【ココヘル357】キッパリ言えるようになる秘訣

 

◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 357号 2009.2.20
 
 あづまです。こんにちは。
 いつも読んでくださってありがとうございます。
 
 
 
 今日は、自分の考えや主張がきっぱり言えるようになる方法です。
自分の気持ちが踏みにじられたり、責められたり、いわれのない
中傷を受けたりしたときに、
きっぱりと「それは違う」と自己主張できれば、問題はその場で
解決することも多いですし、長年苦しんだりしなくてすみます。
周りの人をいい人に変えようと空しく努力したり、
被害者意識のまま、暗い生き方を続けたりするよりも、
 
ひとことキッパリと自己主張できることの方が、よほど健全です
し、人生も豊かになるのです。
 
 
◆ なぜ、自分の考えをキッパリ言えないのか?
 
 ではなぜ、私たちはキッパリ言えなくなってしまうのでしょう?
 
 これは「自己肯定感」という、自分をありのままに肯定する気持
ちと関係があります。
自己肯定感が弱いと、自分を基準に物事を決められません。
常に、周りの人の目を基準にすることになります。
すると、自分が不満を持ったとしても、その不満が正当なものな
のか、それとも不満を持った自分が間違っているのかと、自分の
気持ちがぐらつくことになります。
これでは、自分の考えをキッパリ言えなくて当然です。
自分の考えをキッパリ言うためには、自分をありのままに肯定す
る気持ち「自己肯定感」が必要、ということです。
 
自己肯定感は、ダメな自分でも受け入れられる気持ち、
ありのままの自分を受け入れる気持ち、根拠のない自信、
男としての(女としての)自信、などと表現される部分です。
 
◆ キッパリ言える人は、どこで「自己肯定感」を身につけたの?
 
 キッパリ言えない人から見ると、キッパリ言える人は、いったい
どこでその「自己肯定感」を身につけたのか不思議に思うかもし
れません。
大変な想いをして、自力で努力して身につけた人もいますが、
自己肯定感をしっかり持っている人の多くは、親がありのままの
自分を認め続けてくれて、受け入れ続けてくれたことが大もとの
エネルギー源になっています。
親が灯してくれた、心のエネルギーの灯。
これが、燃え続けていることで、自分を肯定する心のエネルギー
になっているのです。
そう考えると、子育てって、とても大事ですね。
成績やしつけのことを心配するよりも、もっと大事なポイントと
して、こどもの自己肯定感を育てることが何より大切なのですね。
確か誰かのメルマガを読んでいたときでしたが、
こどもを「ホメる」より前にまず、「包む」と書かれていました。
ホメるというのは、親の価値判断に沿ったことをこどもがしたと
きに評価することです。つまり「よい子」でいなさいという無言
のメッセージを送っていることになるのです。
その前に「包む」。
よい子の自分も、いっぱいいっぱいの自分も、どっちもいていい
んだ。こどもがそう感じられるように。
こうして、心のエネルギーの灯をもらい、自分のことを大切に思
えると、自分の気持ちを基準に生きられるようになります。
他人に中傷されたときも、キッパリと「嫌だ」と言える。
自分の気持ちを、心から「大切なもの」と思える。
これが、自信の証です。
 
 
◆ 相手の領域を侵さずに「キッパリ」言えるのが自信の証
 
 正しい自信の証と似ているが、異なるものを提示しておきます。
それはキッパリではなく「攻撃的」なコミュニケーションです。
見分け方は、慣れれば簡単です。
・自分の気持ちを表現しているものが「キッパリ」
・主語が相手(あなた、おまえ)であるものが「攻撃的」です。
 
 
 一例を挙げます。
 
今日は一緒に家でご飯を食べようと言っていたのに、連絡がない
まま、旦那さんが遅く帰ってきた。しかも、飲んでから。
さあ、嵐の予感です・・・
さて、こんなとき、奥さん側には大きく分けて、
三つのタイプのコミュニケーション方法があります。
1.キッパリ言える人(アサーティブな人)
「ねえ、今日さぁ、一緒にご飯食べようって言ったよね?
 待ってたんだけど、遅いから先に食べちゃったよ?
  (私は)がっかりしちゃったなぁ・・・」
 
  「私」を主語にして、自分の気持ちを伝えていますね。
  これは、良い態度です。
 
  文字では表現しづらいですが、淡々と、暗くならずに伝えるの
  がポイントです。
 
 
 2.攻撃的な人
 「今日一緒にご飯食べようと言ったじゃない!
 (あなたは)なんで、何の連絡もなく、遅く帰ってくるわけ?
  (あなたは)家族のこと、考えてるの・・・?」
 
