【ココヘル762】踊るセラピー(5)|恋愛ドクターの遺産第四話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 762号 2017.2.17
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
今後のセミナー予定
 
★3/4・5@東京  4/1・2@広島(←広島も開催決定)
 運命の相手にだけ出会う恋愛心理学ワークショップ
 ベストパートナーと出会うための、
 現在あづまが信じる「ベスト」の方法。
 個性に合わせたセミオーダーメイド的な、
 方針を作ります。
 
http://www.556health.com/sp/bestpartnerwsnov/
(東京・広島ともに、受付開始しました!)
 
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
http://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 小宮山英子 彼との関係で苦しい 言葉が出ないクライアント
 高田和義 英子の恋人。義務感が強く「べき」で英子を縛る傾向がある。
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第四話 踊るセラピー
 
第三幕 つづき
 
 
「なつを君、なぜ踊ってもらったか、それは分かりますか?」
「えっ!? そこに目的というか、意図なんてあったんですか?」
「ありますよ。もちろん。」
「お願いします。教えてください。」
 
やはり、先生には意図があったのだ。踊るという方向に持っていった
意図が。なつをはまた、自分と先生の経験の深さに、あまりに大きな
隔たりがあることを感じ、愕然としていた。
 
 そんななつをの様子にはお構いなしに、ドクターは語り始めた。
 
「なつを君、VAKって知っていますか?」
「はい。人には得意なチャンネルがある。VがVisual、視覚。
AがAuditory、聴覚。Kがキネ・・・なんでしたっけ?」
「KはKinesthetic、通常は『体感覚』と訳しますが、
触覚や運動の感覚のことです。」
「あぁ、そうでした。」
「英子さんは、ヨガやダンスをしているとのことでした。このような、
体を使う趣味を持っている人は、大抵、VAKのK、体感覚が
優位のことが多いのです。」
「そうなんですね!」
 
「えぇ。そして、体感覚派の人は、自分の感情を体の感覚として
感じてみる、といったときに、非常に豊かな感覚を持っているわけです。」
 
「なるほど・・・」
「そして、一方で、その豊かな感覚を、十分に言葉で表現できるか、
といったら、必ずしもそうではない。」
「英子さんは、言葉による表現は苦手、ということなんですね。」
「いや、そのニュアンスは、少し違います。」
「えっ・・・?」
 
なつをはだんだん分からなくなってきた。いま先生は、英子さんは
VAKのKだと言った。一方でそれを十分に言葉で表現できない、
とも言った。だがしかし、言葉による表現は苦手、ではないと言う。
禅問答のようだ。
 
ドクターは続けた。
「言葉による表現は『苦手』なのではなく『人並み』なのだと、
私は思いますよ。但し、感情の感じ方、体の感覚の感じ方が、
人一倍繊細で豊かなので、その豊かな感覚を表現するには、
語彙が足りない、ということが起こるのではないかと思います。」
 
「あぁなるほど、体感覚が豊かすぎるから言葉に出来ない、
ということなのですね。」
「えぇ、そうだと考えました。」
 
「それで・・・?」なつをは先が知りたかった。
「そう、それで、踊って表現してもらおうというのは、私のその場の
思いつきなんですが、」ドクターはさらりと言いのけた。
(えっ!あんな大事な展開が「その場の思いつき」とは・・・この人、
真面目なんだかイイカゲンなんだか、理詰めで考える人なんだか、
直感で突っ走る人なんだか・・・分からなくなってきた)
 
なつをが当惑するのをよそに、ドクターは話を続けた。
「実際にダンスをやったりして、自分で表現をしているわけです。
英子さんは。だったら、その、いつも使っている『ダンス』という
チャンネルを使って、表現してもらったら、何か面白い表現が
出てくるかもしれない、まあそう考えたわけです。」
 
なるほど、聞いてみれば納得の説明だ。なつをは思った。
それにしても先生、それをその場で思いついて実践できるのがスゴイ。
 
 そういえば、なつをはもうひとつ思い出していることがあった。
何年か前、先生が「自分の感情が分からない」と主張する
クライアントのセッションをしているときだった。
そのクライアントは公認会計士で、日頃は企業の「健康」を
会計の数字で診断していく、そんな仕事をしている人だった。
 
頭に偏った仕事をしているからなのか、自分の気持ちを感じる、
ということについては、からっきし苦手なクライアントだった。
そして、やや無理をして元気を取り繕う、そんな傾向があった。
 
