恋愛の悪い癖を治すなら

　恋愛は、人間が意識的に行うことのなかでは感情が一番揺さぶられる行為ですから、どうしても素の自分が表に出てきます。
　隠そうと思っていた、すぐ怒ってしまう自分。
　隠し通してきた、寂しい気持ち。
　ごまかし切ってきたはずの、他人をねたむ自分。
　
　結局、素の自分を偽ることで、とても苦しい日々を過ごすことになってしまいます。
　
　では、どうしたら「我慢せずに、素敵な恋愛ができる自分」になれるのでしょうか。
　
◆一つめは、「過去の感情との決別」です。
　
　私たちは、いろいろな心の傷を受けながら成長してきました。
　一般的には虐待やネグレクト（ろくに世話をしない）などのあった家庭で育つと心の傷を受けると考えられています。確かに、そういう面はあるのですが、とても素敵な両親の元で育ったとしても、
　
　あんな素晴らしいお母さんのようにはなれない（でもならなくてはいけない）。→無力感
　お父さんが大好きなのに、仕事に行っているときは会えない。→寂しさ
　
　などのように、誰でも心の傷を持っているものなのです。
　それを、素直に認めて、受け入れ、そこから学ぶことができれば、
　実は心の傷があったからこそ、成長できるという素晴らしい面があるのです。
　
　お父さんに会えない寂しさを抱えて育った女性の場合、
　一緒にいてくれる人がいる幸せを、とても大切にして生きることができます。
　きっと、一緒にいる時間を大切にしてくれる素敵な男性と一緒になれるでしょう。
　（但し、心の傷から目をそらしていると、逆の男性を引き寄せ、寂しい人生を招いてしまいます）
　
　過去のことを、過去だと割り切って、振り返り受け入れることが必要です。
　一人では難しい場合、セラピストを頼ってみるのもよい方法です。
　セラピーの手法参照。
　
◆二つめは、よい習慣をつけることです。
　
　過去の心の傷をありのままに認め、受け入れることはもちろん大事なのですが、
　心理療法の手法の中には、感情を爆発させることのできる方法がたくさんあります。
　日頃たまった感情を、爆発させてスッキリする。
　そしてまた感情がたまっていき、爆発させる。
　これで進歩がないのなら、セラピー依存症です。
　
　日頃の生活習慣が病気を予防するように、
　日頃の心の生活習慣が、穏やかな心で生活できる自分を形作ることが大切です。
　
　・ありのままの自分を受け入れること。
　・感情をありのままに感じること。
　・自他の境界線を、きちんと引くこと。（自分の感情を他人に押しつけない）
　・小さな事を喜ぶ心を育てること（空が青い。ご飯が食べられた。パートナーの笑顔が見られたなど）
　・自分が小さな幸せを感じられること、物を身の回りに増やすこと。
　
　何かあって感情が揺れ動いたら、素直に感じるんです。
　悲しければ、泣けばいいし、嬉しいときは素直に喜べばいいんです。
　決して他人には押しつけない。
　
　次第に、青い空を見て幸せを感じられる、繊細な心を取り戻してゆきます。
　
　そんな心の生活習慣を身につけることが大切です。
　
　
◆コミュニケーションの方法を学ぶ
　
　あとは、テクニック的な部分が大きいのですが、
　コミュニケーションの方法を教えてくれる学校の授業はないので、これを知らずに大きくなって恋愛で痛い目に遭うというパターンの方は結構多いのではないでしょうか？
　
　たとえば、アイ・メッセージとアクション・トークの記事をご参照下さい。
　
　お互いに、相手の感情を尊重し合い、でも現実的に協力できないことや協力したくないことは自由に断ることができる、そんな関係を作るととても楽になります。
　そのための大切な方法がアイ・メッセージとアクション・トークなのです。
　
　
◆最後に
　
　恋愛の悪いくせというのは、潜在意識の中にあります。
　そこから目をそらしたまま、何とかごまかし取り繕って頑張ろうとしても辛いだけです。
　
　心（潜在意識）を変えることで、行動が変わり、いい恋を引き寄せるようになります。
　
　あなたに、幸せな恋、そして幸せな人生がやってきますように☆