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正しいことを「正しい」と言うのは正しいか?(浮気を問い詰めることを例として)

 

マイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室(DVD)」見ました?名作です。
それにものすごく影響を受けて、ブログ上ではありますが、議論をしてみたいと思っています。
 
浮気ななぜいけないのか?
では、多くの真剣なご意見ありがとうございました。
 
 
今度議論したいと考えているテーマは、
正しいこと(があるとして)を主張するのは正しいのか?
というテーマです。少し具体例を挙げて考えていきたいと思います。
 
 

今回のテーマです

 
結婚6年目の主婦A子。
旦那との間に2歳の男の子がひとり。
あるとき、置きっぱなしだった旦那の携帯をちらっと見たら、
mixiのメッセージが表示されていて、それがきっかけで、
浮気が発覚。
 
確かに、妊娠中とか、授乳中とか、自分のこと、子供のことに
かまけて、旦那さんの手綱を放してしまっていたなど、反省点は
あるけれど、頑張って良き妻、良き母をしてきたのに、旦那は
そんなことをしていた。
(つまり、旦那さんの方に、責任があると考えて下さい)
 
A子はそれとなく浮気を疑っている旨を伝えてみた。
しかし旦那はシラを切り続けている。
しかも、その後もmixiをみると、以前通りの関係を続けている!
反省して引き返すとか、一切考えていない!
 
 
ついにA子は、腹に据えかねて
「ちょっとアンタ、いつまでシラを切り通すつもり?
 怪しいと思ってから、事を荒立てないようにそれとなく伝えたけれど、
 全く反省の色もないし、相変わらず続けているでしょ○美さん(不倫相手)と。
 どういうつもりなの!!」
 
 
その日はさすがに、旦那もおとなしく聞いていましたが、
しかし、その相手との関係は切れることなく続いていたのです。
 
 
そしてついにA子は、意を決して、決定的な行動に出ます。
 
まず、これまでに集めたmixiメッセージなどの証拠を元に、興信所に依頼し、
(行動パターンが分かっていたので)彼女と会っている証拠写真を押さえました。
 
そして、彼の両親に写真を送り「やめるように言って下さい」
さらに、彼の職場の上司にも注意してくれるように依頼しました。
浮気相手の○美さんには、慰謝料請求する旨を内容証明つきの郵便で送りました。
 
 
さて。
 
この旦那さん、ちょっと浮気症っぽいんですね。
だから、普通に伝えただけでは解決しない可能性も高いし、
ましてや、良い妻を演じていれば戻ってくるという楽観論は通用しません。
…ということがほぼ分かっているとします。
 
 
それでも、A子さんの行動に対して、どことなく、やりすぎな感じを受ける人は
いると思うんですね。逆に、そのぐらい当然だというご意見も歓迎します。
 
 

今回、議論したいこと

 
ということで、今回の議題は、
正しいことをA子さんのように「正しい」と主張することは正しいのか?
正しいことを主張する、よい主張の仕方はあるのか?
 
といった、
 
正しいことの基準そのものではなく、
それを伝えるときの伝え方
 
について考えていきたいと思います。
 
 
 
ご意見大募集中です。
 
まずは、上のA子さんの対応について、どう感じるか。
あるいは、自分がA子さんの立場なら、どう行動すると思うか。
 
そのあたりのご意見を頂ければ嬉しく思います。
 
 
ちょっとだけ、論点を先取りして書いておくと、
A子さんの対応が「やり過ぎ」だとすると、それはなぜ、やり過ぎなのでしょうか?
 
A子さんが修復を考えていて、でも、あのやり方だと別れにつながる可能性が高い、つまり、A子さん自身の利益のため、もっと嫌な言い方をすると、「旦那さんに捨てられないために、直球はやめて、ソフトな言い方をすべき」というのが、やり過ぎない方が良い理由なのでしょうか?
 
それとも、もっと別の、本質的な理由があると考えますか?
 
