【ココヘル677】「能力が試練を作る問題」の扱い方(問題の原因の決め方1)

今日のテーマは、「能力が試練を作る問題」の扱い方。これは、問題が起きているときに、何を原因と考えるか言い換えると、ある問題を解決したいときに、何を変えることが大事と考えるか、考え方の原則はあるのか、というシリーズのお話の第一話です。

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 677号 2015.9.18
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 
先日配信した、
「出る杭」になってしまう人の話。
 
お返事を複数頂きまして、
この場を借りてお礼申し上げます。
 
好意的な反応を頂けたので、
書いてよかったな、と。
 
 
さて、またそのテーマと、
少し関係ある話を書いていきます。
 
 
今日のテーマは、
「能力が試練を作る問題」の扱い方。
 
これは、
 
問題が起きているときに、
何を原因と考えるか
 
言い換えると、
 
ある問題を解決したいときに、
何を変えることが大事と考えるか、
 
 
考え方の原則はあるのか、
というシリーズのお話の第一話です。
 
 
ここまでですと、
概念的で、分かりにくいと思いますが、
具体例を挙げていくと、
もう少し分かりやすくなると思います。
 
 
 
問題の原因なんて、
それぞれじゃないの?
 
 
と考える人もいるかもしれない。
 
 
でも、
そうでもない、と思っているんですよね。
私は。
 
 
最近、物事をこう捉えている、
というお話をしていきたいと思います。
 
 
では、
結論から。
 
 
何か問題が起きているとき、
まずもちろん、
・外的な要因(他人の要因、、環境の要因、ってこと)
・内的な要因(本人の性格や能力、記憶に関係したこと)
に分けて考えますが、
 
そのうち、内的な要因について、
 
・本人の生まれつきの資質(胎内の環境までを含む)
・生まれてからの環境による影響
 
に分けて、その原因を考えます。
 
 
そして、
 
ここが大事なところですが、
 
 
【結論は出さない】
 
というのが、現在のあづまの方針です。
 
 
 
ここから少し、
具体例を出していきます。
 
 
たとえば、
暴力的な夫、モラハラ夫との生活がイヤになった、
どうすればいいか?
 
 
そういう悩みがあったとしますよね?
 
 
夫が暴力的であったり、
共感力がなかったり、
モラハラ的な発言が多かったり、
 
これらは、まずは、外的要因、
悩んでいる本人からすると、
「環境がわるい」
という要因だと分類出来ます。
 
※深く考えていくと、そういう言動を
 引き出しやすい態度を取っているとか、
 内的な要因に結びついてくる部分も、
 当然出てくるのですが、
 最初からあまり複雑に考えると、
 すぐ迷宮入り→脳が思考停止、となるので、
 まずは、単純に分類します。
 
 
しかし、
「なぜその夫から、さっさと離れないのか?」
 
という疑問は当然あると思います。
第三者から見たら。
 
 
もしかすると、本人も、
「なぜ自分はこんな扱いを受けていながらも、
 この人から離れられないのだろう?」
 
と、「自分のことが分からない」と
感じているかもしれません。
 
 
あるいは、その悩みが表面化する前までは、
その環境で何とかやってきたわけですから、
 
 
外部の人が見たら、
「それモラハラだよ、すぐ別れた方がいいよ!」
というような状況があっても、
 
 
本人は、(なんらかの理由で)
その環境にいることを(意識的か無意識的か)
選び続けてきた、わけです。
 
 
 
こういうとき、
あづまがまず考えることは、
 
 
この人には、他人から見て「モラハラだ!」と
見える状況に適応して生きる能力がある。
 
ということ。
 
人それぞれ、感じ方も能力もみんな違うので、
自分の基準を当てはめて、
 
やれすぐ別れろだの、共依存だのと、
上から評価するのは、失礼な話だと、
まずはそう考えます。
 
 
こう考えるのは、私が、
「あなたはどう生きたいのですか?」
 
ということを問いかける仕事、
心理セラピストだからかもしれません。
 
 
法律家だったら、
一定の線引きをして、
この基準を超えたら(当事者がなんと言おうと)
DVで、DVは十分な離婚理由になる。
(ひどい場合は刑事罰の対象になる)
という「線引き」について考えるかもしれない。
 
 
社会学者だったら、
やっぱり、一定の線引きをして、
その基準を超えるような家庭が、将来、ひとつでも
少なくなるような、社会の仕組みとか教育とか、
そんな対策について、考えるかもしれない。
 
 
それらは、当然重要なことなので、
それは十分に認めた上で、
あえて言いますと、
 
 
やっぱり、一旦、
この人には、他人から見て「モラハラだ!」と
見える状況に適応して生きる能力がある。
 
と考えてみる、
そのことには意味があると思っています。
 
 
 
