【ココヘル753】婚難(6)|恋愛ドクターの遺産第三話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 753号 2017.1.30
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
今後のセミナー予定
★2/11
 「混ぜるな危険!? 低糖質健康法の真実」
 えーと。心理学と直接関係ないのですが、
 低糖質ダイエットなど、最近はやりの「低糖質」に
 ついてあづまが語ります。
 ま、こう見えても元化学系。大学は生化学系でした。
 ちなみに、血糖値の安定と感情の安定は関係するよ!
 
★3/4
 運命の相手にだけ出会う恋愛心理学ワークショップ
 ベストパートナーと出会うための、
 現在あづまが信じる「ベスト」の方法。
 個性に合わせたセミオーダーメイド的な、
 方針を作ります。
 
受付開始は少しお待ち下さい。
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
本作品は、フィクションですが、
症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて
創作し、プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 かおり 相談者。彼氏いない歴7年 個性派の女性
 
第三話、ここまでのあらすじ
ゆり子はすでに別居中の夫、幸雄の「気持ちが分からない」ことに
悩んで例のノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を開いた。
そこでは、相談者のかおりが助手のなつをに、そしてドクターに
話をしているカウンセリング風景が展開している。ドクターは
かおりが恋人が出来ない理由を「美人だから」と喝破。
そして、仕事ができることも、引き寄せに悪影響を与えるとも。
ドクターは一体、これらをどう解決するのだろうか。
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第三話 婚難(こんなん)
 
第四幕
 
次のセッションの日は、すぐにやってきた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「最近どうですか。」ドクターは尋ねた。
 
「えーと、まぁいつも通りですが、前回ご相談させて
いただいたおかげか、気持は少し楽になりました。」
ドクターが何かいいかけたところ、遮るようにかおりが言った。
 
「そう、前回の課題ですけど、男性って、頼み事をすると
結構助けてくださるんですね。なんだか少し申し訳ない
ような気持ちもしますが、ちょっと嬉しかったりもします。」
 
「いいですね。そうやって出来事を味わって過ごすことは、
とても大切です。すでに、いい流れを作ってるんじゃないかな。」
 
「ありがとうございます。それで、
先生、どうしたら解決するのでしょうか?」
 
ドクターは腕組みをしながら話を聞いていたが、
小さく深呼吸をした。そして腕をほどいて、身振りを交えて
説明をし始めた。
「かおりさんの課題について、前回『美人問題』と
『出来る人問題』だとお伝えしました。」
「はい。」
 
「そのせいで、出会いの質が悪くなっているとも、
申し上げました。」
「はい、そう理解しています。」
 
「まず、少し、その本質についてご説明いたします。」
「お願いします。」
 
「アッパークラス問題というのは・・・」
ドクターが説明を始めた。
 
そう、アッパークラス問題というのは、
前回「美人」「できる人」「セレブリティー(有名人)」を
まとめて「アッパークラス問題」と呼んだのだった。
なつをは思い出していた。普通に考えると、いい思いを
たくさんしていそうで、他人からうらやましがられる存在
なのだが、アッパークラスにはアッパークラス特有の悩みが
あるし、陥りやすい課題もある、先生の話は、そんな話だった。
 
「つまるところ、相手がファンタジーを持って
こちらのことを見てしまう問題、と言い換えることが出来ます。」
 
「ファンタジー、ですか。」
「つまり、平たくいえば誤解されやすいということです。」
 
「あぁ、それ、よく分かります。私、ずっと、本当の私を
見てもらえていない、と感じていました。相手が、
自分の憧れを私に重ねていたり、何か、見る人にとって
都合のいい部分だけを見ているんだな、という風に、
感じることが多かったです。」
 
「でも先生、それって、誰でもそうなんじゃないですか?」
なつをが口を挟んだ。
あ、しまった! なつをは思った。またあとで先生に叱られる
パターンだ。余計な口を挟んでしまった。
 
ドクターはなつをの方をちらっと見て、
またかおりに向き直って言った。
「確かに、程度の差こそあれ、誰でも私のことを分かって
もらえていない、と感じることはあると思うんですが、
アッパークラス問題の場合、そもそもマイノリティーなので、
その程度が大きいんですよね。しかも、悩むことを許されない
空気があるというか。」
「あぁ、分かります。『アンタはいいよね〜』みたいに
言われていました。」
「そう、それなんですよ。恵まれているから、悩むなんて
おかしい、みたいに思われやすい。」
「あぁ、なんか、今日は来てよかったです。こういう気持ち、
言ってはいけないことだとずっと思っていました。」
 