  「あなた」を主語にして、相手を詰問していますね。
  これは、良くない態度です。
 
  不機嫌な調子で言えば、ふたりの関係はさらに悪化します。
 
 
 3.非主張的な人
 「おかえり。おつかれさま・・・疲れたでしょう?
  お風呂入る? ビール飲む?」
 
  非主張的な人は、自分が嫌な思いをしているのに、それを表現
  しないという、「自己犠牲的な不正直さ」を持っています。
  この態度は、良くない態度です。
 
  自己犠牲的な態度も、相手にとっては気分がよくないものです。
  だって、腹の底で何を思ってるか分からないもの。
 
 
 このうち、自分の気持ちに素直になり、キッパリ言える人が、
自己肯定感を持っている安定した人、ということになります。
 
相手を攻撃したり、詰問したり、正しさを主張したりすることな
く、自分の気持ちをキッパリと伝える。これが自信の証です。
相手を詰問したり、キツイ言葉で攻撃したり、正しさを主張した
りするのはむしろ、自信のなさの表れなのです。
そういう出来事が起きたら、自己肯定感が足りない人は、
激しく傷つくのです。だから、二度と起きないように、相手にも
キツイ態度で臨むようになります。
逆に、自己肯定感をしっかり持っている人は、もちろん嫌な気分
にはなりますが、激しく傷つくというほどではありません。
自分の心を守る力が強いのです。
だから、相手のことを思いやった言動ができます。
むやみにキツイ態度で臨む必要がないのです。
 
だから、自己肯定感が育ってくると、
むしろキツイ言葉は減るものです。
 
 
 自己主張のしかたをトレーニングする講座などもありますが、
心を置き去りにして行動だけを変えようとしても、実は限界が
あります。
自己肯定感を育てる、というメンタル面のアプローチが、
一番大事な部分なのです。
 
 
◆ では、今自己肯定感が足りない人はどうしたらよいのか?
 
 では、今自己肯定感が足りなくて、キッパリ言えなかったり、
キツイ言い方をしてしまう人はどうしたらよいのでしょうか?
今さら親に文句を言っても、どうなるものでもありません。
 
まさか、親を一生恨みながら生きる訳にもいきません。
私がお勧めする方法は、大きく分けて以下の三つです。
 
・ただただ受け止めて話を聴いてくれるセラピストの元に通う
・インナーチャイルドの癒しのワーク
・心理学ワークショップに継続的に参加する
 
 上の2つは、これまでも「恋愛セラピー」で提供してきました。
 https://www.556health.com/order.html
 とても大事なことですし、成果も上がっています。
 
   インナーチャイルドの癒しのワークは、
   以下の教材の中にも収録されています。
    ★DVD「愛の永久磁石になる方法」
    https://www.556health.com/sp/dvd.html
    ★電子書籍「心のデトックスマニュアル」
   https://www.556health.com/selfcare/
 
 但し私は、上のみっつの方法の中で一番効果があるのが、
「心理学ワークショップに継続的に参加する」ことだと考えてき
ました。人は、人の輪の中で癒されていくのです。
 
でも、信頼のおけるワークショップに参加しなければ意味がない
のです。講座の運営方法や講師の人柄に問題があったりすると、
意味がありませんから。
最低限、責められたりバカにされたりしない、ありのままの自分
を出せる、安全な場所である必要があります。
で、信頼のおけるワークショップって、どれ?
今までは、これに明確にお答えできませんでした。
でも、いつか自分で作ろうと思っていました。
ところで私は、先期まで「癒しのセラピスト養成講座」はセラピ
ストになる人向きに、知識を授ける講座と考えてきました。
「自己肯定感」を育て、ありのままの自分を大切にして生きられ
るようになるための心理学ワークショップは、別に用意しようと
思っていたのです。
しかし、先期の養成講座を終えて、考えが変わりました。
 
 
◆ 現在私が、心からお勧めできるのが、この講座です。
 
 「癒しのセラピスト養成講座」
 https://www.556health.com/archives/2009/02/healing0904.html
 
この講座が、現在私が提供している教材、講座、セラピーの中で
は、一番効果が高いです。
先期は、キッパリ言えなかった人が、講座の期間中にキッパリ言
う人に変わっていきました。
ほとんどの方が、何らかの変化を実感されたと思います。
3割ほどの方は、私の目から見ても、目つきや表情が別人のよう
に生き生きとして、強く、やさしく、可愛らしく変化しました。
正直、ここまで変化が起こるとは思っていませんでした。
 
