【ココヘル734】恋愛ドクターの遺産第一話(7)サンドバッグの結論1

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 734号 2016.12.14
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
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現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
前回までのあらすじ
 
離婚の危機で悩んで父親に相談したゆり子は、
伝説のカウンセラーで「恋愛ドクター」の異名を取る祖父(故人)の
ノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を父から渡された。
そのノートは小説になっていて・・・
今回はクライアントのこばやんのセッション最終回間近、こばやんの側の
原因には「仕事ストレス」からの「罪悪感」や「無力感」があり、
ゆるしのワークで解消。そしてドクターはこばやんの妻の側の愛情飢餓を
指摘。こばやんがサンドバッグになるという行動課題を提案。
そしてその結果は・・・?
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 こばやん 今回のクライアント 妻に離婚を突き付けられ相談に来た。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)(7) サンドバッグの結論1
 
第五幕 サンドバッグの結論
 
こばやんが帰り、なつをとドクターが議論をしていた。
 
「先生、どうして奥さまの愛情飢餓が原因、
ということが分かるんですか?」
「それが分からないようじゃ、まだメインカウンセラーとして
この仕事を任せるわけにはいかないな。」
「意地悪言わないでください。」
「別に意地悪を言っているわけじゃない。もっとレベルを上げて
もらわないとお客さんの前には出せない、という経営判断を言って
いるだけです。本当に、レベルを上げてください。」
 
先生は仕事のクオリティーについてはかなり厳しい。クライアントに
接するときの柔らかい感じとは全く違う厳しい一面を見て、なつをは、
毎度の事ながら軽く当惑した。
 
「でも、どうしてなんですか?」なつをは尋ねた。
 
ドクターは視線を斜め左上に移して、しばらく考えているよう
だった。そして言った。
「いくつか、そう推測するに値する状況証拠がある。たとえば、
彼の話から、学生時代、そして仕事の責任がまだ軽かった頃、
子供もいなかった頃・・・これは言い換えるとふたりで過ごすヒマが
十分あった頃と言い換えられる・・・その頃には関係はうまく行って
いたと分かる。彼の奥さんは、自分のために時間を使ってもらいたい
わけだ。」
 
「それって、女なら大抵そうじゃないんですか?」
 
「君は、同時に一個のことしか考えられないのか? それだけで決め
つけたわけではない。」ドクターは少しいらだった様子でそういった。
そして、続けた。
「それから、関係が悪化していった経緯です。健全に育ち、心が健康
で大人の女性の場合、相手が自分のために時間を使ってくれなくなっ
たら、それは寂しい。寂しいのは当然の反応だが、それをある程度受け
入れ、自分を満たす別の方法を見つけて、相手への期待を少し手放す。
それができるものだ。『亭主元気で留守がいい』という言葉は、面倒
くさいから居ないでほしい、と解釈されることもあるようだけど、
忙しくて一緒に居られないが、それをある程度手放した妻の強さを表す
言葉とも解釈できる。」
 
「はぁ。」
 
「そして、たとえば、ダンナの忙しさの波が少し去ったら、一旦棚上げ
したダンナへの期待を、もう一度復活させて、相手に期待する、つまり
『寂しい、かまってよ。』という意味のことを言えるものだ。」
 
「あ、そういえば私も、彼が忙しいときは、一人で過ごす方法を色々
覚えたけど、また一緒に過ごせるようになったら、彼と一緒に出かける
ように、生活を変えました。」
「そういうこと。こばやんの奥さまは、そのあたりの、自分をうまく
コントロールするスキルが未熟に見える。ある程度まで我慢して我慢
して、ある日突然、『あんたにはもう期待しない!』ってなる。」
 
「確かに。言われてみれば、そういう傾向はありましたね。」
ドクターは、やっと分かったか、と言いたげな様子で、
二、三回うなずいた。
 
「これは、愛着障害、という概念で考えると理解できる。幼少期に
親との愛着に問題があると・・・色々なパターンがあるが、そのひと
つの類型としては・・・べったり愛着して、相手がかまってくれなく
なったり自分のことを少しでも否定したりすると、途端に「ぷいっ」
と離れる・・・この「ぷいっ」を専門用語で「デタッチメント」と
いうんだが・・・そういうことを起こすんだ。彼の話から、奥さまの
反応がこのデタッチメント的だと考えたわけだよ。」
 
「なるほど・・・ここまで言われると納得です。」
「もうひとつ、これは参考程度かもしれないけれど、この仮説を強化
するような状況証拠があります。それは、こばやんの性格です。
彼は、何かがあると、自分を強く責める。そして何か問題があると、
自分が行動して解決しなくてはいけない、という発想をする人ですね。」
 
「はい。男性的・・・というか、そういう面、ガチガチでしたよね?」
 
「そうだ。実は、自分を責める傾向の強い男性には、依存的な女性が
カップルになる傾向がある。これは経験則だけれど。そして、表面的に
依存的な部分が出ている女性の中で、愛情飢餓を持っていて、
愛着障害の傾向もある、という女性は、それなりに、いる。」
 
「なるほど・・・前の二つに比べると、ちょっと弱い証拠、
という感じですね。」
ドクターは、そういうこと、という感じで、小さく複数回うなずいた。
 
しかし、先生、これだけのことを毎回、相手の話を聞きながら考えて
いるのだろうか、となつをは感心半分、自分に出来るだろうかという
不安半分で考えていた。事実、先生の仮説はこれまで、ほとんどの場合
正しかった。よくこれだけ間違わずに判断をくだせるものだと、
なつをは感心、というより畏敬の念で、帰り支度を始めたドクターの
後ろ姿を眺めていた。
 
 
・・・
 
次のこばやんのセッションは、劇的だった。
 
「先生、報告があります!」こばやんが開口一番、これまでで一番
大きな声を出して言った。
「どうしました?」ドクターはいつも通りの調子だ。
「カミサンが帰ってきました!やり直そう、いうことになってます!」
 
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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◆編集後記
 
幸恵ちゃんが大根と玉子を煮てくれました。
おでんみたいな感じでね。それが、広島で仕入れてきた
アゴだし(トビウオのだし)の味付け。
これが相当うまい。コンビニおでんには勝ってます(*^_^*)
 
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