誠実に愚直に努力している人が評価される仕組みの大切さ

 

日経ビジネスONLINEの記事、
上司に理解されない! 40代の切なすぎる“最後の決断”
「出世したがる社員」だけを認める会社のアンフェア
 著者:河合薫氏
 
を読みました。
 
氏によると、
 
企業のトップや中間管理職から、
「会社を背負っていこうっていう気概を持った社員というのがいない。
震災以降、一層そういった傾向が強まっている気がしてならないんです」
という声が聞こえるというのだ。
 
そして、
・出世したがらない。
・言われたことしかやらない。
・「会社のために」というロイヤルティーが感じられない。
こういう傾向があるのだとか。
 
 
氏の記事をずっと読んでいくと、
お客さんのためになる仕事、あるいは、すぐに評価につながらない地味な仕事をコツコツやっている社員は評価されず、出世のために上司の「仲間」になるような、出世したい社員が評価される傾向があって、
 
そういう評価の仕組みがあると、必ずしも仕事ができる人が出世するとは限らない。
 
フェアかどうかは、下から見ていれば分かる。
そういうアンフェアさが、出世しても仕方ないという気持ちにつながっているのではないか。
 
他にもいくつか論点があったのですが、
こういう話が中心でした。
 
 
それで、考えたわけですが…
 
誠実に愚直に努力している人が、正当に評価される仕組みにしておかないと、
やはり、士気(モラール)が失われるし、倫理(モラル)も失われがちになります。
 
もちろん、仕事は体を使うだけではなく、頭を使う必要があります。
常に考えて、前例を踏襲するだけでなく、絶え間なく改善していく。
それを怠って、同じことをずっと続けているのを「オレは愚直に努力している」というのでは、愚直ではなく単に愚かなだけになってしまいますから、ただコツコツやっているというだけがエライという話には、もちろんならないわけですが、
 
地味だけど、着実に改善を積み重ねて、努力をしている。
そういう誠実で愚直な姿勢を評価するということは、大事なことじゃないかと思います。
 
 
何でこんな記事を書いているかというと、
独立開業してから、ひとりでずっとやってきましたが、最近、私も人と一緒に仕事をするようになってきたので、やはり、どんなときに人は活き活きと動くのか、どんなときに士気を失うのか、それはとても気になるところなのです。
 
それに、実は家庭内でも似たようなことがあるのではないかとも、考えています。
・息子のやる気がない
ということに悩んでいる母親。
でも、家庭内に流れる、アンフェアな空気。
それが原因ということもあるわけです。
 
父親が、自分の意見だけは通すけれど、他人の意見は聞かない。
母親は、嫌々従っているけれど、本音の部分では、めんどくさいと思っている。
 
そんな中、息子が大人になろうとしていない、やる気がない、って、
お手本がそれじゃ、そう思うでしょう?
ということって、少なくないと思うのです。
(今の例は、ある新聞のコラムに書かれていた相談事例を参考に書きました)
 
まあ私ならそういう相談が来たら
「まず夫婦がきっちり向き合って、話し合いのできる夫婦になって下さい」
という解決の方向を打ち出しますね。簡単ではないから避けてきたわけでしょうけれど。
 
 
人が、どんなときに士気が上がり、どんなときにやる気を無くすのか。
これは会社でも、家庭でも、非常に大事なところだと思うんですね。
 
今後も、このような記事には注目しつつ、考えたことを日記にしていこうと思います。