夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)

 

信じていた夫が不倫していた!
 
青天の霹靂です。
今まで前提にしてきた、生活・信念・人生の土台が根底から揺らぐような事態で、混乱する気持は、よく分かります。
 
そんなとき、感情的になったまま行動しても、あとで後悔すると思います。
まだ感情が収まらないというあなたは、感情の整理をすることを第一優先にしたらいいと思います。
 
なお、こういうケースであなたの気持を不倫の張本人にぶつけることは、二人して感情が乱れるだけであって、解決に結びつかないと思います。特に、怒りの感情は、相手を突き放すための感情です。既に別れを決意しているならともかく、感情にまかせて怒りをぶちまけて、離婚する運びになってから後悔しないかどうか、よく考えてみてください。
 
不倫されたときの心の癒し方も参考にしてみて下さい。
 
 
「ゆるす」には3種類の意味があるのをご存知ですか?
 
1.これ以上「責めない」と決める(行動面)。
2.感情の整理をつける(感情面)。
3.未来の行動に許可を与える(ルール)。
 
1の意味で「許さない」というのは、相手を責め続ける、罵倒し続ける、というようなことです。二人の関係を維持するのであれば、これは無意味だと分かりますね。
1の意味で「許す」というのは、もう責めるのをやめる、と決めることです。ここまでは決意されている方も多いのではないでしょうか。
 
2の意味で「許さない」というのは、怒りなどの不快な感情を持ち続けるということ。これは、できれば解消したいものですね。
2の意味で「許す」というのは、日本語では「水に流す」という言葉に近いでしょうか。いつまでもわだかまりを持っていないで、水に流して自分も楽になる、ということです。ですが、なかなか簡単にいかないことも多いので、ここで苦労しますよね。
 
3の意味で「許さない」というのは、「次にまた同じことをしたら、今度は即刻別居しますからね」などの宣言をすることです。一度水に流したからといって、何度でもズルズルと同じことを繰り返すようでは、この先続けていけないよ、と宣言することです。但し、一度言ったからには、絶対に断固実行しなければなりません。自分の言葉に責任を持つのです。
この意味では、許さなくていいのだと思います。
むしろ、3の意味で「許す」ということは、歯止めがきかなくなるわけです。問題を起こしても、何度でも許してもらえるとなれば、実質的には飼い犬が吠えているのと同じ。何も怖くないのです。
 
1,2の意味では許し、感情的に責めたりはしないけれど、3の意味では許さず、いざというときはキッパリと行動できる。ある意味冷たいけれど、ビシッとしている姿勢こそが大事です。
 
その真逆は、こうです。
 
3の意味では甘くて、浮気を何度でも結局受け入れてしまうけれど、1,2の意味では許さなくて、感情的にグチグチ責める。実はこういう態度が、一番ナメられてしまうのです。
 
 
さて。
ここから、ちょっとだけ厳しいことを書きます。
 
浮気されて、感情的には許せないけれど、別れられなくて、ズルズルと関係を続けてしまうとしたら、あなた自身の心の弱さがあることに目を向けなければ、問題は解決しません。
 
「捨てられるよりは、浮気を繰り返される方がマシ。」
「一人では生きていけないから、浮気男は本当に腹が立つけれど、頼るしかない。」
「今の生活を手放して、貧乏生活になるのはみじめだから、相手は浮気男だけれど、なんとか結婚状態だけは維持していきたい。」
 
もしも、そんな風に、「私一人で生きていく自信がないから、依存し続けたい」という気持があるとしたら、それこそ、相手に付け入られている原因です。
 
もしそう思っているとしたら、あなたはご主人さんを愛していたのではなく、依存していたのです。
 
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)に続きます。