話を、
・本人の生まれつきの資質(胎内の環境までを含む)
・生まれてからの環境による影響
 
に戻して考えていきますが、
 
 
他人の問題に関わるときに、
自分が痛いんですよね、ふつう。
 
ここで、他人、自分、というワードで説明すると、
ごちゃごちゃになりそうなので、
 
友達の相談というレベルであっても、
一旦、「相談者」「アドバイザー」というワードを
使うことにしたいと思います。
 
 
相談者が、モラハラを受けている、
アドバイザーから見たら、そう見えるわけ。
 
そうするとね、
アドバイザーは、自分自身が聞いてて苦しいので、
 
「別れなよ」
 
と、結果的に「アドバイザー本人がほっとするような」
方向のアドバイスをします。
 
 
相談者とアドバイザーと、
同じような感じ方を持っている同士なら、
それでいいのですが、
 
違っていると、しまいには、
アドバイザーの方がイライラしてきたりします。
 
 
「なんで別れないわけ!
 だんなさんは問題かもしれないけど、
 その環境に居続けるのは、自分で選んでるんだよ!
 分かってる?」
 
とか。
 
 
プロのセラピーでも、
そう考えてしまうセラピストがいるかもしれません。
 
 
たとえば・・・・
 
 
(モラハラ相談を受けたセラピストの思考)
 
この人は暴力的な環境なのに、
そこに居続けることを選んでいる。
 
もしかすると、
小さい頃に虐待の経験があって、
慣れ親しんだ環境を、また求めて、
いまの旦那さんとのモラハラ的関係を
作ってしまったのかもしれない。
 
きちんとトラウマを癒してあげなければ、
この人は、ずっとこのままだ。
 
救い出してあげなくては!
 
(セラピスト思考、ここまで)
 
 
私も、そういう考え方を、
する時期もありました。
 
確かに、幼少期のトラウマや、愛情飢餓、
こういう原因が、現在の問題につながっている。
 
そういうことも、
多々あるのは事実です。
 
 
ですが、
最近受ける相談は、
少し違うと感じることも多いのです。
 
 
 
幼少期のトラウマや愛情飢餓
(これらをまとめて「インナーチャイルド的課題」と
 呼ぶことにします)
これらが、現在も未解決のままになっていて、
いまだに、影響力を持っている。
 
そして、そのことで、
目の前でモラハラ的問題や、
共依存的人間関係など、
 
あまり健全でない家族関係といった、
問題が生まれ、表面化している。
 
 
そういうことも、
当然あるんですが、
 
 
 
話をよく聞いてみたり、
現在人間関係でテーマになってよく出てくる感情から、
そことつながりのある、過去の課題を引っ張り出したり

わたしこれを探るの結構得意なんです。
 
 
やってみると、
 
 
特に出てこない。
 
 
ということも、多いです。
 
 
こういう場合、クライアントさんから
「昔はそうだったかもしれません」
という言葉が出ることも多いですね。
 
今は違うってことなのね・・・
 
 
 
じゃあ、何が原因なのか。
 
 
 
トラウマ説、愛情飢餓説、
この辺に偏ったセラピストは、
 
ここでお手上げになるはず。
 
 
ここでまた、
・本人の生まれつきの資質(胎内の環境までを含む)
・生まれてからの環境による影響
 
に、戻るわけですが、
 
 
インナーチャイルド的課題というのは、
生まれてからの環境による影響、の方です。
 
 
これは、極端な影響を受けて傷ついたなら、
癒した方が、生きるのが楽になる。
 
こういう方向で、いいと思うんです。
 
 
 
でもね。
 
 
 
人間関係で起きる問題が、
全部インナーチャイルド的課題かっていうと、
 
そうじゃないです。
 
 
 
 
たとえば、行きますよ。
 
 
 
上の例の、
モラハラ的夫に、ずっと連れ添ってきて、
いまちょっと、かなりつらくなってきて、
人に相談しているという、その女性。
 
 
もしかすると、
・本人の生まれつきの資質
 
として、
 
・他人との絆を強く感じるたちである
・一度「この人」と決めたら「愛は一生」とばかりに、
 ずっと大事に思う気持ちが持続する
 
という人かもしれないでしょ。
(というか、きっとそうなんです)
 
 
もちろん、
モラハラはつらいです。
 
 
でも。
 
 
まず、
・本人の生まれつきの資質
 
である、
 
・他人との絆を強く感じるたちである
・一度「この人」と決めたら「愛は一生」とばかりに、
 ずっと大事に思う気持ちが持続する
 
といった部分を、
十分認めてからじゃないと、
 
 
「別れたほうがいい」
 
というアドバイスは、
失礼に当たると思うんですね。
 
 
 
