女と男の心のヘルス 心理学セミナー 「誤解を生まない伝え方」

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あなたは、デリケートなことがらでも、
誤解を生まずに伝えられてますか?

あづま顔写真

こんにちは。パーソナルコンサルタント/恋愛セラピストのあづまです。

今年もよろしくお願いします。


今回のセミナーのテーマは、
「誤解を生まない伝え方」
です。


人と関わっていると、デリケートなテーマを伝えたときなど、
相手がネガティブに捉えてしまって、
「そういう意味で言ったんじゃないのに!!!」
と言いたくなったことって、ありませんか?

もしかしたら、実際に「そういう意味じゃないのにー(涙)」
って言ったことがあるかもしれませんね。


 ところで、私のように悩み相談を仕事にしていると、
いつも、デリケートなテーマを扱うことになります。

 

 たとえば、
ご本人が「私、女子力、低いんです。あんまり可愛くないし・・・」
っておっしゃったとしますね。で、話を聞いていくと、
恋愛がうまく行くためには、その辺を改善することは、必要そうだ・・・


まあそう思ったとしましょう。


だとしても、
「その女子力の低さ、何とかしないとね」
という言い方をしたとしたら(完全にNGではないですが)ちょっとキツイですよね?


 人って不思議なもので、自分で言ったネガティブな言葉なのに、改めて他人から言われると傷ついたりするんですよね。

 

こういうとき、人はいくつかの選択肢を取ります。
(1)地雷踏みそうな発言を避けるため、口をつぐみ、その話題をタブーにする。
(2)気にせず言ってしまう(ときどき、地雷を踏む展開)。
(3)「可愛いと思います」など、その場を取り繕う「ウソ」を言う。

 

でも、(1)〜(3)のどれを選んでも、相談業は成り立ちません。
口をつぐんでしまったり、その場を取り繕って真実と直面するのを避けてしまったら、問題解決できなくなります。かといって、ズバッと言ってしまうのも、難しい(そういう流儀のカウンセラーさんもいらっしゃいますが)。

 

必要なのは、
(4)表現に気をつけつつ、言うべきことはちゃんと言う。
という道です。

 

実はこれは、相談業に限らず、日常生活や仕事においても、大事なことです。

 

 

さて、先ほどの「女子力」に話を戻しますと、文章ではよく、誰かが言った言葉を「本人はそう言っているが、私(書き手)は必ずしも同意していない」というニュアンスを表現するために「」(カギかっこ)に入れたりしますね。たとえば、車上荒らしに遭った話で「ロックはした」と書いたら、「本人はそう言っているが、本当にそうかどうかは分からない」というニュアンスですね。

 

 

これにならって書くなら、
「その『女子力の低さ』、何とかしないとね」
と、書けるかもしれません。

 

しかし、話し言葉には「」(かっこ)なんてないんです!!!

 

では私は現場では、なんと言っているのか。

 

例えばこんな風に言います。

 

「あなたが『女子力が低い』と言っているその要因、結果的に変化した方が、恋愛はうまく行くようになると思います。」

 

まだ若干くどいですが、少なくとも、取り組むべきポイントからは逃げてないし、かつ、女子力が低いというレッテル貼りには同意していない言い方になっています。そして、文字の上では「」(かっこ)をつけてありますが、声に出して読んでも、ニュアンスが変わらないはずです。

 

ここで使ったテクニックは、言わば「話し言葉で括弧に入れる」テクニックです。いま名称を思いついたのですが「エアー括弧のスキル」とでも言いましょうか(笑)

 

ほかにも、枕詞(まくらことば)のスキルや、声のトーンのスキル、言語化のスキルなど、私が日頃活用している、ニュアンスを正確に伝えて、誤解や地雷を避けるテクニックがいくつかあります。

 

 

このセミナーの意味。

 あなたが、当日足を運んで下さったら、こんなことが学べます。ご興味があれば参加をご検討下さいね。

 

