【ココヘル775】シングルを卒業(7)恋愛ドクターの遺産第五話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 775号 2017.3.14
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
今後のセミナー予定
 
 
★あづまやすしの心理セラピー&人間関係コンサルティング講座
 パートA 4/22-23 | 5/21-22
 パートB 6/10-11 | 7/1-2
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 現在あづまが信じる「ベスト」の方法。
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★3/18@東京
 今回はテーマを決めず、オープンカウンセリングを
 行いたいと思います。
 ・オープンカウンセリング
 ・質疑応答(自分の質問も可)
 ・オープンカウンセリング
 という形で。質問には、三答を基本にしようと思います。
 一問一答はよく聞く言葉ですが、
 一問三答は、いま私が作りました。
 ひとつの悩みに対して、
  ・内面的課題として取り組む解決策
  ・行動面(他人に働きかける等)の解決策
  ・栄養面(摂るとよい栄養素)の解決策
 のみっつの視点から答えます。
 
 詳細な説明、お申し込みは、
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では、メインコンテンツに行きたいと思います。
第五話ひきつづき。
 
今回は大作で、結構長いです。
よろしくおつきあい下さいませ。
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
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恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第五話 シングルを卒業
  こちらにもアップされています。
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【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 みさお 彼氏がずっとできない、ということで相談に来た。
 
 
ここまでのあらすじ
ゆり子は、友達と喫茶店で話している時に、つい自分の夫婦関係の
悩みを話してしまった。香澄は「亭主元気で留守がいい」と心底
信じているし、順子は話を聞き合うことが夫婦円満の秘訣と信じている。
ゆり子の相談だったはずが、すっかり二人の議論になり、話を取られた
格好だ。そして、また、ノート「恋愛ドクターの遺産」を開くのだった。
するとそこでは、ドクターと助手なつをの恋愛談義が始まり、続いて
いよいよ、みさおのセッションが始まったが「暴言を吐かない人」などの
ネガティブな項目が多く、ドクターはそれを「卒業ポイント」と呼んだ。
 
 
 
 
第三幕 卒業ポイント(つづき)
 
「安全の感覚が育ってくると、『アレが好き』『これが嫌い』『アレはやり
 たい』『コレはやりたくない』といった、自分本来の好き嫌いの感情が
 自由に出るようになってきます。」ドクターは先ほど書いた
「安全の感覚を・・・」の方に(1)と番号を振り、その下に「(2)好き嫌い
の感情に敏感になる」と書き、矢印で(1)→(2)とつないだ。
「へええ、そうなんですか?」
「今はまだ、自分の中にある、とくに『好き』『やりたい』の気持ちの方は、
なかなか感じられないのではないかと思うのですが、」
「はい、4D(ロックバンド)の音楽以外は、なかなか『好き』や『楽しい』を
感じられないです。あと、人に嫌なことを言われても、その場ではよく分からず、
あとになって嫌味を言われたと気づいたりして激しく腹が立つことがあります。
友達からは『鈍いねアンタ』と言われたこともあります。」
「そうですね。そういう、自分の好き嫌いに敏感になっていくこと。」これが
次のステップでの課題になります。
「ああ、そうなんですね。でも、そうなると私、結構他人に対して怒って
 しまうと思うんです。」
「そうですね。人は、自分が安全でないと感じているときは、他人に対して
 怒ったりできないものですからね。結構ため込んでいるかもしれません。」
「はい。ためていると思います。」
「この、ためている怒りをしっかり吐き出して整理していくのも、好き嫌いに
 敏感になっていくステップでは、必須です。」そう言いながらドクターは(2)の
 下に「ネガティブな感情(怒りなど)を吐き出し、整理することも大事」と書いた。
「ゆるすとかではなく、怒りを吐き出すことが大事なのですか?」
「おそらく。」
気が重い、という表情をしているみさおに対して、ドクターは言葉を足した。
「まあ、その時が来たらきっと、怒りを出したら楽に、スッキリすると思い
 ますよ。それに、むしろ『怒りを出したい』って思うようになっていると思い
 ますよ。今は想像できなくても、変化のタイミングが来たときは、自分の衝動も
 変化するものですから。」
「そうなんですか?」
「ええ。だから、あまり先のことを考えすぎないことが大事です。今日帰って
 からやってもらう課題の目的は『安全の感覚を育てていくこと』なのですよ。」
「そうでした。」
 
