不倫の子を妊娠してしまった。中絶するか、出産するか。そして、認知してもらうのか?
あなたが不倫相手の女性であることを想定してこの記事「不倫の子を妊娠~中絶or出産?」を書いています。
不倫の子の妊娠の事実を消したい~中絶への道
不倫の子を妊娠してしまったとき、多くの女性がこの道を考えるんじゃないかと思います。確かに現在の日本は子育ての手当てが厚いとは言えず、不倫の子供を一人で育てるのは大変です。不倫の彼には妻子がおり、養育費をもらえる当てはないかもしれない。だから、中絶という選択肢を選ぼうと考えているかもしれません。でも、ちょっと待ってください。
私は、心理セラピストとして、中絶の罪悪感から、「私はもう幸せになってはいけない」という心の縛りを抱えて苦しんでいる方の相談を受けることがあります。「私が中絶してその子を殺してしまった」って感じて生きているんです。中絶しても心の中の妊娠の事実は消せないですし、場合によっては罪の意識が重くなる場合があります。中絶の心の重荷から抑うつ症状が出る人もいます。
辛い感情を共感的に聴くと共に心理的なワークも行っています。罪悪感を癒すには「その子の冥福を祈る(あの世での幸せを祈る)」ことが大切だと考えています。その子をイメージしてください。その子があの世で幸せになっているところをイメージしてください。暖かい光の繭でその子を包んでください。こういうワークを行うケースが多いです。
また、私は宗教家ではないですが、供養を勧めることが多いです。「供養というのは、亡くなった人が心配しない生き方をすることなんです」って伝えています。あなたが幸せになることが、水子の供養になるんです。って。繰り返し手を合わせているうちに、「もう十分」と感じるときが来る場合が多いようです。
供養は義務でやるものではなく、ご自身の心の癒しのために行うものだと、私は考えています。
デビッド・C・リアドン医学博士による中絶に関わる主な精神的影響のリストによれば、
中絶後8週間しか経過していない中絶後の患者の研究で、研究者は、44%の人が神経障害を訴え、36%の人が睡眠障害をきたしていて、31%の人が自分の決定を後悔していて、11%の人がかかりつけの医師に精神安定剤を処方してもらっていたことがわかりました。
とのことです。この結果だけを鵜呑みにすることはできませんが、確かに心の負担が大きいと言ってもいいと思います。
中絶はこれだけ心理的な負担が大きいもの。もし相手の男性が、奥さんにばれたくないとか、世間体とか、そんなことを考えて中絶を要求してくるとしたら、心や体の負担について軽く見過ぎていると思います。そして女性のあなたへ。あなたの気持ちはとても大切で尊いもの。あきらめる前に、ご自分の気持ちをよく確認してみてください。
やむにやまれず、中絶の道を選ぶこともあると思います。充分考え、悩んだ末に自分で出した結論なら、後悔もまだ少ないと思います。そして、中絶の後は体を十分にいたわり(=十分に静養して)、心をいたわって(=十分に供養して)ください。心理セラピストとしては、心の問題を第一に考えてほしいと願うばかりです。
不倫の子を出産したい~シングルマザーへの道
一方、不倫の子を出産し、一人で育てるという道もまた、険しいのです。
まず経済的な問題。出産費用を始めとして元々子育ては手のかかるもの。母子家庭は仕事がままならず、母親が仕事・家事・子育て全部背負い込むことになりがちです。母子家庭の母親だと勤め口が見つかりにくいという問題。養育費も離婚と違い不倫の子は「認知(=二人の子であるという法的証拠)」という壁があります。認知が得られなければ、養育費はもらえません。
不倫の子を認知してもらっても、まだ壁があります。本妻からの慰謝料請求です。認知すると男性の戸籍に認知した事実が記載されますから、本妻が見る可能性があります(パスポート申請時など)。不倫は不法行為ですから、不倫相手の女性は本妻から慰謝料請求される可能性があるのです。母子家庭の生活でさらに慰謝料請求では、あまりに過酷な現実です。
もう一つ心の痛む問題が子供の将来です。不倫の子は、日本ではまだ「隠し子」という意識が強く、子供が結婚するときなどに苦労する可能性があります。また、親戚から差別的な扱いを受けることがないとは言えません。理解のある親戚ならありがたいのですが・・・日本は少子化対策で苦慮していますから、これが不倫の子の肯定まで踏み込んだ内容になり、将来この認識がかわることも考えられますが、子供の将来をこんな不確定な願望に賭けてみたい親はいないでしょう。
私は法律の専門家ではありませんので、より詳しくは以下の書籍を参考にするといいです。

シングルマザーのための認知・養育費・慰謝料
また、不倫にかかわらず、シングルマザーが経済的に自立して生きていくためのメンタルな面を応援したいと思い、以下のような無料小冊子(PDF)を制作しました。こちらも参考にしていただければ幸いです。
この記事は、恋愛セラピストという立場で、過去の中絶の罪の意識にさいなまれて苦しんでいる女性からの相談を多数受けて思ったことを書いています。あくまで私の見方であることを、最後にお断りしておきます。





こんにちは。
昨年の3月に不倫相手との間の子供を泣く泣く中絶しました。(おろせなくなるまで秘密にしていましたが ふとしたことから母親にばれ そこから TVドラマのようでした。両親・きょうだいからの大反対。産むなら縁をきる。逃げないように貯蓄の取りあげ、唯一助けてくれるべき不倫相手が心疾患で倒れ死のふちをさまよい もはやこれまでかと 必死におなかのなかで生きていたこどもにむごいことをしてしまいました・・)
その日いらい 必死に前をむいて歩いてきました。しかし同時期に生まれた妹の子供を手放しでかわいがる両親の姿に吐き気といらだちを感じ 抑えていた感情が爆発し 体のちからが抜けてしまいました。
平坦な道ではなかったかもしれません。なんの援助もないなかでこどもが後ろ指をさされることもあったかもしれません。こどもに苦労をかけたかもしれません。なんでお父さんがいないのに産んだのと?責められたかもしれません。でもわたしは親ときょうだいとの縁をきって 自分のこどもをうむべきだったと後悔しています。
いつか天国へいかせてしまった子供に許してもらえるよう 一生懸命前を向いて歩いていこうと思います。
軽いうつ?それともとらうまなのでしょうか?
このどうしようもない もやもやとした暗闇の中から 脱出するために 専門家(心療内科)の方の力を借りて 立ち直ろうと思います。
中絶 うつという言葉で検索をしていてこちらにたどりつきました。
先生のこの記事があったおかげで コメントをさせていただくことにより 立ち直れる一筋の光がみえました。ありがとうございました。
いま 悩みながら 先生のこのサイトにたどりついた方へ。
なんどもなんどもよく考えてください。
中絶の体の傷は 時間がたてばいえていきます。でも心の傷はどんどん深くなっていくばかりです。
口でいうほど簡単ではないこと よくわかります。
でも 一瞬でも 後悔したくないと思う気持ちがよぎったら 赤ちゃんを殺さないでください。ご自身と赤ちゃんを暗闇のなかにほうりださないでください。
投稿者 けいこ : 2007年5月 3日 17:15