【ココヘル756】婚難(9)|恋愛ドクターの遺産第三話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 756号 2017.2.6
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
今後のセミナー予定
★2/11 (内容を吟味し、タイトル変わりました)
 「性格は食事が決める」
 えーと。心理学と直接関係ないのですが、
 低糖質ダイエットなど、最近はやりの「低糖質」に
 ついて、そして積極摂取すべき栄養素「タンパク質」
 について、あづまが語ります。
 ま、こう見えても元化学系。大学は生化学系でした。
 ちなみに、血糖値の安定と感情の安定は関係するよ!
 http://bit.ly/2koH8KK
 
★3/4
 運命の相手にだけ出会う恋愛心理学ワークショップ
 ベストパートナーと出会うための、
 現在あづまが信じる「ベスト」の方法。
 個性に合わせたセミオーダーメイド的な、
 方針を作ります。
 
受付開始は少しお待ち下さい。
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、
作品を書いています。まあ、読みものとして
楽しんで頂ければと思います。
 
本作品は、フィクションですが、
症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて
創作し、プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、少しまとめて、解説を「ココヘル+」の方で書きたいと
考えていますので、物語だけではなく、心理学の学びがほしい、
という方は、そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
 かおり 相談者。彼氏いない歴7年 個性派の女性
 
第三話、ここまでのあらすじ
ゆり子はすでに別居中の夫、幸雄の「気持ちが分からない」ことに
悩んで例のノート「恋愛ドクターの遺産(レガシー)」を開いた。
そこでは、相談者のかおりが助手のなつをに、そしてドクターに
話をしているカウンセリング風景が展開している。ドクターは
かおりが恋人が出来ない理由を「美人だから」と喝破。
そして、仕事ができることも、引き寄せに悪影響を与えるとも。
ドクターは一体、これらをどう解決するのだろうか。
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第三話 婚難(こんなん)
 
第五幕
 
セッションが終わって、なつをはひとりで、
セッションを振り返っていた。
(先生は、かおりさんと、あっという間に打ち解けていた。
先生がかおりさんに無理して合わせたという感じはなかった。
私は少し無理して合わせていたのに・・・)なつをは、
そんな風に振り返っていた。
 
そして、以前先生が言っていた「他人のコックピットに座る」という
話を思い出していた。かおりさんはきっと、先生が自分の立場に立って
一緒に考えてくれているという安心感を感じていたに違いない。
その大事な秘訣が、他人のコックピットに座る、ということなのだ。
 
以前のセッションで、こんなことがあった。
その相談者は、変わった性癖の持ち主だったので、なぜそこにそれほど
執着するのか、自分の感覚を基準に考えたら、なつをにはまったく
分からなかった。しかし、先生は、その相談者に寄り添い、相談者の
感覚を少しずつ理解していった。
 
セッションが終わったあと、なつをは先生に質問した。
「そんなものに執着しても、男女関係が面倒になるだけですよね?
 なぜ、そんなにこだわるのでしょうか?」
「なつを君、君は、自分の感覚を基準に相談者を見ていませんか?」
 
「えっ?」なつをは、何を言われているのか、よく分からなかった。
「先生、私は彼の立場に立って見て、そして、自分だったらどう考えるか、
想像してみたのですが、それではダメだということでしょうか?」
 
「では少し、基本から説明しましょう。」先生はそう言って、基本から
教えてくれたのだった。「まず、彼の立場に立たずに、『奥さんがいる
のに、そこに興奮するからと言って、別の女性に手を出したらダメ
でしょう。』なんて言うようでは、これは、カウンセラーとして完全に
アウト。これでは、相談者はお金を払って、自分のことを全く分かって
くれない人に話をしに来てしまった、こんなところに来るんじゃ
なかった、と思って、もう、セッションの信頼関係はおしまいです。」
「それは分かります。」
「次の段階として、彼の立場に立ってみる、というのがあります。私も、
このポジションから話をすることは、よくあります。だから、彼の立場
に立ってみて『私だったら、そこに執着しても、男女関係が面倒になる
だけ、と感じました。』と発言してみるのは、これは、カウンセリング
として、アリだと思います。」
「なるほど。先ほどの私の意見は、アリなんですね?」
 