ここで、釘を刺しておきます。
 
モラハラ夫に耐えている人
=絆を強く感じる人
 
という一般論では【ありません】ので、
その点、ご注意ください。
 
 
 
一般化していいのは、ここです。
 
 
内的な要因を、
・本人の生まれつきの資質(胎内の環境までを含む)
・生まれてからの環境による影響(インナーチャイルド的課題)
 
に分けて考える。
 
 
そして(どちらが主要因なのか)
 
【結論は出さない】
 
 
一番最初にも書きましたが、
ここが大事なところだと考えています。
 
 
 
つまりね、
 
モラハラ夫に耐えているという悩み相談があった。
 
そのときに、
(上に書いたように外的要因はすぐ分離出来るので、
 それを一旦脇に置いた上で、)
 
内的要因について、それが、
・インナーチャイルド的課題(生まれてからの要因)
なのか、
・生まれつきの資質・能力
なのか、
 
 
セラピスト(や、相談を受けた側)が、
勝手に結論を出さない、
 
ということ。
 
 
でも、結論を出さなきゃ、
対策も決まらないですよね。
問題はいま、そこにあるのに。
 
 
 
私はこう考えています。
 
 
 
【結論は、相談者本人が出せばいい】
 
 
 
つまり、自分がモラハラ夫から離れられない、
そして悩んでいるという、この問題の、原因を、
 
 
インナーチャイルド的課題と見なして、
過去の傷や愛情飢餓に、がっつり取り組む、
 
と決めてもいいし、
 
 
これはどうやら、自分の個性だ、資質だ、
だから、こんな自分をどう生かすかの課題だ、
 
と決めてもいいということ。
 
 
 
どっちかに決めて、
しっかり取り組んでみて、
 
それで、しっくりこなければ、
決め直せばいい。
 
それだけです。
 
 
 
最近ね、
「出る杭」になってしまう人の、
相談も時々受けるわけです。
 
そうするとね、
 
何らかの、人より出っぱった能力、資質を持っていて、
だからこそ、それが試練になって、
 
問題を作ってしまう、
 
みたいなパターンが見えることが結構あるんです。
 
 
そういうときって、もう、
過去を掘り起こすのは失礼だって、
心底思います。
 
 
 
 
ところでところで・・・
 
今日のこの、モラハラ夫の話、
 
少し場面を変えて考えてみませんか?
 
 
たとえばモラハラ的な人が、
 
上司だったら?
 
職場の先輩(女性)だったら?
 
所属している劇団の主宰者だったら?
 
好きでやってる音楽サークルのリーダーだったら?
 
 
 
判断は同じでしょうかね?
 
 
 
仕事だったら、
「生活がかかっている」と思うと、
「じゃあ会社を出て行く」とは言えないかもしれない。
 
劇団だったら、
「将来の夢のため」と思うと、
多少のモラハラ的言動は受け流すかもしれない。
 
音楽サークルだったら、
そこの音楽が好きだったら、
モラハラ的言動も、ゆるしてしまうかもしれない。
 
 
 
画一的に、これはOK、これはダメ、
と、判断することは、できないのかな、
と、思います。
 
 
最後は、利害関係をよくよく考え、
自分の生き方をよくよく考えて、
 
 
道を選ぶことが大事なのだと思います。
 
 
 
 
 
★Lのマメ知識
 
今日はお休み
 
★脳トレ的クイズ
 
【モンティ・ホール問題】
 
あるクイズ番組で、優勝者には、
車がプレゼントされるチャンスがあります。
あなたは、見事優勝。
 
最後のチャレンジは、
みっつの箱(ブース)の中から、当たりを選べるか
というもの。
 
ところが、ちょっとクセがあるんです。
 
手順はこうです。
・あなたがひとつ箱を選びます
・司会者は必ず、残った2つの箱のうち、
 外れの箱を、わざわざ開けて見せます。
 (番組を盛り上げるためですよね!)
・司会者はあなたに「本当にその箱でいいですか?」
 「変えられますがどうしますか?」と問いかけます。
 
あんまり書くと答えがバレてしまうので、
ギリギリまで説明すると、
あなたが最初に選んだ箱に関係なく、
司会者は必ず、箱を1個開けて見せます。
このルールは徹底されていて、周知だとします。
 
さて、あなたは、
最初の選択肢をキープした方が有利でしょうか?
選択を変えた方が有利でしょうか?
 
 
答えはこちらで発表します。
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 セラピーのスキルを自習するためのマニュアルです。
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◆編集後記
 
最近雨がよく降りますね。
 
今日は、明日のミニワークショップの準備をしています。
プもちも作らなきゃ・・・
 
多めに作って?食べたい?というリクエストが、
幸恵ちゃんから・・・
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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