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人間関係には「解なし」があることを前提に取り組むこと。

夫が浮気した、夫の行動に問題が多すぎる、その他いろいろ、「相手が悪い」と言いたくなるような状況に遭遇することはあります。

心理学の本を見たり、カウンセラーや夫婦問題のコンサルタントが言う言葉を聞いていくと、「相手は変えられない。自分が変わることが必要。」という主旨のものが多いと思います。

私もそれはその通りだと思うのです。


「相手は変えられない」という考えの、ここが問題!

但し、相手は変えられないのだから自分が変わろう、という道を選ぶときの「心構え」というか物事のとらえ方に関しては、勘違いがきわめて多いように感じています。

まず、勘違いのひとつ目は、「自分にも悪いところがあるから直そう」という考え方です。
まあ実際、完璧な人はいないので、仮に夫が浮気症であっても、妻の側にも改めて見た方がよい点はきっとあるものなのです。それはそうなのですが、

この言い方は、「私が原因なんだ…だから私が変わらなければ…」という極端な思考を呼びがちなので、問題なのです。浮気が起きたとき、浮気の原因の80%を作っているのは、浮気した側です。

このページを読まれているあなたはきっと大丈夫だと思いますが、世の中にはその真逆、つまり相手が100%悪いという考え方をする人もいます。夫は浮気症だし、ろくでもない。彼が直らないことには問題は解決しない、と。

確かに相手を責めるばかりで、自分から行動を起こさない状況で、問題が解決することを期待することは出来ません。むしろ、夫婦関係など、感情的な絆が大事な関係においては、事態は悪化するでしょう。

だから、「相手は変えられないのですよ」という言い方には、一定の意味があることは私も認めています。

しかし「相手は変えられない」という言い方には、「自分が悪い」というニュアンスがつきまといます。これが一番の問題なのです。

カウンセラーに「相手は変えられないのですよ」と言われて、「そうか、自分が悪いのだ」と考えてしまい、自分で自分を追い詰めていく。これでは、「相手は変えられない」という言葉は、利益より弊害の方が大きくなっています。


「解なし」の可能性を受け入れることが、本当の課題

相手が悪いのでなければ、自分が悪いと考えてしまう思考の根底には、問題は必ず原因があって、解決も出来るはずだという考え、いや、もう少し正確に言えば、解決策が必ずあってほしい、という願いがあります。

別の言葉で言えば、希望を持ちたい、ということです。

私は今から「希望を捨てなさい」に近いことを言いますので、覚悟して読んで下さい。

実は、人間関係には、お互いのメンタル体力の状態と、置かれている経済状況、人間関係の状況を考慮すると、その関係に未来はないという関係があると私は考えています。

この中で特に、お互いが相手との関係を修復するための「意欲」を持ち、継続的に解決のための行動をするための「メンタル体力」を持っていることが大事だと考えます。

それがないとき、それは、方程式で言えば「解なし」に相当する状態です。二人が一緒にいても幸せにはなれない、手放した方がいい、そういう状態もあり得るのです。


ちょっと、具体的にお話しをします。
人間関係の問題を解決するときに、こんな風にカウンセラーから言われることがあると思うのです。

夫が浮気した。 浮気の事実を突きつけて、別れさせた。 その後、夫婦関係がギクシャクしている。 夫は「もう別れたんだから文句言うな」という姿勢。 妻(この人が相談者)は、夫のその態度が気に入らない。 「自分で問題を起こしたくせに、私の辛い気持ちを受け止めることすらしてくれない」

そして、妻はカウンセラーの元へ。

で、カウンセラーが、
「相手は変えられないんですよ」
「あなたが、ご主人さんにどう愛情を注ぐかを考えてみて下さい」

…あまりの言葉に、妻はショック。
「私が悪いなんて…」

カウンセラーも言葉が足りなかったと思うのですが、
行動の指針自体は、間違っていないと私は思います。

つまり、

夫は、妻に不満が本当はあって、でも言えなくて、浮気に逃げた。
(これは、確かに良くない態度ではあります。)

