【ココヘル783】シングルを卒業(14)恋愛ドクターの遺産第五話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 783号 2017.4.4
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
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では、メインコンテンツに行きたいと思います。
第五話ひきつづき。
 
今回は大作で、結構長いです。
よろしくおつきあい下さいませ。
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第五話 シングルを卒業
  こちらにもアップされています。
  http://556health.com/consultant/
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 みさお 彼氏がずっとできない、ということで相談に来た。
 
 
ここまでのあらすじ
ゆり子は、友達と喫茶店で話している時に、つい自分の夫婦関係の
悩みを話してしまった。結局、香澄と順子の議論になってしまい、話を
取られてしまった。そして、また、ノート「恋愛ドクターの遺産」を開く
のだった。するとそこでは、ドクターと助手なつをの恋愛談義が始まり、続いて
いよいよ、「彼氏ができない」悩みのみさおのセッションが始まったが
「暴言を吐かない人」などのネガティブな項目(=卒業ポイント)が多かった。
2回目は、安全の感覚を高めるためのセッションを行い、今日は3回目だ。
 
 
 
第六幕 行動課題 つづき
 
「ではみさおさん、みさおさんもステキだと思う男性から告白されて
 OKした。これを100点としましょう。彼氏ができるところから
 ほど遠い、最も遠いところにいるのを0点としますね。
 いま、何点ぐらいのところにいますか?」
しばらく考えて、みさおはゆっくりと答えた。
「そうですね。20点ぐらいだと思います。」
「なるほど。20点。それは、何があるから20点なのでしょうか。」
「何があるから・・・そうですね。先生のところに通って、だいぶ、世界に
 対する緊張感がなくなりましたし、ずいぶん楽になって、希望も出てきた
 ことですね。でも、あんまり男友達もいないし、まだまだ先が長い、
 の20点です。」
「なるほど、分かりやすい説明ありがとうございます。では、その20点が、
 30点に上がったとします。今と何がどんな風に違っていたら、30点だと
 思いますか?複数回答可能です。」ドクターは最後の複数回答、のところ
だけ、少しおどけた調子で笑いながら言った。
「そうですね。男性の友達が出来たら、ですかね。」
「なるほど・・・」ドクターは少し考え込んだ様子になった。そしてゆっくりと
質問をした。「男性の友達が出来たら、本当に30点ですか?」
「あ、いや、そうですよね。そこまで行ったら50点ぐらいかもしれません。」
「ですよね。ちょっと先走ったかな? では改めて、『30点』になったと
 したら、どんな状態なのでしょうか。」ドクターは「30点」のところを
強調して言った。
「ええと、親しい友達、というほどでなくても、たとえば、何かのサークル
 とか習い事で、男性とも一緒に食事に行ったり、連絡先を交換したり
 出来たら、30点ぐらいかな・・・」
「それは、今から『よしやるぞ』って思ったら、できそうなことですか?」
ドクターは真顔でそう聞いた。
改めて質問されて、みさおはしばらく考え込んでいた。おそらく、実際に
やれるかどうか頭の中でシミュレーションしてみているのだろう。そして、
ようやく口を開いた。「いや、ちょっとハードルが高いかもしれません。」
 
少し暗い顔になって、みさおは言った。「すみません、先生。私、行動
できないんですよね。だからダメなのかなぁ・・・」
「いま出来ることを課題として設定すれば良いんですよ。ただそれだけです。」
ドクターは淡々と言った。
「いま出来ること・・・」
「たとえば、そうやって男性と知り合うチャンスがあるサークルの候補を
 みっつ見つけてみる、とか、今の職場で、今まで断っていた飲み会
 (ですよね?)に一時間だけでもいいから参加してみる、とか、
 最初の一歩は、本当に小さくて、簡単な課題を設定するのがコツなんですよ。」
「なるほど!あ、そういえば、先日4D(みさおが好きなロックバンドの
 略称だ)好きの集まりで、飲み会に誘われて、まだ返事をしていません
 でした。いつもは、そういう会には参加しないですぐに帰ってしまって
 いました。今度参加してみようかな・・・」
「それは、やろうとしたら、できそうなことですか?」
しばらく想像してみて、みさおは笑顔になって答えた。「はい。そこなら
 知っている女性もいますし、男性の方も何回か顔を見ている人ばかり
 なので、今なら参加できそうな気がします。」
「お!いいですね。そうです。そうやって、今の自分に無理なく出来る
 背伸びをする。これが、物事をうまく行かせるコツなんです。」
 