先生は少し天井を見るように目を動かして、それからこう言った。
「但し、その場合、あくまで『私は』という言葉を入れて、私の感じ方、
私の価値観で言えば、ということを明確にすることが前提です。
なつを君がもし、私は、という言葉を入れずに『そこに執着しても、
男女関係が面倒になるだけですよね。』と言えば、
それは、一般論として、という意味になります。相談者よりも偉い
カウンセラーの私が、世界を代表してものを言います、という
ニュアンスになる危険性があるのです。」
「そうなんですか?」
「それはそうでしょう。だって、ご本人だって、どこか、その性癖を
恥じていらっしゃったりして、そこに傷口に塩を塗られるように否定
されたら、どう思うのか、想像すれば分かるじゃないですか。」
「あぁ、そうか。そうですね。」でも私は、まだ釈然としないものを
感じていた。
それを察したのか、先生は、続けて次のことを言った。
「もしここに、繊細なA子さんと、剛胆なB男君が居たとします。
ふたりは道を歩いていました。目の前に、ちょっと気持ち悪い何かの
動物の死骸があったとします。それはちょうどA子さんの真ん前に
ありました。で、A子さんは『ぎゃっ』といって飛び退くわけです。」
「・・・はあ、なるほど。」
「それに対して、B男君が、
『A子さんの立場に立って』『自分のことのように』想像してみた
とします。B男君、ちょっと頑張りました。」
「はい。」
「しかし、B男君は、A子さんほど敏感でも繊細でもないので、
そんなに驚かないわけです。『あ、ちょっとびっくりするよね。』
ぐらいの感じでしょうか。」
「そうでしょうね。」
「では、これで、B男君は、A子さんの体験を理解したことになる
でしょうか?」
「あぁ、A子さんの身に起きた『出来事』は理解したことになると
思います。」
「そうですね。A子さんの身に起きた、外側の出来事は、理解しました。
でも、A子さんの内側で起きた反応、ものすごくびっくりした感情の
動きなどは、B男さんは体験していないことになります。」
「それは、仕方ないことなんじゃないですか?」
「もちろん、その相手に、完全になることは無理ですから、仕方ないと
言えば仕方ないことです。でも、『立場に立つ』だけでは、不十分だ
ということは、分かりますか?」
「・・・分かります。でも、では、どうやって・・・」
「それが、私が言っている『相手のコックピットに座る』想像をする、
ということなのです。相手がどんなところで反応し、どんなことを喜び、
どんなことに恐怖し、何を不満に思うのか。そういうことを色々聞いて
いくうちに、ある程度までは、相手の感情的な反応まで、想像することが
可能になります。」
「そんなものですか・・・」
「たとえば、剛胆なB男君も、あるとき、自動車を運転していて
『あわや大惨事』という場面に遭遇して肝を冷やした経験があった、
とします。さすがのB男君も、ちょっと怖かったわけです。」
「・・・はい・・・?」
「そういう経験を思い出してみて、『あぁ、A子さんは、動物の死骸を
見ただけでも、自分が事故のニアミスを経験したときぐらいの衝撃を
受けるのかもしれないな。』と想像することは、できるはずです。
自分より何倍も感情の振れ幅が大きいと想定すればいいわけですから。」
 
「あぁ!なるほど!じゃあ、私の場合、剛胆な人の『コックピットに座る』
場合、自分より何分の一しか、感情が振れないと想像してみればいい
わけですね?」
「そういうこと。」
 
そう、先生は、こんな風に、相手の内面で起きている事も含めて、
できるだけ理解するように努めることが大事、ということをいつも
教えてくれた。
そしてそれを「他人のコックピットに座る」と表現していた。
 
それをなぜか、私なつをは思い出していた。きっと、私にとって、
感じ方や考え方がずいぶん違うと感じる、かおりさんのセッションを
理解するに当たって、「かおりさんのコックピットに座る」想像が必要
だったからだろう。ほんと、カウンセリングは脳味噌フル回転だなあ、
なつをはいつもながら、そう思った。
 
 
 
(つづく)
 
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
http://556health.com/consultant/
 
 
 
 
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◆ココヘル主催のワークショップ・セミナー一覧はこちら
 http://www.556health.com/work.html
 
 
◆編集後記
 
次なる高タンパクスイーツはたい焼きがいいかも!
 
あ、でも、2/11のセミナーのあとのお茶会には、
チョコパウンドケーキ(レシピ付き)が登場する予定。
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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