そうなのだ。ここが先生のすごいところだと思う。みさおは思った。先生は
相談者に対してかなり先のこと・・・たとえば半年先とか一年以上先とか・・・
まで計画を提示することがよくある。「相談者にとっては、先の計画は知りたい
ところでもあり、しかし本当に出来るのだろうかと不安になるところでもある
のです。」以前先生は言っていた。実際その通りだと思う。以前、少し自慢も
込めてだったと思うが、「並のカウンセラーの場合、ここで、目先の行動課題
だけ提示してお茶を濁すことが多いわけです。」と言っていた。ちなみに逆は
ないそうだ。相談者を不安にさせてでも未来の計画をバッチリ提示するという
カウンセラーはお客が寄りつかなくなるから廃業につながるらしい。本当に
「解決する」という信念に従えば客離れのリスクと直面し、お客さんの安心を
優先すれば、目先のことだけ言うカウンセラーになってしまう。商売として
成り立たせながら、大事な仕事を行っていく。もうそれだけでかなり難しい
ことなのだと、なつをはその時思ったのだった。
 
ただ、先生はそれほど難しそうな顔をしていなかった。「そのために、図で
書くんです。」と楽しそうに語っていた。「いま問題で行き詰まっている人
ほど、目の前の人、たとえばカウンセラーに『今言われたこと』に囚われて
しまう傾向があります。つまり一年先の計画をこちらは話しているつもりでも、
聞いている方は『今すぐその課題をしなくてはいけないのか。自分にはとても
できない』と暗い気持ちになってしまう、ということです。」
どうすればいいんですか、と聞いたなつをに先生は「だから、図にして、いま
全体の中のどこを話しているのか目で見て分かるように説明することが大事
なのです」と答えた。
なつをはその時、こんなことも質問したのだった。「そもそもだいぶ先の計画を、
なぜ言う必要があるのですか?」先生の答えはこうだった。「なぜって、それは、
相談者を否定しないためですよ。たとえば、彼氏ができないという相談にいらっ
しゃったとします。こちらとしてはたとえば『運命の相手メソッド』とか、
直接出会いにアプローチする方法論は持っているわけですが、話を聞いていくと、
どうも今はまだ、この人は、それにチャレンジするには心が十分回復していない、
と感じたとします。たとえば目先の解決策として、話を聞いてもらい、
フォーカシングをして自分の心を回復させる取り組みが、今は大事、ということを
提案することは、必要としても、そういうとき、なつを君なら、始めに
クライアントが望んでいた『いい出会いを作るにはどうしたらいいか』という
相談内容は、どうするのですか? それは今のあなたには無理だからやめたほうが
いい、って言いますか? それとも、完全にその話題はタブーにして話さないこと
にする?」そうなのだ、クライアントが自ら求めているからこそ、それは今は
やらない方がいい、このような手順でそこまでたどり着きましょう、という
全体計画を言う必要があるのだった。
このようなジレンマの中、先生が試行錯誤の末、編み出したのが「図解すれば、
いま不安な相談者も、意外と冷静に未来の計画を聞くことができる」という法則
なのだった。これは心理学の教科書や心理カウンセリングの講座ではほぼ教えて
もらえない現場の知恵だ。
 
なつをの気が散って、先生との過去の会話を回想している間に、セッションは
進んでいた。
 
「そして、自分の好き嫌いに対して敏感になってきたら、もう一度今日行った
『運命の相手メソッド』を実践していきましょう。」
「先は長いですね。」
「確かに、長いですね。だから、全体像は一度ざっと把握したら、あとは、
目の前の課題に集中すること。これが継続するコツです。」
「・・・はい。分かりました。」
 
 
(つづく)
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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◆編集後記
 
今日は矢場とんのわらじとんかつを食べました・・・
・・・食べ過ぎか・・・? (笑)
(東京駅にあるので・・・名古屋には行ってません。)
 
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 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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