ここで、助手のなつをが割って入った。
「みさおさん、いま、うまく課題設定できましたよね。」
「はい。」
「いま、みさおさんがうまく課題設定できたのは、一旦課題を作ったあと、
 出来そうかどうか想像してみて、無理そうなら、少し課題を小さくして
 再設定する、ということをやったからです。」なつをは優しい調子でそう言った。
「ああ、なるほど。今までは、自分には無理な課題を設定して、
 いざやってみて、その場に行って『無理・・・』となって落ち込んで
 帰ってくる、みたいなことが多かった気がします。」
「課題設定がうまく出来た、今の感覚をしっかり覚えておいて下さいね!
 ここ、大事なところなんで!」今度は力強く、なつをは言った。
 
ドクターは「そうそう」とでも言いたげに、ゆっくりうなずいていた。
「では、今日はこの辺にしましょうか。いい課題も設定できたことですし。」
「はい、ありがとうございます。やってみます!」
 
セッションが終わったあと、なつをは課題設定したときのことを振り返って
いた。今回は先生の采配も見事だったが、課題設定がスムーズに行った。
これは大事なことだ。
 
実は、多くの人は自分の現在の状態を肯定できていないのだ。今の等身大の
自分を肯定できていないから、「そのレベルであるべき」自分を基準に
考える。別の言葉で言うと「自分の現状に見栄を張って」自分を見るのだ。
 
たとえば、学校の勉強を考えればよく分かる。みんなは数学で因数分解が
それなりにできるようになった。自分はからっきしダメだ。そんなとき、
因数分解の基礎の基礎から練習する本を買ってきて学ぶのは勇気がいる。
みんなの平均ぐらいに合わせた本を買ってしまう。もっと悪いパターン
だと、一発大逆転を狙って上級向けの本を買ってしまうことさえあるだろう。
でもそれでは、かえってうまく行かないのだ。
 
たとえ劣等感を抱くようなレベルの自分であろうとも、たとえみんなから
置いて行かれてビリの自分であろうとも、今現在の自分を肯定し、それを
認めて、そこをスタート地点として、ちょっと背伸びをする課題に取り組む。
これが成長のコツなのだ。多くの人は、自分に見栄を張りすぎている。
思えば私なつを自身もそうだった。大学受験では第一志望は落ちている。
ここのカウンセリングルームで働く際、先生から直接面接をしてもらって、
その関係でその後も色々勉強のことを話す機会に恵まれた。
 
先生は小さい頃から勉強が出来たらしい。だからかえって、劣等感とは
無縁の生き方をしていて、自分が苦手な教科は自分の出来る範囲に絞って
勉強していたらしい。高校生でそこまで考えていたのは、さすがとしか
言いようがないが・・・結局その結果として、苦手だった教科もそれなりに
伸びたそうだ。そんな会話をしていた際、先生に言われたのは
「なつを君、キミは今の自分自身ではなく、理想の自分しか見ていない。
 そのやり方だと返って失敗を招きますよ。」ということだった。厳しい
ひと言で、言われたときはショックであったが、今となっては、愛のある
言葉だったと、感謝の気持ちが湧いてくる。
 
