もう子育てはやめなさい

 

 ある新聞の人生相談のコーナーを読んでいて、こんな相談がありました。
 自分の息子(30代)は、最近会社に行きたくないと言っている。しかも、結婚もしていない。心の病で病院にも通っている。こんな息子を、できることならもう一度育て直したいと思っている、という母親からの相談でした。
 これに対して、回答が見事でした。
 「子育てをやり直すことよりも、あなたがもう子育てをやめることが大事だ」と。
 母親が過干渉で、自分の考える「良い方向」を子供に押しつけてしまうと、子供はいつまでも自立できなくなります。失敗しないことよりも、失敗しても立ち直れる心の元気さこそ、幸せに生きるために必要な資質だと私も思います。
 
 そういえば、30代で会社を辞めたくて、結婚もしていない。
 それって、以前の私と同じじゃないですか(笑)
 
 何を心配しているんだろ。
 私は結局会社を辞めたし、そう決心したら結婚もできたし。
 結局自分が本当にワクワクして心から楽しめる人生を歩むことこそが、結婚して周りの人も幸せにしようという大人の感覚を育てるのだと思います。
 
 ある程度力がついたら、世話するのはやめて、自力で人生を切り開いてゆけると信じてあげることも、大切な親の役割だと思いました。
 
 恋愛とは違う切り口ですが、でもね、恋愛でもこうやって相手の力を奪ってしまう恋愛をしてしまう人がいるんですよね。
 
 あなたは、大丈夫ですか?
 ちゃんと、信じてあげていますか?


 

「もう子育てはやめなさい」への2件のフィードバック

  1. あずまさん
    ふらふらWebサーフィンしてたどりつきました。
     
    私は,結婚して30年です。息子が3人。今,同居している息子は3男だけで高校1年生です。
     
    ひどい失恋のあと,今の夫と
    24才で結婚して,その後,形としては普通の家族生活をしてきました。
     
    でも,どうも,夫との暖かい感情の深い触れあいが得られないのです。
     
    淋しくて,息子がまだ一人のとき,30才前半で一度だけ,他の男の人と寝てしまいました。
    もう,これで夫と別れるしかないと思い,夫にその人と寝たことを話しました。最初,夫は逆上しましたが,その後,「Aにふられる・・・」と落ち込みました。
     
    それを見て,ああ,私が思っていたより,この人は私を愛してくれていたんだと思い直し,また,夫もその後,私に対してそのことを敢えて話題することなく,そのまま結婚生活を続けました。
     
    わたしは,ずっとフルタイムで働いています。3人の子は保育園のお世話になって,なんとか成長しました。
    夫は子煩悩な人で,家事もよくやってくれます。
     
    こんな良い夫はいないのだから,何か足りないと思うなんて私がおかしいにちがいないと思いつつ,暮らして来ました。
     
    でも,定期的に?素敵だなと思う男性がその後も現れ,感情的には恋愛をしている状態になりました。相手が具体的な付き合いや関係を求めて来たこともありますが,
    夫がいるため,「お友達にしかなれない」と相手に伝え,それ以上親密になるのを押さえて来ました。
     
    本当はもっと親しくなりたかったのに,自分のこころに蓋をして具体的行動には移さなかったのです。
    でも,本当に満たされて私は生きていないという気が残っているのは何故でしょう?
     
    いっそ,思い切って,夫に内緒で,肉体関係のある恋人になってしまった方が幸せだったのか・・・でも,やはりあの一度だけで,それはしてはいけないと自制してきました。
     
    自分が何故自制してしまうのか・・・世間的常識から言えば,正しい態度なのですが,何か自分らしくないような不全感が残っています。自制している自分は,家族を維持するためにそうしているわけですが,大切なものを捨てて来たとも言えます。
     
    夫に対しては恋愛感情はほとんどないような気がします。肉体関係を持たないだけで,他の男の人を思い続ける日々は(思いの強さは片思いに近いと思います),やはり不自然なように思えます。
     
    やはり,潔く夫と別れ,一人になるべきではないかと思いつつ,それもできない自分です。
     
    本当は,自分が何を求めているのか・・・深くて暖かい愛の触れあいだと思うのですが・・・夫との肉体関係はまだときどきあります。夫よりも私から求めることが多いです。その時も,夫と抱き合っているのか,片思いの恋人と抱き合っているのかわからない感覚に襲われることもあります。
     
    仮に夫と別れて一人になっても,片思いのその人とうまく行くとも思えません。
     
    夫は私に具体的にすごく尽くしてくれます。それは家事を手伝ってくれるという形です。仕事ももちろん一生懸命するので,今は会社の幹部になっています。でも,突然のプレゼントとか,愛のことばとかは全くと言って良いほどありません。一生懸命,そういう態度が欲しいと伝えて来ましたが,どうしても無理なようです。
     
    夫は,他の女の人に全く興味がない,面倒くさいと言います。でも,私にもあまり興味がないようにも思えてしまいます。私,一人だけを思っているようなことを,私以外の友だちには良く言います。
     
    夫とのコミュニケーションをとろうと,いっしょに朝,散歩したり,趣味活動にいっしょに参加したりもしています。ずっと努力を続け,関係が深まるのをあきらめないようにしてきました。
     
    でも,夫にはどうしても入ってこれない心の深みに,ぽんと簡単に触れてくる男の人が社会にはいます。そういう人に惹かれてしまう自分がいます。
     
    夫以外に私の好きになる人は,周りにいつも女の人がたくさんいるようなタイプが多いような気がします。夫とは逆のタイプのような気がします。
     
    もう,女としての若さもあと少ししかない年齢です。死ぬまで努力を続けても,夫との深い愛情の交換ができないような気もしてきました。
     
    もっと若い時期に,自由奔放に生きるべきだったのかも知れないと思ったりする,悶々とした日々です。

  2. 愛さん
     
    コメントありがとうございます。
    子供への過干渉についてのコラムの主旨とは、本当は関係あるのかないのか、私には量りかねましたが・・・
     
    ご主人さんと、深い心の交流ができないのは苦しいですね。
    人は誰かと深い心の交流ができることを必ず望んでいます。それが現在のパートナーとの間で実現できることが幸せですが、できないと、確かにほかの人を求めたくなるかもしれませんね。
     
    本当は怒っている、本当は不満に思っている、といったネガティブな想いを、お互いに相手を傷つけないように気遣いながらも、ちゃんと吐き出し合うことが本当の親密さを得るために必要なことです。
     
    まずは、相手の気持ちをよく聞くことです。決して否定や評価をせずに。すべて「その気持ちは必要なものだよね」という気持ちで受け止めることです。
     
    男性はなかなか本心を話しませんが、本人の資質に加え、パートナーの女性側の受容的な態度不足も原因になります。
     
    どちらが悪いとかではなく、
    話し合いではなく「聴き合い」ができる関係を作ることが大事です。
    その際にまず相手に「聞いてくれ」と要求してしまってはますます相手は本心を語らなくなってしまいますので、まず、自分が聞く姿勢を持つことです。
     
    今まで積み重ねてきた習慣がありますから、本音を語ってくれるまで半年ぐらいかかることもあるかもしれませんが、それでもやるかどうか。それは、私には決められません。
     
    そして、私には無理だ、という判断をすることもまた、あっても良いのだと思います。そのときは相手を責めるのではなく、「私には荷が重すぎました。ありがとう。」といって別々の道に進むことが、その後の人生で別れの傷をいつまでも引きずらないために大切です。
     
    ご自分の幸せの道を見つけられることをお祈りしております。

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