 そのクライアントに対して先生は、
「自己資本比率ってありますよね?」と切り出したのだった。
当然相手は企業会計の超専門家、知らないはずはない。
 
釈迦に説法のような話を始めて大丈夫なのかとなつをがヒヤヒヤ
しながら聞いていると、先生は平然とこう続けた。
 
「それと同じように、『自己元気比率』を考えてみてはいかが
でしょう。いま、あなたが表面的に持っている元気が、資産の部
だと思って下さい。企業会計でも、流動資産・固定資産、と表面的に
持っている資産がありますよね。そして、一方で、負債の部も
ありますね。短期借入金があって、長期借入金があって、
そして本当に自分の持ち物になっている分が、資本ですよね
 
・・・と、会計の細かい話はいいんですが、それと同じように、
今アナタが表面的に持っている元気を、借入金みたいな「カラ元気」
と、資本に相当する「自己元気」に分けてみて下さい。直感で、
このぐらいかなぁ、と判定すればそれでOKです。」
 
「なるほど。自分がいま持っている元気を、仮の、いや、借りの
元気と、自己資本の元気に分けて考えてみる、ということですね。
企業会計で、自己資本比率を月次でチェックするように、
自分の元気を・・・」
「毎日チェックして下さい。」
「なるほど、毎日ですね。」
なつをには、会計の話はイマイチピンと来なかったが、
そのクライアントには響いたようだった。そして、数回のセッションの
後、そのクライアントは自分の気持ちをちゃんと感じる習慣を
身につけたのだった!
 
 そのとき先生はこう言っていた。
「彼は、日頃から企業会計について考えるという頭の使い方を
しています。自分の気持ちを探る、という頭の使い方には、
慣れていないのです。慣れていないことを『とにかくやれ』と
やらせるのも、ひとつの考え方ですし、それが間違っているとは
思いません。ただ、彼が日頃から「会計頭」を使っているのなら、
同じ「会計頭」を自分の気持ちを探るためにうまく活用できれば、
少ない労力で、今直面している問題を解決できるのです。」
 
「そういうものですか?」
なつをはあまりに明確な方針を先生が立て、堂々と語るので、
圧倒されてしまった。
 
 その当時から、先生の方針は一貫している。相談者の持って
いるものを如何に上手に引き出して問題解決に当たるか。
使えるものは何でも使う、という方針だ。ただ、踊るセラピーは
インパクトがありすぎた。
 
なつをは「このセッションは一生忘れないだろうな」と思った。
 
 
(つづく)
 
 
↑この物語はフィクションですけどね、
でもね、私が実際に行ったセッションなどを参考にして、
書いています。セッションの流れや、考え方、
そして、実際に出した行動課題など。
クライアントの変化も、実際に起きた変化を参考にして、
物語として再構成しています。
(悩みの中身などは守秘義務があるので創作ですが。)
 
適当に読むなよ〜
ホントにガチだから〜
 
と、たまには本音を書いてみる・・・
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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★自習型のセルフセラピー教材
 幸せな恋愛・結婚・人間関係のための
 心のデトックスマニュアル
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◆ココヘル主催のワークショップ・セミナー一覧はこちら
 http://www.556health.com/work.html
 
 
◆編集後記
 
バレンタインデー以来、チョコレート作りを続けている・・・
というこだわると止まらない私・・・
それで、とうとう、まあ、いいんじゃないかな、というレベルの
タンパク質が摂れて低糖質のチョコレートが完成したわけ。
いやー、やったぜ。でもホント面倒くさい。チョコレート。
だってね、amazonで乳鉢買ったから。あの、実験で使うような、
ゴリゴリ粉をすりつぶす、あの、乳鉢よ。それでエリスリトール
などの粉を15分ゴリゴリ擦って、ようやくギリギリ許容範囲、
て感じ。なめらかさを出すのはほんと大変なんです。
 
自分で作ってみて思ったけど、これを高校生の女子とかが、
作るって、本当に出来るのか? って思った。
ホントにちゃんと作ろうとしたら、相当高度だから!
化学系の大学院レベルの知識がいるから!(そこまでこだわる
のは私だけ?)いやホントマジで。

ふつうはすでにチョコになっているものを溶かして固める
だけだろうけど。カカオマス(砂糖を入れる前のチョコの原料)
から作ると途端に面倒になる・・・
 
なので、生チョコのような、水分多い系だったり、
チョコパウンドケーキみたいな、他の混ぜ物入れて焼いちゃえ
系だったり、そういうのを手作りした方がいいと思う。

粉砂糖にしてもエリスリトールにしても水分が多いと、
溶けてくれるので楽なんです。ジャリッとしないので。
 
ザ・チョコレートは大変だからマジで。
この意見、来年手作りする人は参考にしてね(爆)
 
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