トップページ > 1.恋愛の悩みに関するコラム > 男女の友情はあり得るか?
男女の友情はあり得るか?という問いについて考えてみたいと思います。
「あり得るという立場」「あり得ないという立場」そして「結局どう考える?」
「男女の友情はあり得る」とする立場の人の主張は「実際にある」という体験によるものが多いように思います。つまり経験的なもののようです。
確かに、論理的には一組でも男女の友情があれば「あり得る」わけですが、「男女の友情はあり得るか?」という問いに、論理学的に「実際に一組は成立しているので、あり得る」と答えるのでは、議論の本質を外しています。
知りたいのは「【一般的に言って】男女の友情はあり得るのか」という問いでしょうから。
要するに、実際に男女の友情が成立している例があったとしても、それは例外的なことなのか、一般的なことなのか、それを考えていこうということです。
男女の友情があり得ると考える人も、愛情への移行の可能性もあると考える人が多いようです。やはり、男と女は引き合うもので、友情ではなく恋愛関係に発展する可能性は常にあるのかもしれません。
そう考えると、男女の友情は一時的にはあるけれど、どこか不安定なものと言えるのかもしれません。
私自身の感覚では、恋愛関係に発展してもいいと思えるような素敵な女性との友情関係が続くという経験はあります。但し、一線を越えずに友情関係に踏みとどまるためには、お互いに精神的にある程度成熟していることは、大切な前提になります。
男女間の友情は、私はとてもよいものだと感じています。私自身が、女性ならではの気遣いや共感、感情的な繊細さをとても心地よいものと感じているからだと思います。逆に言うと、依存的で感情的な女性とは、なかなか友情関係を続けるのは難しいとも感じています。
一方、男女の友情はありえない、という意見の人もいます。
この意見を持っている人の主な主張は、男性は関係の進展を必ず望んでいるので、友情として続くことはあり得ない、というものです。確かに、男性である私自身の感覚と照らし合わせても、関係の進展を全く望んでいない、ゼロ、ということはないように思います。
肉体的な魅力だけで恋愛に進んでいくような精神的に未熟な男性は別として、やはり女性を好きになり、恋愛関係に進展して行くには、相手の感情的繊細さ、共感、気遣いなどの内面を好きになることが必要です。これは友情を築くときに必要なものと共通しています。
実際、長続きするカップルの男女間には友情のような感覚が育っている、ということはよく言われることで、相手を好きになるときに、友情も愛情もかなり近い部分がある、というのは非常に納得できる部分です。
そして、男性が女性と恋愛関係になれないかと「淡い期待」をしているとき、この淡い期待を上手にかわせない女性は、プレッシャーから友情をも手放してしまう、という考え方があります。
この主張は傾聴に値するもので、男性は、私の経験と照らし合わせても、多くの女性にどこか友達以上の関係に進展したい「淡い期待」を抱いているものだと思います。もちろん、それを実行に移すかどうかは別問題ですが。この淡い期待をプレッシャーに感じてしまうと、女性の側としては友情どころではない、という主張は、よくよく耳を傾ける必要があるものだと思っています。
但し、この「男女の友情はあり得ない」とする立場の主張も、自分がそう感じるから、という主観的なものが多いのではないでしょうか。
では、実際にはどんな場合にあり得るのか?そして、どんな場合はあり得ないのかを考えてみたいと思います。
まず大前提として、私は「相手に恋人関係を求めないで済む状態の人」をあげたいと思います。恋人がいて満たされている人。あるいは既婚者であれば自分の結婚相手を心から「生涯のパートナー」として選んでいる人です。結婚しているけれど、夫婦間に心の溝ができている人は、男女の友情から道を踏み外してしまう可能性があります。
シングルだったり、相手はいるけれど心の溝があったりすると、どうしても異性に男女の関係を求めてしまうものです。また、そういう心理状態にあると「寂しげなオーラ」が出ていると言えばいいのでしょうか、相手も触発されて男女の関係を求めてくるものです。
寂しい気持ちを相手に満たしてもらいたいとか、話を聞いてもらいたい、自分の気持ちを分かってもらいたい、居場所がほしいなど、自分の欲求を相手に満たしてもらいたい気持ちのことを「依存心」といいます。「愛」と言いながらその中身が実は「依存心」ということも多いのです。
この、依存心が強い状態の男女は、友情を育てることができないと、私は考えています。どうしても、自分の満たされない想いを相手に満たしてほしいと願ってしまい、恋愛関係を望んでしまうからです。
逆に依存心がほとんどない状態では、男女の友情が成立すると思います。
但し、自分の欲求が全くない人はいませんので、現在の恋人や結婚相手との間でちゃんと満たされている人、ということが前提になるように思います。
そしてもうひとつ、子ども時代に満たされなかった依存欲求が、きちんと整理できているという条件も必要だと思っています。
子ども時代に、親に十分依存できて、自分の居場所探しが終わっていて、寂しさも暴れなくなっていて、自我がしっかり育って自立した人は、大人になってから何人もの相手を求めてしまったり、不倫の関係を繰り返してしまったりはしにくいものです。
逆に、子ども時代に積み残した課題がある人は、それを大人になってからの恋愛関係で満たそうとしてしまうことがあります。この状態の人は、大人になっても依存心が強い状態にあることが多いのです。そして、一人の相手だけでは満たされず、別の相手を求めてしまったりすることもあります。
このように、男女の友情が成立するためには、子ども時代の満たされなかった想いがしっかりと解消されて、かつ、現在のパートナーとの仲もうまく行っていて満たされている、というふたつの条件が必要であるように思います。男女の双方がこの条件を満たしていないと友情が成立するのは難しいです。
男女の友情は成立しない、と考えている方は、ご自分がまだ子ども時代の依存欲求を持っていて、ひとりのパートナーと長続きする安定した関係を築けない心の状態にあるのかもしれない、というところをちょっと考えてみる必要があるかもしれません。
そこを乗り越えて精神的に成長し、さらに、心から信頼しあえる恋人と結婚して満たされていくと、本当に素敵な男女の友情もはぐくめるようになると思いますので。
お互いに本命パートナーがいて、本命パートナーとの心の絆がしっかりしていて満たされていること、お互いの心の成熟度も高いことを前提として、ですが、本命パートナー以外の異性に対する淡い恋心ぐらいまでは、友情に含めて楽しんでもいいのではないかと思っています。そのような感情まで押し込めてしまうと、感情が閉じてしまい、本命パートナーへの想いまでも閉じてしまうものですのでね。
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