サイコパス ソシオパス 精神病質 【さいこぱす そしおぱす せいしんびょうしつ】

 

サイコパス ソシオパス 精神病質 【さいこぱす そしおぱす せいしんびょうしつ】
(psycopath sociopath)
 
サイコパス、ソシオパス、あるいは精神病質は、同一の概念を指し、社会性(他者に対する愛着や思いやり)を生来持たない人間のことである。北米では25人に1人がサイコパスであるとされる(中国や日本ではサイコパスの割合がずっと低いと言われている)。
サイコパスの特徴は、以下のものである。
* 良心の異常な欠如
* 他者に対する冷淡さや共感のなさ
* 慢性的に平然と嘘をつく
* 行動に対する責任が全く取れない
* 罪悪感が全く無い
* 過大な自尊心で自己中心的
* 口達者で浅薄な魅力
 
口先で調子のいいことをいい、相手をだましたり、全く罪悪感なく他人の幸せを踏みにじったりする。サイコパスでない普通の人には、サイコパスの思考様式が想像できないため、「そんなひどいことを考えるはずがない」と良心的に解釈する結果、被害の拡大を招くことがある。
 
詐欺師、極めて利己的で横暴な経営者、自分は働かないヒモ、そして連続殺人犯など、サイコパスは犯罪者だけでなく、社会の様々な場所で活動している。
 
なお、多くの精神病や犯罪の遠因には育った環境が影響すると考えられているが、本人がサイコパスになるかどうかは、育った環境の影響とはあまり関係がないという調査結果が出ている。穏やかな家庭に突然サイコパスである子供が生まれ、親も周囲も扱いに困り果てることがある。なお、連続殺人犯になる暴力的なサイコパスは、幼少時に暴力的な環境にいた割合が高いため、育った環境の影響も、皆無ではないと考えられている。
 
サイコパスは元々、愛情を感じる能力がないため、他者に対する思いやりや、他人を傷つけたときの罪悪感を感じることがない。
現在のところ、サイコパス、精神病質の有効な治療法はないと考えられており、各自がサイコパスとは距離を取り、関わらないようにして自衛するしかない。
 
心理学コラム、サイコパス(反社会性人格障害者)の特徴と対処法も参照されたい。