(再度確認しておきますが、やり過ぎではないという意見も歓迎します)
 
 
正直、「浮気はなぜいけないのか」の議論よりもさらに、これを書いている時点で、どんな方向に進むのか、実は予測できていないので、ますます「正解のない議論」になりそうです。
 
ですので、まとまってなくても大歓迎です。
ぜひ、感じたこと、考えたことを書いてみて下さい!


 

「正しいことを「正しい」と言うのは正しいか?(浮気を問い詰めることを例として)」への13件のフィードバック

  1. こんにちは、初めてコメントします。
    三好みどりといいます。
     
    今回の事例、私は以下の二点がやりすぎだと感じました。
     
    1、そして、彼の両親に写真を送り「やめるように言って下さい」
    2、さらに、彼の職場の上司にも注意してくれるように依頼
     
     
    女性はこのような行動をとってしまいがちな印象がありますが、
    社会的側面の強い男性にはこのような行動は許しがたいものだと感じられると思います。
    私生活と社会生活は厳然と分けておきたいと思っている人が多いでしょう。
    会社員生活が長いからか、私自身、強くそう思っています。
     
    私は興信所から受け取った写真等の証拠をもとに、
    夫と真正面から話し合いたいと思いますし、
    その話し合いの中での自分の気持ちがどう動くか、
    このまま続けるのか、別れる道を選ぶか、自分自身がどう感じるかを大事にしたいです。
     
    夫の不倫相手に慰謝料を請求するのは、別れるにしろ続けるにしろしてもいいことだと思うのですが、
    (不倫相手の女性にも、その行動に責任を持ってもらうという意味でも)
    問題の当事者以外の人を巻き込んで自分に有利にことを運ぼうとするのは、
    私が考えるには「正義」ではないように思います。

  2. 連投すみません。
     
    最初にお送りしたコメント、
    論点がずれていたように感じました。
     
    主題は「正しいことを主張するときどうするか?」という点でしたね?
     
    「正しいことを正しいと主張するのは正しいか。
    正しい主張の仕方はどんなものか」
     
     
    こちらに戻すと、
    正しいことを正しいと主張するときには(それが必要な場面では)、
    「私は私の考えを正しいと思っている」だけだということを心に留めておきたいです。
    一面の正義である、相手には相手なりの正義があるかもしれない、ということです。
    そして、嵩にきない、声高に正義を叫びすぎない、相手を追い詰めすぎない、
    そんなことに気をつけると思います。

  3. こんにちは。
    普段なかなか考えないようなことを考える機会を与えていただき、ありがとうございます。
     
    さて。
    一般に、人が正しさを主張する場合、それは、相手が間違っているとの主張を黙示的に含むものと考えます。
    そして、正しさの証拠を集めれば集めるほど、相手が間違っていることを強調していくことになる。。
    そうすると、人は、自分が間違っていることを認めるのが嫌なので(何故嫌なのか、上手く説明できないのですが)、
    今度は自分の方が正しいと主張するか、或いは、問題から逃げる等、両者の関係は悪化していくことになると思います。
     
     
    これを前提とすると、
    ?もし仮に、正しさの主張が、相手が間違っているとの主張を含まないのであれば、
      とことん正しさを主張してもいい
    ?相手が、自分が間違っていることを素直に認めて是正する性格の人であれば
      (そういう性格の是非はここでは考えないとして)、とことん正しさを主張してもいい
     
    ??にあたらない場合
    ?両者の関係を良いものにしたいのであれば、正しさの主張はほどほどにすべき
    ?両者の関係が悪化しても構わないのであれば、とことん正しさを主張してもいい
     
    ということがいえると考えます。
     
    つまり、正しさの主張の仕方について、絶対的基準があるのではなく、相手との関係における相対的基準があるにすぎないのではないでしょうか。
     
    本事例において
    A子さんは、浮気が間違っていると考えているようなので?にはあたらず、
    また、ご主人は、浮気を止める気配がないと思われることから、?にもあたりません。
    そして、A子さんは離婚は考えていないようなので?ではなく?にあたり、正しさの主張はほどほどにすべきということになると思います。
    この場合、ほどほどか否かは、婚姻関係を継続していくことができる程度のものか否かで判断すべきと考えます。
     