妻は、浮気でショックを受けて、夫に気持ちをぶつけたいと思っている。
まして、夫の気持ちを受け止めて、愛情を注ぐなんてとんでもないと思っている。

お互いに、自分は依存したいけれど、相手に愛情を注ぐなんて出来ないという状態に陥っているんですね。

解決のための意欲も、メンタル体力も失われている状態です。


もしこういう状態を解決できないのであれば、まさにこれは、夫婦修復の方程式でいうと「解なし」の状態です。

そして、可能性がある、ひとすじの希望の光があるとすれば、何とかしたいと行動を起こしている妻の側の行動を変えていくこと、のみなのです。

私は以前「【ココヘル367】苦しさと共に生きる2」で「人に汚された服を自分で洗うようなもの」と書きましたが、

たとえ相手に80%原因があっても、本当にほしい結果があるのなら、自ら行動を起こしてみることが大切なのです。感情的に行動して、あとで後悔するよりも、本当にほしい結果に向けて、現実主義になって行動することが、大事なのです。


でも、これを受け入れるためには、お互いに意欲がなくて、メンタル体力も失われているとき、この関係は「解なし」になっている。あとは壊れるだけになってしまう、そういう可能性もあるという、

一種の「あきらめ」を受け入れる必要があります。
ここが難しい。

相手を責めながら、まだ希望があるはずだと思い続ける方が、そのときはむしろ楽かもしれません。

こんな「心構え」で取り組んでほしい。

決まったスキルとか、簡単な解決法があるわけではないので、毎回体当たりで取り組んでいますし、ここでうまく文章に出来るかわからないのですが、こんな心構えで取り組んでほしいと私が考えている方向性を、書いてみます。

・二人とも関係修復に向けて相手に愛情を注ぐ行動が出来ないのであれば「解なし」
・夫は関係修復に向けての積極的努力をする様子がない(本心は分からないが)
すると、
・妻が行動を変えて頑張ってみるか、あきらめて別れるかしかない
という結論に。

その際に、どういう「心構え」「とらえ方」で取り組むのか、が大事なのですが、

×「私が悪いから、私が努力しなくてはいけない」
これでは、夫だけを免罪していて、とても正当な現状認識とは言えません。

○「浮気という行為は100%夫の責任。夫婦関係のすき間は二人の責任。」
こう考えることが大事ですね。そして、

○「確かに夫の方が責任は大きいけれど、今は問題に向き合う気力がない。
  だから、サポートできる私の方が、先に行動を起こそう。」
つまり、自分が悪くなくても、問題の解決のために立ち上がろうという発想です。
この気持ちになれるかどうかが、大事なのです。


ちなみに、「行動を変える」の中には、きっぱりと(感情的ではなく)相手に要求を伝える、というような行動も含まれます。何でも受け入れ、容認するという意味では、決してありません。
このことは「夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)」にも書きました。


ここでは、夫の浮気を例に取り上げましたが、
あらゆる人間関係において、

相手が関係の改善のための行動を起こす気がないとき、
こちらも関係の改善のための行動を起こさないとしたら、

あとは自動的に、関係修復の方程式は「解なし」になってしまいます。

自分だけが行動を起こすのは、本当に苦しいものですが、関係を終わらせてしまって本当によいのか、一度本気で悩んでみて、もしも、バッサリ斬ってしまうことを良しとしないのであれば、問題解決のために立ち上がろうという発想を持ってみてほしいと思います。


もちろん、やはり自分には荷が重すぎた、ということも?とても残念なことですが?あります。だから、別れを選ぶこともまた、立派な選択肢のひとつだと思うのです。修復と別れと、どちらが格上か、格下か、ということはないと思っています。

ここでお伝えしたかったことは、感情的に物事を決めてしまってあとで後悔したり、本当に大切なものをしっかり見つめずに行動して大切な関係を壊してしまったりする前に、

一旦冷静になって、よくよく考えて、必要なら気持ちの整理のためのプロのサポートを利用して、苦しい中ではあるけれど、自分にとってベストと信じられる道を、しっかり選び取ってほしいということです。

どうか、熟慮の末、結論を出されますよう、心から願っています。






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