講座では、(1)例題を使いながら、誤解を生まないで伝えるコツについて学んでいきます。また、(2)あなた自身のテーマについて、数人のグループを作って、知恵を出し合って考えてみる、ということも考えています。


なぜ、誤解が生まれるのか?・・・意味とニュアンス

 学校では、意味を伝える方法は学びますが、ニュアンスを伝える方法は、あまり学ばないですね。

 

 繰り返しになりますが、ニュアンスというのは、辞書には「微妙な意味合い」とか、よく分からない説明が載っていますが、ここで大事なことは、今自分が話している内容について、自分はどう思っているのか、ということです。

 

 ちょっとややこしいので、例を挙げて説明しますね。

 

「占い師のAさん、良く当たるって、テレビで言ってた」

 

このとき、話し手は、Aさんの占いが良く当たるってことを信じて言っているんでしょうか?

もし、特別なことが何もなく、普通の会話の中で出てきたら、

■言葉の意味:占い師のAさんの占いは、良く当たると、テレビで(誰かが)言っていた
■話し手の意見:Aさんの占いが当たることは、一応信じている
と、なります。

しかし、もしも、眉につばをつけるジェスチャーをしながら、同じ言葉を言ったら、どうなるでしょうか。

■言葉の意味:占い師のAさんの占いは、良く当たると、テレビで(誰かが)言っていた
■話し手の意見:Aさんの占いが当たるなんて、まゆつばだ、信じていない
というように、
同じ言葉を言っているのに、伝えたい内容は、なんと真逆になります。

 

 

大人のコミュニケーションスキル、というのは、話している言葉の内容だけではなくて、その内容に対して、自分がどう見なしているのかという、ニュアンスの部分もちゃんと伝えることが必要なんです。

 

 

そもそも日本人って、これ、苦手なんじゃないの?

 私、以前、下手の横好きではありましたが、何カ国語か勉強していたことがあるんですが、ヨーロッパ系の言語には必ず、直説法と接続法というふたつのモードがある、って習ったことがあります。

英語だと「接続法」とは呼ばずに「仮定法」と言いますが、まあ要するに「言っている内容(意味)が本当だと思っている」ときには直説法、「言っている内容(意味)が本当かどうか疑っていたり、微妙だと思っている」ときには接続法(英語だと仮定法)を使う、ってことだったと記憶しています。

 

 おそらく小学生ぐらいから、ふたつのモードを使いながら、ニュアンスを伝えることをトレーニングしている西欧言語圏の人たちと比べて、そもそも、言語的に、「言っている内容が本当かどうか疑っていたり、微妙だと思っている」ときに使う文法表現がない、日本語圏の人たちって(私たちですが)、

 

このような、ニュアンスを正確に伝えることって、苦手なんじゃないの?
ちょっとハンデあるんじゃないの?

 

なんて思ったりすることがあります。

 

まあしかし、嘆いてもクサっても仕方ないので、どうやったらニュアンスをうまく伝えられるのか、それを磨いていくしかないですね。

 

 

ところでここで、釘差しをさせてください。
自動車の運転がうまくなるためには、練習が必要です。知識のメモメモじゃだめなんですね。
テニスがうまくなるためにも、練習が必要です。知識のメモメモじゃ身につかないんです。

コミュニケーションも、実践スキルなので、実際に使ってみるという「実践トレーニング」や、せめて自分で頭を使って、どういう言い回しが良いのか、考えてみるという「イメージトレーニング」が必要なんです。あづまが当日話す話をメモメモじゃ、身につかないんです。

 

ですので、あづまの話を知識として仕入れようという意識での参加は、ぜひやめていただきたいのです。「あづまさんの話なんてメモしない。あづまさんの話や問いかけや例題をきっかけにして、自分で考えたことをメモするぞー。」ぐらいの意識で参加して頂くことを、強くお勧めいたします。

