【ココヘル654】運命と美談

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 654号 2015.3.11
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
★本編
 
今日は、3/11。
 
痛ましい震災の日、
として、ずっと語り継がれる日、
となるのでしょう。
 
未だ、復興は道半ばですね。
 
 
今日は、
 
本人の努力など、人間の力を【超えた話】にまつわる
お話をしたいと思います。
 
 
◆不幸は誰のためのもの?
 
いきなり、ぎょっとする見出しですみません。
 
 
日頃から、辛い境遇にある人の話を、
聴く仕事をしていると、
 
思うことがあるんです。
 
 
それは、
 
 
美談の押しつけ。
やめてくれ。
 
 
という話です。
 
 
 
たとえばね、
震災で、家が流された。
全てを失った。
 
そこから必死で努力して、
はい上がって、
 
結果的に、
経済的には、まだまだ苦しいけれど、
 
人の温かさを知り、
支援も受けて、
もちろん、ものすごく頑張って、
 
また、希望を取り戻せるぐらいの
状況まで持ってきた。
 
 
そういう話があったら、
みんな、拍手を送りたいと思いますよね。
 
 
そうですね。
美談です。
 
 
 
でもね、
ここからが本題。
 
震災で、家が流された。
全てを失った。
 
そこから復活するために、
なりふり構わなくなった。
 
あらゆる仕事をやる中で、
汚い仕事もいろいろして、
友達も、たくさん失った。
 
金の亡者みたいになって、
かつての知人からは、
「守銭奴」とか言われるようになった。
 
 
全然、美談じゃないです。
 
 
 
私が、日頃からの仕事で感じているのは、
 
たとえばね、
親が、ちょっと人格障害チックだったりして、
なんとか、関係を維持するだけでも、
ものすごいストレスだったりするケースって、
あるわけですよ。
 
 
それでもね、
 
「親子の縁を切る」
 
という選択肢って、とてもとりづらい。
 
 
自分の感情と折り合いをつけるのも難しいけど、
 
 
周りの人から、
「あの人、親と縁切ったんだって」
 
みたいに見られることへの怖れと、
折り合いをつけるのもまた、
とても難しいんです。
 
 
逆に、そういう状況の中、
親を見捨てずに、頑張っている人を見たら、
感動しますよね。
応援しますよね。
 
 
※この構図、障害者を見る周りの目、
 などとも似ています。
 
 
でもね、
そこで、ちょっとだけ、
よく考えてみてほしい。
 
 
 
 
私が思うのはね、
辛い境遇にある人には、
 
 
美談を作る権利もあるけれど、
美談を作らない権利もある、
 
ということ。
 
 
 
そして、
美談が誰のものかというと、
 
 
それは、
聞く側が感動するから、
美談なのであって、
 
 
そう、
美談とは、聞く側のものなんです。
 
もっと言うと、
観客のためのものなんです。
 
 
 
 
ある人の人生は、
見世物じゃないんです。
 
他の人の感動のために、
見世物になる必要は無いんです。
 
 
不幸を、努力で乗り越えた話、
それを、美談として、
観客が消費する。
 
それはそれで、
別にあっても構わないけれど、
 
 
 
あくまで、
対象にされた側が、
納得の上での話だと思う。
 
 
無意識に、
美談を強制する、
そういう空気は、
 
 
よくないなぁ、と感じるわけ。
 
 
 
ひどい目に遭った人が、
そのまま、
ふてくされる権利とか、
 
美談とは全く違う道を歩む権利とか、
 
 
それを、奪ってはいけない、
と、思うわけです。
 
 
冒頭の、
「不幸は誰のためのもの?」
 
という質問。
 
 
ここまで読むと、
意味が分かるでしょ?
 
 
やはり、
幸せな出来事も、
不幸な出来事も、
人生は本人のもの、であるべきです。
 
 
見ている側が、自分が感動するために
無自覚に、美談を強要したり、
 
見ている側が、自分がざわざわしたくないので、
無自覚に、非美談に難色を示したり、
 
してしまうのは、
人間としての不見識だと思うんですね。
 
 
 
ここまで書くと、
美談に感動してはいけないのかな?
なんて思う人がいるかもしれないので補足。
 
 
美談に感動するのは、
いいに決まってるじゃないですか!
 
私が言いたいのは、
 
感動するというのは、
話を聞いている側、観客側の、
自分都合だってことを、
 
 
「自覚しようね」
 
ということ、なんです。
 
 
一人一人が、
自分の感情や考えに、
責任を持つって、そういうことだと思うんです。
 
 
 
おしまい。
 
 
 
次回をお楽しみに!
 