ここのカウンセリングルームでも、多くの「無理をしている」「背伸び
 どころかジャンプしても届かない課題に取り組みすぎて疲れ切っている」
相談者をたくさん見てきた。そして、彼らに対して、先生は淡々と現状を
客観的に見て、そして、今の現状から失敗なく踏み出せる小さな一歩を
的確に提案する。他人だから客観的になれる部分もあるかもしれないが、
高校生の頃の先生の勉強のエピソードを聞く限り、先生は自分を客観的に
見る能力が非常に高いと思う。
無意味に自己卑下もしないし、逆に自分の能力に見栄も張らない。
真っ直ぐに見ている。本当に素晴らしい客観視のお手本だ。でも、身近に
いいお手本があるにもかかわらず、いつも自分のこととなると難しいなぁ。
なつをはそう思った。
 
先生のお気に入りの質問は「スケーリングクエスチョン」と言う。つい先ほど
みさおさんに対して使っていた。「どん底を0点、何もかもよくなった状態を
100点としたとき、今何点ですか?」と聞くのだ。
次に、「何が『ある』からその点なのですか?」と尋ねる。そうやって加点法で
考えるクセをつけてもらうという意図もありつつ・・・
今日一番大事だったのは最後だ。
「あと10点上がったら何がどうなっていると思いますか?」と聞くのだ。
それで、小さな一歩を踏み出して、現状が少し変化したときの未来が想像できる。
 
人は、問題の渦中にいるとき、何もかもよくなった後の未來など現在と
かけ離れすぎていて想像できないのだ。少なくとも私はそうだ。いや、中には
創造力が豊かな人もいて、一度も体験したことがなく、かつ、
現状の辛い状態からかけ離れているのに、幸せな未来が創造できて、
いつかそれを実現させてしまうような、イメージ力の強い人もいるらしい。
先生はそう言っていたが、なつをは自分も含めて、そのような人にはまだ
会ったことがない。
だから、何もかもよくなった未來を想像させることを無理して一生懸命やる
よりも、現状から一歩だけ進んで、ちょっとだけよくなった未来を
想像してもらう方がスムーズに出来るのだ。
但し、想像したことはすぐに実現してしまう訳なので、このタイプの
「近い未来」を想像するセッションを行う場合は、繰り返し繰り返し、
少し進んだらまた未来をイメージし、また少し進んだら・・・とやって
いくことが大事になる。カウンセラーの側も、根気強さが求められるのだ。
色々面倒ではあるし、効果も短期的に見たら地味だ。しかし、コツコツ
積み上げていく結果を甘く見てはいけない。長い目で見ると、こうやって
積み上げたことは、大きな違いとなってゆく。そうやって人生が大きく
好転したクライアントを、なつをは何人も見てきた。きっと、みさおさんも、
異性の友達を作るという課題で一歩踏み出したら、そこからまた、次の一歩を
考えて、と、着実な歩みを進めていくことだろう。
 
「なつを君、そろそろ帰りますよ。」ドクターの呼ぶ声がした。
「あ、はーい。私も帰ります。」
 
今日はオフィスを最後に出るのが二人同時だった。最寄り駅まで雑談をして、
そこで別々の方面の電車に乗って別れた。
 
(つづく)
 
 
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まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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◆編集後記
 
広島から帰ってきました!
帰りは、夜中3時に出て、奥さんと交代しながら運転して、
昼頃小田原に着く、というプラン。
これが割と、出てから帰宅までが早くていいんですよね。
そもそも、幸恵ちゃんの発案です。最初聞いたときは
ぎょっとしたけど、大阪を朝の渋滞前に抜けられる名案なの
です。車での移動は事前調査と時間帯の計画が大事ですね。
ほんとに。
 
もみじまんじゅうは・・・買ってません。
すでに珍しくないし・・・
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
 ◆ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信!
 ・頂いたメールは、事前確認なく掲載することがあります。
 ・お名前はイニシャルにします。
 ・メール相談は行っていません。また、多数のメールを頂くた
  め、個別の返信はできないことがございます。
 もっと幸せな恋愛・結婚生活・人間関係を求める方に情報提供
 をするのが本誌の目的です。ご自身の責任にてご活用下さい。
 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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