    私は、A子さんの行動は婚姻関係の破綻に結びつくと思うので、やりすぎといえると思います。
    何故、A子さんの行動が婚姻関係の破綻に結びつくと思うのかというと、ご主人を追い詰めることになると思うからです。
     
     
     
     
    どことなく論理の飛躍があるようにも感じますが、今の自分の頭ではこれが精一杯なので。。
    申し訳ありません。

  4. 先の自分の投稿を思いっきり否定してしまいそうなのですが、もしかしたら「正しさを主張することは間違っているのでは?」と、ふと思ったので、書かせていただきます。
     
    つまり
    正しさを主張する場合、それ自体が目的ではなくて、何らかの結果、多くは、相手を変えるための手段であると思います。
    そうとすれば、相手を変えるために最も効果的な手段を選んだほうがいいですよね。
    そして、正しさを主張することは、相手が間違っているとの主張も含んでいることが多いこと、間違っていると主張された側は嫌な思いをすると思われること、嫌な思いをすれば、反発したくなってしまうと思われることからすれば、少なくとも、正しさの主張は、その程度の如何を問わず、相手を変える手段としては効果的ではないと思うのです。
     
    なので、A子さんの行動は、私はやりすぎと思いますが、仮にやりすぎでなくとも、浮気をやめてもらうという目的の手段としては効果的でないと思います。
     
     
    「効果的でない」→「間違い」は論理の飛躍がありますね。。
    では
    「正しさを主張することは効果的でない」と言い換えた方がいいのかな・・・?

  5. 早速のご意見ありがとうございます。
     
    ◆三好みどりさん
     
    ご意見ありがとうございます。
     
    >正しいことを正しいと主張するときには(それが必要な場面では)、
    >「私は私の考えを正しいと思っている」だけだということを心に留めておきたいです。
    なるほど。確かにそうですね。
     
    そして、正面から本人同士で向き合って話をすることがよいことで、
    問題の当事者以外の人を巻き込んで自分に有利にことを運ぼうとするのは正義ではない。
     
    聞くべき点の多い、よい論点をありがとうございます。
     
    ☆引き続き、ご意見募集中です。
     
     
    一点のみ、ちょっと気になる点があります。不倫相手の女性にのみ慰謝料請求するというやり方は、夫ともう別れるならアリだと私は考えていますが、夫と続けるなら、身内にのみ甘すぎると感じます。
     
    実際、これをした結果、夫はどうやら反省していなかった(後にまた不倫を繰り返した)というケースを知っています。
     
    夫にこそ、真剣に反省を促すべきだとの考え方から、むしろ相手の女性には夫婦として手切れ金を渡し、「こうなってしまったことは夫婦の恥。あなたを責める気はない。今回は身を引いてほしい」と伝える方が、夫は成長してくれると思うのです。
     
    夫と別れるなら、夫の成長なんてもう考えなくていいですから、慰謝料請求でもいいと思うのですが。
     
     
    ◆まゆさん
     
    ご意見ありがとうございます。
     
    >一般に、人が正しさを主張する場合、それは、相手が間違っているとの主張を黙示的に含むものと考えます。
    確かに、その通りですね。
     
    >?両者の関係を良いものにしたいのであれば、正しさの主張はほどほどにすべき
    >?両者の関係が悪化しても構わないのであれば、とことん正しさを主張してもいい
     
    なるほど。
    ということは、別れを決めたなら、徹底的に主張していいってこと、なのかな?
     
    一般的な人間の行動は逆で、もう相手に何も期待せず、あきらめて別れるときには、むしろ「じゃああなたは、その相手とお幸せに。さようなら。」ってなるんじゃないかと思うんですが…
     
     
    そして、ほどほどってなんなんでしょう?
    あんまり主張しないってことかな?
     