 
 
 
★Lのマメ知識
 
カーボンナノチューブ(その2)
 
炭素が極細のチューブになったもの。
 
前回は、強度の話を書きましたが、
今回は電気的性質の話。
 
 
導電性があるんですよね。
しかも、表面に化学的な修飾を加えると、
導電性に変化が出る。
 
極めて小さなスイッチ素子になる(かも)、
という点でも、注目を集めています。
 
それで、
ジャック・アンドレイカ君って知ってます?
http://bit.ly/1Ge472d
 
叔父を膵臓がんで亡くしたのち、
膵臓がんを早期発見する方法はないのか、
調べていくうちに、
 
腫瘍マーカー
(がんができて、早期のうちに血液中に増える
 物質のこと。がんの検査に使う)
として、あるタンパク質が使えるのではないかと
見いだして(これを自宅から、インターネットで
検索するだけで絞り込んだと言うから、環境を
言い訳にしてはいけないんだな、と思わされます)、
 
結局最後、実証実験は、
ジョンズ・ホプキンス大学に提案書を送って、
受け入れられて、そこで行ったそうですが、
 
 
腫瘍マーカーとして「メソテリン」という
タンパク質を選び、
カーボンナノチューブに、メソテリンと結合する
抗体をつけて、紙に塗布。
 
この単純な試験片で、
抗体を使った従来の方法(高感度と考えられていた)
と比べても400倍(本人による見積もり)高感度に
検出できることを示した。
 
 
どうやら、
カーボンナノチューブに化学修飾が起こると、
導電性が変化するという、従来考えられていた
メカニズムではなく、
 
カーボンナノチューブ自身は、
単なる極細の導線として機能していて、
 
カーボンナノチューブ同士の、
すき間に、メソテリンが結合して入り込むため、
 
ナノチューブとナノチューブのすき間が空き、
その結果として(接触が悪くなるので)
電気が通りにくくなる。
 
それを、検出しているようです。
 
 
そうだとしても、高感度であるなら、
実用的には、意義は大きいわけです。
 
 
こういう腫瘍の検査方法が、
発達すれば、
 
故 スティーブ・ジョブズ氏の、
予後も、変わっていたのでしょうか・・・
 
 
いずれにしても、
カーボンナノチューブ。
 
注目の材料であることに、
間違いはありません。
 
 
 
 
 
★脳トレ的クイズ
 
算数(?)の問題です。
 
ある数から5を取ると13になり、3を取ると50になる。
また、5と3をとると10になる。
さて、その”ある数”とはいくつかな?
 
 
 
回答は、ココヘル+で。
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http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
 
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◆編集後記
 
毎年ギリギリになる確定申告ですが(苦笑)、
今年も無事終わりました。
終わった記念に回転寿司でも食べに行くか? >ゆきえちゃん
 
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「【ココヘル654】運命と美談」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。だいにゃんと申します。
    いつも勉強させて頂いております。
    あづま様のサイトに出会い、5年、毎日パソコン画面に穴があくくらいこちらのサイトを拝見し、成長させて頂きました。
    今回のコラム、私の経験と重なり、また、あづま様に一度コメント欄を通してお礼が言いたく、書き込んでみました。
     
    私は、姉・私・弟 という三姉弟で育ちました。
    姉はわがままで天真爛漫、弟は、待望のプリンスということで、姉弟の真ん中でどこか影の薄い女の子でした。
    自営業を営む我が家では、一番「ものわかりのいい」私がお店の手伝いを率先してして参りました。
    そして、バブル崩壊。。。景気の良かった我が家も瞬く間に経営難に陥り、父は鬱病でアルコール依存症になりました。
    私は迷わず、大学へ進学せず、家業を手伝い始めました。このとき、気持ちは完全に悲劇のヒロインでした。
    父母をうらみ、おどしながら毎日過ごし、自由に将来を選び、幸せになっていく姉と弟を呪うことさえありました。。。(今思うとゾッとします)
    仕事以外では、既婚者との恋愛を繰り返したりしていました。
    いつも、心は枯渇状態でした。
    そんななか、あづま様のココヘルに出会い、毎日、繰り返し読み、自問自答しながら過ごしてまいりました。
    「不幸を選んで身を守っていませんか?」の記事でハッとしたのをはっきりと覚えております。
    ラッキーなことに、私の両親は、“もっと愛してほしかった”という私の訴えを正面から聞いてくれるキャパがあったこと、それから今日まで子供時代をやり直すかのように大切にしてくれたこともあり、今は、実家をでて、会社員をしています。
    父は鬱病を克服しましたが、実家は相変わらず、経営は苦しく、実家を出たことの罪悪感もありますが、会社であった出来事を聞いてくれたりアドバイスしてくれる両親をみていると、愛情飢餓だと思いこんでいたのは自分だけで勝手にすねていただけのように感じることもあります。
    人間関係もかわりました。
    友達・・・不幸を共有できる人→楽しいことを共有できる人(明るい人)
    恋人・・・ヒリヒリする切なくなる人→温かくて低刺激(笑)な人
     
    今年結婚いたします。
    あづま先生、ほんとうにありがとうございました。
    これからもあづま先生の記事を宝物に、成長したいと思います。

  2. だいにゃんさん、コメントありがとうございました。(遅レスすいません)
     
    そうですか。
    色々、好転したみたいで、よかったですね。
    ひとつ取り組むと、一つ改善し・・・が繰り返していくのって、私は、それこそが幸せだと思っています。
     
    これからも、一歩一歩、よい方向へ進まれることを、お祈りしております♪

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