 

 

例題を出します。

当日一緒に考えてみる例題の一部を、ここに提示します。

 

ではまず、中級編から。
(1)先ほどの「占い師のAさん、良く当たるって、テレビで言ってた」という言葉。
  ジェスチャーを使わないで、「まゆつばだ」というニュアンスを出して下さい。
  言葉を多少加えたり変更してもOKです。

 

つぎに、上級編。
(2)あなたは親友のA子さんから相談を受けました。曰く、結婚相手選びで、相手の収入を気にしてしまう自分がイヤなのだそうです。背景となる事情があって、A子さんの母親は「ちゃんと家にお金を入れてくれる人を選びなさい」と、かなり偏った考えで、A子さんにうるさく言っているのです。
 しかし、客観的に見て、いまA子さんが付き合っている彼は、収入面で、ちょっと「それじゃ大変なんじゃないの?」というレベルです。

 あなたは、A子さんに、結婚相手の条件には収入も大事、ということを、伝えたいとします。
 しかし、「結婚相手には収入も大事だよ」とストレートに言ったら、A子さんは、怒りそうです。

 どういうニュアンスで、どんな言葉で伝えたら、よいでしょうか?

 

 但し、口をつぐみ、そのことに触れない、とか、「大丈夫大丈夫」と、心にもないウソを言う、という選択肢はナシです。

 

 

上級編その2

(3)あなたは営業部でB子さんの上司です。B子さんは、よく頑張っています。しかし、担当エリアの割当でB子さんは既存の顧客が少ない、新規開拓が必要な地域を任されていて、成績が思うように伸びません。

 

がしかし、仕事なので甘やかすことも出来ません。「B子さん、君自身がお客さんから信用されることが大事なんだよ。信頼関係を作ることを、地道にやっていこう。」と、伝えたいのですが、
先に書いたように、B子さんは、よく頑張っているのです。

 

B子さんが頑張っていないので成績がふるわない、だからもっと頑張れ、というニュアンスにならないように、うまく伝えて下さい。なるべく簡潔にね。

 

 

当日は、これらの例題を使う予定ですが、
全てを使うかどうかは分かりません。
講座内容をよりよくするために、もっと違う例を持ち出すかもしれません、その点はご了承願います。

 

 

 

当日のセミナー形式

 この講座は、(1)生活上のコミュニケーション力を高めたい人、(2)カウンセラーやコーチ、コンサルタントといった、指示や提案をする必要がある職業の人、の両方を想定しています。
 生活の中でもコミュニケーション力は大切ですし、提案をする仕事の場合、ニュアンスが間違って伝わると、仕事の成否に大きく関わります。いずれにしても、大事なことですね。

 

 前半は、例題を使いながら、言葉の意味を伝えるだけでなく、その言葉について自分がどう見なしているのかという、ニュアンスの部分も伝えるってどういうことなのか、その基本を学んでいきます。

 

 また、先ほどの「エアー括弧」のスキルや、あづまが試行錯誤の中で見つけた「枕詞(まくらことば)」のスキル、それから定番ですが声のトーン、言語化のスキルなど、ニュアンスを上手に伝えるためのテクニックをいくつかご紹介します。

 

 その上で、半ばから後半にかけては、数名でグループになって、その中で、具体的なテーマを扱っていきたいと考えています。ぜひ、あなたの身近な人に、伝えたいけど難しいテーマを持ってきて下さい。(全員が自分のテーマを扱うことは、義務にはしません、自分のテーマは出さず、他人のテーマを使って一緒に学ぶ、という参加の仕方も、歓迎いたします)。

 

 

 

1月24日に、お待ちしています!

