【ココヘル853】流れを読む|呪い(20)|恋愛ドクターの遺産

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 853号 2017.10.5
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。

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さて。第9話「呪い」です。

現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。

また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
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恋愛ドクターの遺産(レガシー)

第九話 呪い
  こちらにもアップされています。
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【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
 順子(よりこ)・香澄(かすみ)・結菜(ゆいな) ゆり子の友人
 カイ君 香澄の息子
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 ナタリー ドクターと懇意にしている占い師
 湯川みずほ(湯水ちゃん) なつをの姉弟子。現在は独立している
 清水哲男(てっちゃん) ドクターのファン。コンサルタント。
(今回のクライアント)
 のりこ 「呪われた」と相談に来た。(合宿から5年前の事例)
     合宿で題材として扱っている。合宿の場には来ていない。

【恋愛ドクターのレガシーとは?】
有名な恋愛カウンセラーだったゆり子の祖父の手記。小説風に書いてある。
段ボールにノートの束として突っ込んである。ゆり子の父が受け継ぎ、
そして今、ゆり子が受け継いだ。悩んだらランダムに一冊選んで読むと、
今の悩みにピッタリのテーマがそこに現れるという・・・不思議なノート。

第五幕 告知 つづき

・・・場面は戻って、合宿の会場・・・
「というわけでした。長ったらしい説明とか、怪しみたくなるほどの
 真剣さなどが一切なく、クライアントも説明をすっと受け入れていま
 したよね?そして結局、頭痛薬を飲ませることにも成功しています。」
「私も当時、先生が『呪い』という見立てのまま、解決策を提案して、
 そのままセッションを終わらせてしまったことにびっくりしました。」
と湯水ちゃん。
しばらく全員沈黙していた。全員今の話を頭の中で振り返っていた。
先ほどセラピストチームになっていた三名は特に、自分たちのレベルと、
恋愛ドクターのレベルにこれほどまでの差があることに愕然としていた。
「では。」湯水ちゃんが改まった調子で言った。「セラピストチームが
 先ほど打ち出した『正直に伝える』という方針と、先生が実際に行った
 『呪いということにしておく』という方針について、メリット、
 デメリットなどを議論してみたいと思います。」
「まず、先生の方針は、説得力があったよね。クライアントが喜んで
 頭痛薬を飲む気になったじゃない。呪いに対抗するための『秘策』
 というか『白魔術』みたいな感じで、僕も聞いていてわくわくして
 きたし、試してみよう、という気になったよ。」てっちゃんが
少し興奮気味に言った。
「何が一番の違いだったと思いますか?」
湯水ちゃんが司会進行をしている。
「ええと・・・」なつをが口を開いた。「私はクライアントに流されて
 しまったんですが、先生は終始話をリードされていました。」
「話をリードできたポイントはどこにあったと思いますか?」
湯水ちゃんがさらに突っ込んだ質問をした。
「うまいストーリーを作って、提案したから・・・ですか?」
なつをは自信なさげに言った。
ここでドクターが割って入ってきた。
「うまいストーリーにするという考え方は悪くないですが、セラピスト
 チームの皆さんも、うまいストーリーになっていると考えて、
 その提案をまとめたのではありませんか?」
「確かにそうね。」ナタリーが認めた。
「でも、実際にクライアントに告げたら、説得することにかなりエネルギー
 を使うことになってしまって、自分たちが考えたストーリーが、絵に
 描いた餅だったと判明してしまったという感じだった。」てっちゃんが
付け加えた。
「そうですね。実は、事前に考えたロジック、筋道は、実際に提案して
 みると、思わぬ反発を受けたり、説明を理解してもらうのに時間が
 かかったりと、思い通りに行かないことが結構あるのです。現場では、
 説得の手間とか、クライアントが受け入れるかどうか、ということも
 考慮に入れる必要があるのです。」ドクターが説明した。
「そう考えると、コンサルの世界では案を複数考えていく、ということに
 なるのですが、カウンセリングでそこまでやるというのは・・・
 どうなんだろうか・・・」てっちゃんが独り言のように言った。

そこでドクターが視点を変える質問をした。
「私は、最初、クライアントに対して、なんと言っていましたか?」
「呪いだと・・・」なつをが言いかけたところに、ナタリーがかぶせてきた。
「いや、呪いとは言ってないよね。頭痛の線を考えた。でも呪いの線も否定
 しきれない、と。両睨みで考える、みたいなことをおっしゃってましたよ
 ね、先生?」ナタリーが言った。
「両方の提案をする・・・ということですか?」私なつをは混乱してきた。
「ではまあ、ここで、ひとつのテクニックを解説しましょう。実は、最初に
 頭痛説を出して、呪い説も出して、とやったくだりがありましたね。
 あれは、提案に見せかけて、実はどちらに納得するか、クライアントの
 反応を確かめていたのです。」ドクターが言った。
「反応を・・・確かめる・・・?」なつをがつぶやくように訊いた。
「そうです。今回のケースでは、のりこさんは呪い説の方に納得している
 様子でした。そこで、呪いという考えはそのままにしておこう、
 『呪いではない』という説をぶつけることはしないでおこう、
 と決めたわけです。」
「先生、その場でお決めになるの?」ナタリーが訊いた。
「そうですね。その場でどういう話にまとめるか、考えています。」
少しため息が漏れた。即興であの提案を作った、というわけなのだ。
しばらく沈黙があったあと、なつをが口を開いた。
「あの・・・もし私が、あのような提案をクライアントにするとなったら、
 呪いと信じていないのに、呪いを前提に提案を組み立てる・・・嘘をついて
 いるようでうしろめたい気持ちになります。先生は平気なのですか?」
「ほう、私が嘘つきだと。」面白がっているような調子でドクターは言った。
「いや、そういう訳じゃ・・・」
「いやいや、ごめんごめん、別に怒っているわけじゃないし。実は、今の質問は
 とても大事なことを訊いてくれたと思います。なつを君、良い質問です!」
ドクターは椅子に座り直して、姿勢を正してから続きを話し始めた。
「私があのセッションで使っていた『その呪い』という言葉、どんな意味を
 込めて使っていたか、分かりますか?」

(つづく)

クライアントに提案するとき、
客観的事実に基づいて「正しい」方を選ぶのか、
クライアントの信念に寄り添って提案するのか。
これは、そんなに簡単に決められるものではありません。

丁寧に、その信念は違うので、こちらで行きましょう、
と説明する方針も正しいですし、

そういう面倒をわざわざせずに、クライアントの信念に
上手く寄り添って進める方針も、巧みな感じですね。

但し、どんな場合でも、クライアントの信念に沿えば
安全だ、ということにはならないのです。

ドクターは「その呪い」という言葉に、
どんな考えを込めて話していたのでしょうか?

次回そこが明らかになりますので、
読んでしまう前に、考えてみて下さいね。
(ちょっと高度かも (^_^;) )

次回も、ぜひお楽しみに!

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◆編集後記

今日は、いつもデスクワークで家にこもると健康に悪い
ので、小田原城の山側を歩いてきました。

元々、小田原城はかなり巨大な城で、海側は堀をめぐらして、
町ごと城の中に取り込んだ城塞都市。
そして、山側は元々あった地形を利用した山城で、
合わせて、非常に堅固な城だったそうです。

その、山城の名残で、空堀の遺構が今でも残っています。
中々不思議な空間でした。迫力がありましたね。
あれを人工的に作ったんですね・・・
昔の人、頑張ったなー。

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 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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