    この旦那さんのケースだと「あなたの浮気は問題だと思っています。すぐにやめられないかもしれないけれど、必ず解決すべき問題だと考えています。」ぐらいはキッパリと主張しないと、何も進展しない気がします。
     
    意地悪な意見を書くと、「捨てられたくないから、強く言わない」みたいな感じに、感じなくもありません。
     

    あ、否定してるわけじゃなくて、こういう視点を提示されたら、どんな意見が出るのか、どんな反論が出るのか、期待しているわけです。
     
     
    三好みどりさん、まゆさん、ありがとうございました。
    私の問いかけに対しては、ご本人さんが答えなくても結構です。
     
    引き続きみなさんのご意見を、歓迎しております。

  6. あづまさま。
    返信ありがとうございます。
     
     
    「別れを決めたなら、徹底的に主張していい」という意味ではなく、
    「最終的に別れることになってもやむをえないと考えているなら、徹底的に主張しても構わない」という感じです。
    まずは徹底的にこちらの正しさを主張してみて、それでも相手が変わらないようなら、別れるのも仕方がない・・・と。
     
    仰るように、最初から別れるつもりなら、そもそも何も言わずに別れると思います。。
     
     
     
     
    そして
    「ほどほどに」というのは、「追い詰めすぎない」という意味で、この事例でいえば、浮気をやめてくださいとキッパリとは言うけれども、それ以上に、ご主人の実家や勤務先に言う等のことはしない・・・といったところでしょうか。

  7. 愛しているからこそ、そこまでしたのではないでしょうか?
    夫を苦しめたい訳ではなく、元に戻って欲しかっただけではないですか?
     
    A 子さんの信頼を裏切られた心の傷はどれだけ深かったでしょうか?
    やりすぎだというのは、本人でない自分は関係ないからだったり、
    夫に愛がなければ、そこまでもしないのではないですか?
     
    一度、本人にも話していても止めてないし、止めさせるには周りを巻き込むしかない。
     
    最近は、正しいことって言うのが難しいと思います。
    真実であっても、正しいことをした人が罰せられたり。
    自衛隊の方の動画投稿、ウィキリークスのリーク、残業不払いや、理不尽な労働に対し声をあげれば、会社から追い出されるような始末。
    正直者がばかを見る世の中で、子供にはなんと伝えるのでしょう。
    私も妻が妊娠し、妻の会社から妻は辞めて欲しいと言われました。
    産休や育休の会社規定があってもです。
    労働局に話して是正させても立場が悪くなるだけなので泣き寝入りするしかないみたいな。
     
    「我関せず」が良いみたいな今の時代はどうなのでしょうか?
    当人だけが苦しみ続けるのでしょうか?
     
    A子さんの件も突き詰めれば、いじめられた子供が先生や周りにいじめた相手のことを言うのと、
    同じではないですか?

  8. こんにちわ
    新しい議論ですね。
    こちらでも宜しくお願いします。
     
    では早速。
     
    ★「正しい」と主張することは正しいのか?★
    A子さんの行動を間違ってるとは思いません。
    ただ自分の意見を尊重してくれるかどうか分からない相手を頼りにしてるところが「やりすぎ」と言われるところと思います。
    A夫両親やA夫上司は、A子さんの「正しさ」をほぼA子さんの望むとおりに理解してくれる相手なのかどうか、ちゃんと考えてから動くべきと考えます。
    A子さんの行動がやりすぎかどうかというのは、自分の行動、気持ちをちゃんと理解してくれる相手に対するものかどうかだと思うのです。
    誰にでも「私は正しい!」と主張しているから=やりすぎになってしまうんだと思います。
    自分の「正しさ」を理解してくれる相手であれば、A子さんの行動は特に逸脱したものだとは思いません(A夫にとっては違うでしょうが)
     