なぜ、そうなったのか。
結果論ですが、毎回、グッド・アンド・ニューといって、良かっ
たことを報告し合う習慣作りをしています。
しかも、普通のグッド・アンド・ニューとは違って、ある工夫を
しています。これがさらに効果を高めていると思います。
(「ある工夫」は、講座を受講した方だけの秘密です)
人は、自分の幸せを分かち合う仲間がいないと、病んでしまいま
す。逆に、幸せを喜び合う仲間がいると、幸せに積極的になりま
す。自分を大切にしようという気持ちになります。
そしてもちろん、毎回セラピーの技法の練習のために、お互いの
悩みを否定せずに聴き合います。
人は、自分の悩みを打ち明けて受け止めてもらえれば、難局を乗
りこえる心の力を得ることができるのです。
 
 
良かったことを喜び合い、
辛かったこと、苦しかったことを分かち合う、
 
 このことこそが、心の健康の秘訣だと、私は考えています。
そんな安全な場が、そこにあるのです。
 
もちろん、セラピーの技法も、潜在意識を変容させる強力な方法
です。今までできなかった過去の感情の整理が自分でできるよう
になって自信がついたということもあるでしょう。
でもね、その進歩を、一緒に喜び合う仲間がいるからこそ、
本物の自信が身についていくのです。
講座名は「セラピスト養成講座」となっていますが、
・私のようにプロやセミプロのセラピストを目指そうという方
・セラピストの知識を得て、身近な人の役に立ちたい方
そして、
・自分自身のセラピストになり、自分の問題を解決したい方
いずれの方にも、お勧めできる講座です。
 
 
 確かに、決して安くない講座です。
でも、恋愛セラピーを13回受けたら26万円ですが、
それよりも、この講座の方が効果があると思います。
人が変わってゆくときは、表情が違ってくるんですね。
恋愛セラピーでも、問題が解決してゆく方は表情が変化していき
ますが、この講座は、受講生さんの表情が回を重ねるごとに、
生き生きしてきましたので、確信しました。
癒しのセラピスト養成講座
私が心を込めて主催している、お勧めの講座です。
 
 申込締切は3/27(金)です。
 https://www.556health.com/archives/2009/02/healing0904.html
 
 
 私がどんなことを大事にしてこの講座を開いているのか、
たっぷり語っています(今ならワンクリックで聴けます)ので、
無料で聴くだけでも聴いていってください。
 https://www.556health.com/archives/2009/02/healing0904.html
 
 
 
◆ 次回以降の予定
 
 しばらく、質疑応答シリーズを書いていきながら、
「自分をゆるせば すべてはうまく行く」というテーマを、
さらに掘り下げて書いていきたいと思っています。
このテーマ、今年出版につなげたいです。
ではまた! 次回もお楽しみに。
 
 
 
◆編集後記
 
こどもの言葉って面白いですね。
分からないなりに、法則があるんですよ。
今日は、知花語の紹介。
知花は、私の分析によると、単語を言うときに、
音節の数、母音、子音を、別々に処理しているようです。
音節の数は、大体合っていますが、
母音は時々変音します。
そして、子音は、ひとつの単語に1種類しか対応できません。
語頭では、子音が欠落する(母音で始まる)ことがあります。
例を挙げます。
 
 ゆび(yubi)→(子音がひとつに)→ぶび(bubi)
 くち(kuchi)→(子音がひとつに)→とぅつぃ(tutsi)
 とうふ(tohu)→(子音が欠落)→おーふ(ohu)
 
 ますく(masuku)→(子音がひとつに)→あくく(akuku)
みかん(mikan)→(変音+子音がひとつ)→かかん(kakan)
 
 比較的正しく言える例:(子音が1種類しかない単語が多い)
パン(pan:パン)、てて(tete:手)、みみ(mimi:耳)
じゅーしゅ(jushu:ジュース)、
 
 では、クイズです。知花語を予想してください。
ポット(potto)
だいじょうぶ?(daijobu)
 コップ(koppu)
全部当たったら、スゴイです。
(一応、上で紹介した法則には従ってます)
 
 
 今日は、先日本をご紹介した おかざきななさんの
ビジュアルトレーニングと、それとは別件で、本の著者が集まる
交流会に出席するために東京に出ます。
そろそろ、支度しなきゃ。
 
 
 
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 応援ありがとう!まぐまぐ殿堂入り! 祝!26000部
 ◆女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
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 をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
 
 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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