たまには愛を受け取りたくないこともある

こんにちは、あづまです。

これは以前、まあまあ上手く行っている夫婦関係で、(縁あって)相談を受けたときにしたアドバイスです。
すでに険悪になっているカップルや、浮気問題などが発覚しているカップルには全く当てはまりませんので、ご注意ください。

あくまで、夫婦問題の治療ではなく、問題が起こる前の「健康管理」的なものです。

だんなさんが、仕事をしていて、奥さんが主婦、という家庭でした。
その中で、自分が出かけることに罪悪感があると。

いつも頑張っているだんなさんに、食事を作ってあげているのに、自分が遊びに出かけて、放っておくのが、悪い気がする、という話でした。

だんなさんは、何と言っているかというと、別に気にしていない、大丈夫、ということ。

そう、つまり、だんなさんは遊びに出かけてOKだよと言ってくれていて、気にしていない。でも、放っておくのが悪い気がする。
それに、カップラーメン食べていたり、手を離すと、不健康な食事をしていたりして、それも心配だという話。

確かに、生活の大半は、健康的な食事をして、お互いに信頼し合って、助け合って過ごすことが大事だと思います。
そこが二人バラバラになっている夫婦だったら、まず距離が離れている関係自体が問題だと考える必要があるでしょう。

ただ、距離が十分近くて、お互い信頼と思いやりがあって、という中での、ちょっとしたすき間。
これはむしろ、あった方が健全なんですね。

だんなさんの立場から見てみます。

奥さんがいつも食事を作ってくれている。それを、ありがたく受け取っている。
で、たまに、奥さんが「出かけたい、食事は自分でやってね」と言った。
さあ、どうでしょうか。

ふつうの、大人の精神年齢のだんなさんなら、「どうぞ、行ってらっしゃい」って話になるはず。
奥さんに対する思いやり、もあります。
でも、ちょっと勘違いしている人もいると思うので、もう一つ別の動機をご説明します。

多くの男性は、奥さんの愛情は、ありがたいと思って受け取っていながらも、たまには目の届かないところでバカをしたいんです。
健康的な食事を毎食作ってくれる奥さんがいたら、それはもうありがたいし、感謝もしているけれど、

きっと怒られるけど、カップラーメン食べたい、とか。
ジャンクフードだって分かってるけど、○○食べたいとか。

愛を受け取る代わりに、バカやりたい、って気持ちもあるわけですね。
そんな、適度なすき間を上手く作ってあげるとよいのです。

正しいことだけ、理想的なことだけでは、息が詰まるものですからね。

さて、あなたとパートナーとの距離はどうですか?
距離が詰まりすぎて息苦しいなら、こんな風に適度に風を入れて、すき間を作ることがプラスに働きます。

逆に、距離が空きすぎている場合は、間に別の異性が入り込むスキが生まれやすいわけですから、距離を近づける方が課題になるかもしれません。
(この記事のテーマとは逆なので、ここでは詳しく書きませんが)

「たまには愛を受け取りたくないこともある」への2件のフィードバック

  1. あづまさん、こんにちは。
    いつも楽しく拝見させていただいております。

    私事ですが、結婚してまだ数ヶ月ですが早くも息が詰まっていたのでこのコラムを見てホッと一息つくことができました。

    しかし、少し疑問点がありましたので恐れ入りますがコメントを送らせていただきます。

    私は自分の時間も大切にしており1人になりたい。1人旅に行きたい。と思う時があります。
    それを相手に伝えると反対されました。

    その後も何度か1人旅に行きたい。と言い続けてますと、じゃあ、晩御飯だけ一緒に食べよう?その前後は別々で。と提案されました。
    しかし、それでは旅行中も旦那さんの監視下のようでわたしは1人旅の意味がないのです。
    なんでそんなことをいうのか?と疑問でしたが…どうやら私1人では心配のようなのです。
    ですが、わたしにはなにが心配なのかわかりません。
    いい大人だし、自分のことは自分でできるし、危ないところには行くはずもないので…。
    なんだか自分の時間もなく、彼のやり方に沿わされてるようで窮屈です。

    また、家事も、彼は手が抜けないらしく、仕事終わりに不機嫌になりながら毎日完璧にやってくれます。
    いつもありがとう。と言うのですが喧嘩の時に愚痴のように「そっちがオレの状況見て手伝ってくれたらいいのに…」と甘えてきます。
    取り合ってられません。
    私は、人間同士なのだから言葉で伝えてくれたらもちろん手伝えるけど、空気読め。察してくれは困るよ?と返すのですが…
    いつも黙り込みます。

    そのやりとりも堂々巡りで正直疲れました。

    少し疲れてきましたし、このコラムで、夫婦も2人きりから離れるのはいいことのように思うのですが相手が拒否してきた場合はどのように持っていけばいいのでしょうか?

    お手数ですがご教示いただけると幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    1. ちひろさん

      ご質問ありがとうございます。

      「解決したいから本気で答えてほしい」(≠なぐさめてほしい)のだという前提でお答えしますね。
      ちょっと、痛い指摘になると思いますので、覚悟してお読みになって下さいね。

      まず、一番の問題点から言いますが、お互いに本音でぶつかり合っていないことです。
      そして、そのことに、自覚がないことが問題だと思います。

      旦那さんの方から行きますと、たとえば、なぜ、家事に手を抜けないのでしょうね?
      適当にやろうとすることに対して、どんな自分ルールが心の中にあるのでしょう?
      それをちゃんと、自分で自覚して、「自分は○○だから、こういう行動になってしまう。改善しようとして××を心掛けている。でも、ここまでしか、今は出来ないから、▲▲について、協力してほしい。」と、言ってくれれば、こちらも、協力しやすいですよね。

      そして、上のせりふの中で、一番大事なのは「○○」の部分。自分を観察して、自分を理解し、それを相手(ちひろさん)に伝えるところです。

      翻って、ちひろさんの方ですが、
      ひとりになりたいのではなく、旦那さんとの時間が息苦しいのでしょう? そのことを言っていないですよね?

      この記事でほっとしたとのことですが、(ほっとすること自体は大事かと思いますが)
      相手との距離を取る方ばかりやっていても、解決しないと思います。

      だから、心のエネルギーを補給したら、ぜひ、どうやって一人になるかが課題ではなく、向き合うことが課題だ、という方に、ちゃんと戻って下さいね。

      相手にとって、一番言われたくないことだからこそ、
      ちゃんと、誠実に伝えなければならないと思います。

      具体的な伝え方や伝える内容については、詳しく状況をお聞きしないとお答えしようがありません。コメント欄の範囲を超えてしまいますので、必要ならセッション(守秘義務は守ります)をご利用下さいね。

      とにかく、夫婦問題や家族問題は、絶対解決するぞ、という根性が大事なので(方法論はでたらめでも、諦めない根性がある人が、結果的に解決しているのを幾度も見てきました)、まずはそこですね。絶対解決するという腹を決めること。

      健闘を祈ります。ではでは!

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