    「正しさ」を主張するのは大事なことだと思うのですが、「みんながそういったから」みたいなのではなく、「私の中の正しさ」を基準に話をすることが大事、さらに「自分の中の正しさ」というのは人それぞれ違う、ということを理解した上で主張し、相容れなければ割り切る覚悟も必要だと思います。
     
     
    ★正しいことを主張するよい主張の仕方★
    「あなたの浮気を知って、私はとても寂しかった。」と感情を素直に伝えて
    「この先あなたはどうしたいですか?」と意見を求める。
    そしてA子の意見も言う。(子供がいればすぐ別れるという結論は難しいと思うので)
    浮気相手に対して慰謝料を要求するというのは正しいと思います。
    浮気や不倫をする際は相手側へ払うべき慰謝料を用意してからするぐらいでいいと思っているので(だから私はしないのだと思うし。)A夫にも不倫相手同様それ相応のことはしてもらっていいと思います。
     
    その後で今後の夫婦仲をどう考えていくのか、というのは別の話になると思います。
    よく「慰謝料請求されたから愛が冷めた」とか聞きますけど、それは論点ずれてると感じますね。
     
     
    ★私がA子だったら★
    A夫両親に話すのは、A夫両親がどういう心積もりでいるかということが重要になると思うので、一方的に「辞めるように言ってくれ」というのは自分の首を絞めることになるかもしれないと思うので、私だったら様子を見ます。A両親に話をするときは別離を視野にいれるときだと思います(「あなたが至らないから」とか言われる可能性もあるので)
     
    A夫上司も同様、私にとっては話をしてメリットを感じないので言わないです。
     
     
    A子さんの行動を取るときは、A夫と別れを覚悟するときですね。
    具合が悪いときや妊娠、出産など、自分でも自分がどうにもならないときに、「最近構ってくれない」とかういう理由で浮気や不倫などされたら、その時点で自分がその愛を存続させられるか自信がありません。
     
    きっとA子さんの行動に出るときは、すでに心の中でA夫とはさよならをしています(笑)

  9. あづまさま
     
    返信、ありがとうございます。
     
    そうですか、相手の女性だけに慰謝料を請求するのは身内に甘すぎですか。
    たぶん、夫には感情的にかなり当たってしまうと思うので、
    金銭的な問題以上の労力を彼には払ってもらうことになると思うのですが。
    つまり、やり直すと決める(彼もそういう方向の決心をしてくれる)としたら
    二人で沢山話し合いをしなければならず、決め事も増えるでしょうし、
    なんというか、金銭とは違った負荷が彼にはかかると思うんです。
     
    夫婦間のことを金銭で解決するというのは、私は個人的には取りたくないですし。
     
    また相手に手切れ金を払うというのも(方法としてはありなのかもしれませんが)
    私個人としては考えられません。
    なんというか、相手の女性のことも軽んじているように感じてしまうので。
     
     
    私としてはそんな感じです。

  10. あづま先生、このような考える機会を与えてくださりありがとうございます。
     
    病気は、健診の異常で気づけば早期治療ができますが、放置していると症状が悪化してしまいます。それと同様、浮気性も「最近変だな。まさか浮気・・・?」と気づいた時点で、少しでも早く対処することが、早期解決につながると感じます。
     
    早い時点で、「最近、様子が変よね?ふたりの距離が離れている気がする。ゆっくり話そうよ」と、夫婦の問題として話し合うことが必要と思います。そこで、一般論的な浮気について、お互いの考えを話し、正しいことを正しいと主張したらよいと思います。夫はやめろと人から言われなくても、「浮気なんてやめよう」と正しい選択を自らできるのではないかと思います。コソコソしている時点で、浮気が悪いことだと自覚しているわけだし、妻と別れようなんて思っていないはずですから。妻との信頼関係を大事にするはずです。
     
    ですが、なかなか現実ではこうはいきません。
    浮気と気づけば、ショックですし、冷静な判断もできません。
    不安にかられこっそり証拠集めをするか、怒り狂い問い詰めてしまうかどちらかかもしれません。A子さんの行動も共感できます。でもどれも、別れる方向へ進む行動だと思います。
     
