互いに正しいという結論になるよう
 に、脳に汗をかくほど知恵を絞りましょう。
 
 
 
◆編集後記
 
 最近幸恵ちゃんの料理で、私が嬉しいことのひとつは舞茸の料理
 が増えたことです。
 
 今日も豚バラ肉と舞茸と小松菜の煮浸しがおいしかった♪
 
 幸恵ちゃんは、以前はあまり舞茸料理に積極的でなかったんです
 が、あるときを境に舞茸のおいしさに目覚めたんです。
 
 ある日は、まだ使っていない舞茸があるのに、忘れてもう一パッ
 ク買ってきたこともあります。潜在意識は舞茸を激しく欲してい
 るってことでしょう(笑)
 
 以前は舞茸ではなくシメジが多かったんですが。シメジも好きだ
 けど、やっぱり舞茸ですよ、マ・イ・タ・ケ♪
 
 
 すいません。舞茸ネタでこんなに引っ張ってしまいました。
 
 
 ところで、今週もラスト・フレンズ見ましょうね!
 木曜22時です!お見逃しなく(笑)
 
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(今日のアファメーション3 ミニ解説)
 
 「人脈は、力」
 
 技術的に優れた研究者がたくさんいる中で、影響力や発言力で、
 ぬきんでている人は、人脈が広いことが分かりました。
 
 そう研究の世界でも、人に好かれ、重要人物との人間関係をしっ
 かり作っている人が強いのです。
 
 そうと分かったら、人脈作りです。
 しかし私は、どうも社内政治が好きになれず、社外の人との付き
 合いが好きでした。その辺が社内では力をつけられなかった原因
 のひとつかと。
 
 入社から3?4年してからはずっと、社外での人脈を作ることし
 か考えていませんでしたから。
 
 それがどういう結末になったかというと、自前で人脈を作って生
 きる必要のある、独立開業の世界。
 
 
 えと。恋愛と何が関係あるかというと・・・
 
 恋愛がうまく行く人は、自分のパートナー以外の人との関係も大
 切にしています。
 
 逆に、人間関係が自分のパートナーだけになってしまい、人脈を
 失ってしまう恋愛は、長続きしません。
 
 人脈は、力。
 
 人脈って、大げさな言葉を使わなくても、要するに人から信頼さ
 れているということです。
 
 
 
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 【男心理解】30分でわかる男心のつかみ方
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 未だに感謝の声が届く名作です。
 まだお読みになっていない方は、ぜひどうぞ。