「言う場所、本当に、なかなかないですからね。」
「はい。」かおりは、すっかり楽しげな表情になってきた。
 
「美人、できる人、セレブリティーの問題がある人の場合、
自分と違うカテゴリーでもいいから、このどれかの悩みを
持った人とつながる。そして、アッパークラス特有の悩みを、
共有する、というのが問題解決に、とても大事な一歩になります。」
「へぇぇ、そうなんですね。」
 
「今日のこういう会話も、ずいぶん気持ちがほぐれたでしょう?」
「はい!そうですね。そういうことでいいんですね。」
「えぇ、そうです。初めの一歩としては。」
「では、次の一歩もあるんですか?」
 
かおりさんは、ほんと聡明な人だな、なつをは思った。
先生が少し匂わせたことを、ちゃんと拾って会話を続けていく。
だから話がブレないし、話の展開も早い。
 
「そうですね。では次の話をしましょう。」
「お願いします。」
「それは、『オッサン』を出す、ということです。」
ドクターは自信満々にそう言った。
 
「・・・はい?」苦笑いをしながら、かおりが言った。
 
「まあ聞いてください。前回ご自分でも『オッサン』っぽい
とおっしゃいましたよね?」
「はい。」
「それを、出すということです。」
「おっしゃっている意味は、分かりました。
でも、それでうまく行かなかったのですが。」
「そう思いたくなるのも、分かります。でも、信じてください。
ここからは、オッサンぽい部分も含めた、自分の全部をちゃんと
表現して生きていく、それが良い出会いにつながります。」
「そうなんですね。以前やっていたと思うのですが、
それは、何がいけなかったんでしょう。」
 
そう、TシャツにGパンにすっぴん、みたいな服装だったことも
前回聞いたし、女性らしさが足りないから、努力して今に至る、
という話だったはず。なつをは質問票をもう一度めくって確認
しながら、前回のセッションを思い出していた。
 
「良いポイントです。まさにそこが、理解しにくいし、説明も
しにくいところなのですが、実は、個性的な女性の場合、
一旦平均的な女性になる努力をして、その後、また自分の個性に
戻ってくるという手順が必要なのです。」
 
「あの・・・」かおりが訊こうとしたのを察して、
ドクターが続けて答えた。
「結局戻ってくるなら、最初から自分の個性ではダメなのか、
ということですか?」
「はい、そうです。」
「それが、ダメなんですよね。」ドクターはハッキリと言い放った。
 
かおりは少し残念そうな表情をした。
それを察したのか、ドクターは続けた。
「人間、面倒臭くできてますよね。一旦、たとえばかおりさん
の場合、女性らしくすること、つまり普通の人の方に合わせて
みて、その後また、自分の個性の方に戻ってくることが必要なん
です。同じように見えても、違いがあるんですよね。」
「あぁ、少し分かりかけてきました。」
 
「もし、いま、TシャツとGパンで出かける、ということが
あったら、あの当時と何が違いますか?」
「あ、実際そういう格好のこと、結構ありますけど、あの当時は
結構汚いスニーカーを履いていました。いまは、Tシャツも
可愛いのを選びますし、ハイヒールと合わせたりしますね。」
「それなら十分可愛いし、セクシーですよね。」
「ありがとうございます。」
「そういうことです。」
「あ、なんとなく分かってきました。同じようなTシャツと
Gパンでも、自分の中で女らしさを禁止している時と、禁止して
いない時とで、出る雰囲気が違う、という感じですかね。」
 
「お、さすが、理解が早い。そういうことです。女性らしい服装を
する、ということを、自分の世界の外側に置いていると、本当に、
そこに近づけない。ところが、一回そっちの経験をしてから戻って
くると、無理のない形で自分のスタイルに取り入れることができる。
だから、最後は自分の個性に戻ってくるのですが、平均的な女性に
なってみる努力は、一度は必要、ということなのです。」
 
そこまで聞いて、かおりは少し安心したような表情になり、言った。
「人間、面倒臭くできていますね。」そしてくすっ、と笑った。
「でしょう?」
 
 
 
(つづく)
 
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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◆ココヘル主催のワークショップ・セミナー一覧はこちら
 http://www.556health.com/work.html
 
 
◆編集後記
 
人間、面倒臭く出来ているんですよ。
(名言だと思ってるのでもう一度書いてみただけです。
 下の↓内容とは関係ありません)
 
週末の講座は完全燃焼でした。(ちょっと疲れた)
伝えたいことがちゃんと伝わったようなので、よかった。
低糖質シフォンケーキも、好評でした。
ふふふ。私が人に出すからには、テキトーなものは出さない
のです。やるからには本気よ、本気。
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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  http://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
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