    いまの私なら・・・
    まず、自分の冷静さを取り戻すために、信頼できる友人に話しショックを吐き出す。
    次に、夫とどうしたいかゴール設定をする。
    やり直したいなら、夫婦関係を再構築することが第一と考え、興信所は頼まない。事実を目の当たりにしショックが大きいため。また、両親や上司に頼むことしない。夫に恐怖心を与え脅してやめてもらいたいのだと思うので、愛情不足の夫には逆効果。また、諭してもらいたいなら妻とも夫とも信頼関係がある人に頼まないと、効果的でない。両親や職場まで巻き込んでしまうと、その信頼関係まで再構築する労力がかかるため。
    とにかく、夫とまっすぐに向き合って話をすることが、一番大事だと思います。
    ただ、このケースでは、正しいことを正しいと主張しても、話し合いにならないかもしれません。
     
    そこで、浮気をしていないというなら、それを信じることも必要なのかもしれません。ただし、あまりにも嘘っぽい場合は、興信所を使って事実を認めさせることも必要なケースはあると思います。高額なお金がかかるので、自分で証拠をつかめればいいですが、自分でやるのは精神的に負担が大きいし、難しいところです。
     
    浮気を素直に認めるなら、相手から慰謝料の請求をする。夫から、誓約書を取り(二度目は離婚する)、慰謝料の代わりにおこづかい減額をし、その分で自分のためのカウンセリング代にあてます。そして、言葉で言い聞かせたり責めるのではなく、自分や家族を大切にするということについて、行動で正しいとお手本を示し、夫が自ら浮気はいけないと気づかせけるように働きかけると思います。言い換えれば、自分を成長させるようにがんばると思います。
     
    よって正しいことを「正しい」と言うのには、
    タイミングと伝える方法によって、正しい場合と正しくない場合があると私は考えます。

  11. 参加させて頂きます。
     
    私の考えの基本は、正しいことは人により違う、というのが私見です。なので、相手に、正しい、間違っている、という言い方自体しません。
     
    私はこう思います、私はこう感じます、お願いできますか、やめてもらえませんか、と私の思いを伝えます。
     
    相手との真の交流は、相手の本音を知り、自分も相手に本心を語る事だと私は思っています。つまり、2人で本当に納得できるまで話し合います。
     
    この時、大切になるのが、
    これが正しいと、正しいことを正しいと主張しない事だと思います。
     
    相手が、正しい事は正しいから押しつけではない、と自分の考えを絶対的真実として押し付ける事をやめない場合は、残念ですが付き合えませんので別れます。
     
     

  12. >今度議論したいと考えているテーマは、
    >正しいこと(があるとして)を主張するのは正しいのか?
    >というテーマです。
     
    正義を貫くという意味で、正しいことを主張するのは当然の権利だと思います。
     
    勿論、人生は不公平なことだらけです。
     
    会社の上司が意味不明で無理難題なことを命じれば、部下は盲目にそれに従わなければなりません。(特に日本社会ではそれが顕著です。)
     
    夫婦関係でも、力関係が夫の方がずっと上で典型的な亭主関白ならば、浮気する夫が正しくて真面目に家庭を切り盛りしている妻が正しくない、という間違った理論がまかり通っているかも知れません。
     
    でもそれに甘んじて黙ってる必要はないと私は思います。
     
    勿論結果として、会社をクビになったり、夫と離婚することになるのを覚悟する必要があると思いますが。
     
    結果を恐れていては正義は貫けません。人生はそこまで優しくないです。
     
    でも私が思うのは、上記のような結果が必ずしも不幸を招くわけではない、ということです。
     
    まず正義を貫き、自分が正しいと思う主義主張を公然と示してみせた、という本人の達成感があります。本人の気持ちは必ずスッキリとします。
     
    そして会社をクビになり一時的に収入が滞ったり、夫と離婚して一時的に孤独になったり金銭面で問題が出たとしても、その後また別の会社なり男性なりに出会う可能性があります。
     