セラピーと、セラピスト養成講座などをメインに活動していましたので、このような形のセミナーがここしばらく少なめでしたが、このたび、1月24日に開催いたします。

セミナーという形で、お会いできるのは、ちょっとドキドキしてます。

 

 私も完全に正解、模範解答を持っているわけではないので、私の話を伝える部分だけでなく、みんなでアイデアを出し合う時間も取ります。先に書きましたとおり、自分で考えてみる体験、イメージトレーニングが大事な分野ですので、そういう意味でも自分で考えることは大事なのです。参加する意識でいらっしゃって下さい。

 個人的なテーマも扱う時間をとる予定ですので、この機会にぜひどうぞ。

 



講座内容・講師・日時・場所等

講師紹介

恋愛セラピスト あづまやすし

阿妻靖史顔写真
米国NLP協会(TM)認定 NLPマスタープラクティショナー。
神奈川県横浜市生まれ。東京大学卒。工学博士。
アサーティブアドバンス修了。交流分析士。

 自身の離婚経験より、これからの時代はもの作りよりも、男女の仲が社会を豊かにすると実感し、恋愛セラピストとして起業。

 潜在意識を変容させることで自然に行動が変わり、結果的に恋愛がうまく行くという解決方法を得意とする。
 だめんずを好きになってしまう、付き合いが深まると相手に振られたり浮気されたりする、不倫が多い、なかなか彼氏ができないなどの、パターン化した恋愛の悩みには、潜在意識が関わっているため、このような問題の解決を最も得意としている。

 最近では、浮気後の修復など、高度でデリケートなコミュニケーションが必要なケースの指導にもとり組んでおり、アサーティブトレーニングなどを取り入れている。

 2008年に著書「あなたの恋愛がうまく行かない本当の理由」(毎日コミュニケーションズ)出版。2009年には雑誌ananや日テレ、2010年にはTBS、2012年にはフジテレビにも取材を受けるなど、その活動がメディアからも注目されている。

 妻とふたりの娘に囲まれて生活している。電話カウンセリング+主に週末の対面のカウンセリング、というライフスタイル。最近は相談の申込件数が非常に多いため、できるだけ相談の要望に応えられるよう、セラピスト養成講座を開催し、後進の育成にチャレンジしている。

 趣味はバジル育成とバジル料理。最近はタイバジルでタイ料理にも取り組み中。

『女と男の「心のヘルス」−癒しの心理学』代表。
ウェブサイト http://www.556health.com/
メールマガジン http://www.556health.com/sp/e-zine/
メンタル起業サポートブログ 「メンタル起業のヒケツ

当日お話しする予定の内容

※講座内容はより良くするため変更することがございます。
 意味とニュアンスの違い。
 例題を使って、ニュアンスの伝え方の例
   初級編:「占い師Aさんは良く当たる?」
   中級編:「占い師Aさんは良く当たる?」(ジェスチャーなし)
   上級編:「結婚には相手の収入も大事」と伝えたい
   上級編:営業部のB子さんへのアドバイス
 定番の「ニュアンス付与スキル」をご紹介
   エアー括弧のスキル
   枕詞のスキル
   声のトーンのスキル
   言語化のスキル
 グループでリアルテーマに取り組みます。
 グループタイムは、30分から40分程度の予定です。
まる ご注意:グループタイムや質問時間に出た、他の方の個人的な内容は、他所で言いふらさないようお願いいたします。



日時・場所・料金等

講座名:  誤解を生まない伝え方(当日の看板は「女と男の心のヘルス」です)
日時:   2015年1月24日(土) 14:00〜16:00(開場13:30)
場所:  北区 滝野川会館
         JR京浜東北線「上中里」7分 山手線「駒込」10分
         東京メトロ南北線「西ヶ原」7分
定員:   24名
料金:  5,400円 → 特別価格 3,780円
申込方法: 以下の申し込みフォームより必要事項入力。
          その後、銀行振込またはカード決済で予約確定です。
持ち物:  筆記用具程度
申込後のキャンセル:  特定商取引法に基づく表示内のキャンセルポリシーをご覧ください。