「いい子」と「思いやりのある子」は違う。

 

あなたは、子供時代「いい子」だったでしょうか?
 
ここでは「いい子」をプラスの意味にも、マイナスの意味にも使っていません。
大人の言うことをよく聞く、扱いやすい子のことを一般的に「いい子」と表現することが多いはずです。
 
「いい子」=「従順な子」
 
悪いこと言われる子は、その逆ですね。
 
 
ジョン・グレイ著 「頑張らない子育てのコツ」によれば、現代の子育ては、「いい子」を育てるべきではなく、「思いやりのある子」を育てるべきだ、とのことです。
 
氏の著書はいつも、言葉一つ一つに重みがあり、多くの意味が込められています。
 
「いい子」と「思いやりのある子」の違いについて、私が思うことを書いてみます。
 
それは、
自分の気持ちに基づいて行動しているか、
他人に従っているか、
 
ということです。
 
 
いい子というのは要するに、親の希望に沿って行動している人です。
根っこには、捨てられたら生きていけない、従っていることが安全、という恐れがあります。
 
子供の時は、自分一人で生きていくことは出来ませんから、いい子でいることも一つの生き延びる戦略だと言えます。
 
 
それに対して、思いやりがあるというのは、あくまで自分の喜びとして、相手の気持ちをくみ取り、理解する(必要であれば行動する)ということです。
 
自分基準でありながら、自分の中に、相手の幸せも願う気持ちが大きく育っているということ。
 
 
 
相手に従うことと、思いやりを持って行動することは、表面を見ればとても似ていますが、内面は大きく違います。
 
嫌われたくない、言うことを聞かないと損をする、捨てられたくない…このような動機は、相手に従っていると言うことです。
 
思いやりを持って行動するというのは、
・j相手が嫌がることはしたくないからしない、
・相手の言うことを尊重はするが決めるのは自分、
従わないと関係を切ってくる相手と仲良くしたいかどうかは自分で決める
ということです。
 
 
自分の中にある、自発的な、相手にも幸せになってもらいたいと願う気持ち。
これを育てることが、真に思いやりのある自分を育てることになるのだと、思います。