    別にクビや離婚がこの世の終わりなわけではないです。
     
    「今のままの停滞状態でいいのか?」と思い悩む時間は無駄です。悩んでも何もしなければ、状況は変わりません(悪化することはあっても好転は有り得ません)。悩んだ時点で次の行動にうつるべきです。
     
    世の中には上記のような状況でも悩まない人達もいます。権力の強い者にあっさりと服従できる性格の人も沢山います。そういう人達だけが、現状のままでいればいいのだと思います。
     
     
    >正しいことをA子さんのように「正しい」と主張することは正しいのか?
    >正しいことを主張する、よい主張の仕方はあるのか?
     
    正しいことを主張するよい主張の仕方は、論理的に客観的に説明することです。なぜ正しいのか。なぜ正しくないのか。
     
    イライラしたり怒ったり泣いたりしてはいけません。なるべく冷静に説明することです。誠意を持って、真摯な気持ちで正義とは何か、必要なことだけを簡潔に述べます。或る意味において、その問題が自分のことだということを忘れること。余計な感情に流されて主義主張を変えないこと。
     
    こちらが冷静でいれば、相手の思うつぼには絶対に嵌らないです。
     
    >まずは、上のA子さんの対応について、どう感じるか。
    >あるいは、自分がA子さんの立場なら、どう行動すると思うか。
     
    A子さんの怒る気持ちも理由もわかるし、正当性もあると思います。
     
    ただ他人を巻き込むときは、その対応に気をつけた方がいいと思います。夫の親や夫の会社の上司に協力して貰うのならば、直接話をしてからになると思います。個人的には、私は他人からの協力は基本的にかりないと思います。事情もわからない人に一から説明するのが面倒だし、赤の他人に自分側に立って貰ってシンパシーを乞うのは結構難しいことだと思うからです。
     
    私がA子さんの立場なら、一度は夫と話し合いの場を持つ努力をします。どうして浮気するに至ったかを知るためです。これからどうしたいのかもはっきりさせます。話し合いの後に仲直りするかどうかはまた別の問題です。私は多分浮気した夫を許さないと思います。程度の差もありますが、浮気だけじゃなく裏切り行為は許せないです。すぐに離婚するかどうかはその立場になってみないと判りませんが、冷却期間として別居は必ずすると思います。
     
    相手が全く話しに応じる態度も取らないし、一向に相手と別れる態度も見せないのであれば、離婚するしかないと考えます。興信所で浮気調査をして決定的な離婚の理由をはっきりさせ、離婚協議の際に不利にならないようにします。
     
    ・・・でも私はすごく用心深いので、恐らく浮気性の人とはそもそも結婚しないです。というか、浮気性の男は私みたいな女性には寄って来ないんだと思います。においでわかるんでしょうね(笑)。

  13. 初めまして。一年前にあづま先生のサイトを知り、先生のコラムで色々勉強させて頂いています。コラムの内容は、心の闇(悩み)が、まるで霧が晴れるように解りやすく、読めば読む程、目から鱗の連続です。深い内容をコラムでたくさん公開して下さりとても感謝しています。心して未熟な自身の成長の糧にしてゆきたいと思っております。
     
    今回の議論も大変為になります。自分の中の動かぬ軸を作る為、との事。人生をより良く生きていく上で、本当に大切な事ですよね。とても共感しています。
     
    また、由緒あるタロット占いと心理学との斬新な融合に大変感激しています。人間は、その人の環境、言動により、ある程度パターン化できるというお考えでしょうか。もしもそうでしたら感激です。間違えでしたらすみません。
     
    あづま先生のお考えは私にとって人生を変える程大変興味深く、今後も是非参考にさせて頂きたいので、またコラムで先生のお考えをお教え頂けると嬉しく思います。図々しいお願いですみません。これからも楽しみにしております。

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