「浮気しない人」を求めても、引き寄せられない理由

「浮気しない人」を引き寄せたい…ハッキリ申し上げますが、「浮気しない人」を引き寄せることは無理…頭の中では「浮気する人」を思い浮かべてませんか?「自分を律することが出来る人」であって、なおかつ、「SOSが早めに出せる人」です。そしてもうひとつ、とても大事な要素が。

こんにちは、あづまです。
 
「運命の相手と出会う」といったテーマのワークショップを開催することも多いので、そこで、「浮気しない人」を引き寄せたい、というご要望を頂きます。
 
しかし、ハッキリ申し上げますが、
「浮気しない人」を引き寄せることは無理です。
 
 
あのね、
男は浮気するものだから、そのぐらい我慢せい、とかそういうことを言っているんではないんですよ。
 
そうではなくて、そもそも、
「浮気しない人」ってどんな人なのか、イメージできてないでしょ? と言っているの。
 
いや、もっとハッキリ言うと、
「浮気しない人」って付箋紙に書きながら、頭の中では「浮気する人」を思い浮かべてませんか?
 
ということも、問いかけたい。
 
 
まあ、そこまでネガティブじゃなくても、少なくとも、
「浮気しない人」がどんな人のことなのか、分かってないですよね?
 
たぶんね、あなたが今思っている「浮気しなそうな人」のイメージ、間違ってますから。(断定的に言いすぎたかな。でも、ちゃんと勉強していない人の場合、たぶん、間違ってると思います)
 
多くの女性は、まじめな人を「浮気しない人」と認定している気がします。
→ちがいます。
 
うたぐり深い女性の場合、まじめなだけではダメで、さらに疑います。どこまで疑ったら「この人は大丈夫」と認定できるのか、分からなくなります。当然、これでは相手選びが出来ないですね・・・
→これも、うまく行かないパターンですね。
 
「私にぞっこん、私から離れられない人なら、浮気しないのではないか?」
こう考える人もいるかもしれない。
説明の前にあらかじめ言っておきますが、これも間違っています。
これは、魅力で「勝とう」とする、一種の権力闘争、主導権争いの考えです。
10年とか、持つんですかね、この方針で。恋愛感情の脳内ホルモンは3年しか持続しないことが脳科学的に既に証明されているのに・・・
 
 
では、何を以て、浮気しない人、と認定すれば良いのでしょうか。
 
 
覚悟はいいですか、本当のことを言いますよ!
 
 
それは、
 
「自分を律することが出来る人」
であって、なおかつ、
「SOSが早めに出せる人」
です。
 
そしてもうひとつ、とても大事な要素が。
それは、相手の要素ではありません。あなた自身の要素。
 
「彼がSOSを出しても受け止められるあなたであること。」
 
逆の例を出すと分かりやすいです。
あなたが小学校高学年の女子。お母さんが心配性なお母さん。
学校で、ちょっとイヤなことがあって、お母さんに聞いてほしかった。
という設定で説明します。
 
で、「お母さん、今日学校でね、○○××があってね・・・」と言ったら、
 
お母さん、とたんに激しく心配し始めて、
 
「○○ちゃん、どうしたの?大変! 相手の子に電話しなきゃ。○○××・・・」
 
・・・相談できないですよね。次から。
 
 
一般化して言うと、
感情的に落ち着いていない人には、
相談できない、本音を話せない、
ってことなんです。
 
 
少し話を戻して、
自分を律することが出来る人、というのは、
 
基本的に、ルールを守って生きる、ということを大切にしている人、ってことです。
その対極は、色々な側面で説明できますが、
「バレなきゃいい」という人
「ルールがその場限りの人」「その場限りの理由、方便を使うのが常態化している人」
「自分の都合に理屈をつけるだけの人」
などでしょうか。
 
こういう人を引き寄せてしまうと、あとあと面倒です。
ガミガミ言う、教育係をしないといけなくなりますので。
遊びでつきあっている段階なら、楽しいかもしれないですけどね、ルールにゆるい人って。
 
 
SOSを出せる人、という要素は、さらに大事で、
人は、道徳的に生きようという意思を持って生きることは、もちろん大事なんですが、限界もありますし、自分の感情や欲求に流されそうになることや、振り回されそうになることもあります。
 
そういうときに、早めに、SOSを出せる。
 
あ、これね、SOSって何? って話ですが、
 
 
「オレ、浮気しそうなんだけど」
 
まあこれも、ギリギリOKラインだと私は思います。
(この告白を、落ち着いて受け止められるでしょうか?)
 
但し、もう少し早く言えよ、と突っ込みたいところではあります。
 
 
ところで、
根っからの浮気症の人は、幼少期の愛情飢餓など、かなり根深い闇を持っていて、それといつも(潜在意識レベルでは)闘ってますから、ちょっとこの記事の対象から外れるので、そうでない「ふつうの男性」に限定して話を続けます・・・
 
 
というのも、
浮気しそう、の10歩前に、
 
カップルの距離が離れて寂しい、
 
などがあるはずなんです。
その時点で気づくことは可能なはず。
 
そして、その10歩手前に、
お互いに、言うと地雷になるからなどの理由で、カップルの間の「タブー」が増えていったりしていて、ふたりの間の風通しが悪くなって、なんか「もやもや」した気持ちが蓄積していったりとか、
 
ふたりの間の、距離が開く要因が、あるはずなんです。
本当なら、その時点で何か、気づくことが出来るはずです。
 
 
SOSを出せる、というのは、
病気も「早期発見が大事」なんて言いますが、
 
浮気に至る、ずっとずっと手前の、小さな兆候を発見することができる、という意味なんです。本当は、お互いにね。
 
 
そのときに、
 
「ねえ、最近アナタ、冷たくない?」
みたいに、相手の態度を指摘するのではなく、
 
あくまで、自分の感情に気づくことが大事です。
 
「最近、一緒にいても、距離を感じているんだ。
 なんか、言いたいことが言えない感じって言うか、
 取り立てて、今すぐケンカとか、そういう感じじゃないけど、
 でも、昔みたいに、キミといても、温かい感じを感じない。
 このまま行ったら、良くないと思うんだよね。」
 
相手のせいにせずに、
・状況を冷静に伝えつつ
・基本、自分の気持ちを正直に表現しています
 
 
こういうことが、
SOSを出す、ということです。
 
 
解決方法は、自明ではないと思います。
その都度、真剣に考えて見つけないといけない。
 
 
でも、お互いに、冷静に、
相手のことを言うより、自分の感情について自己開示する
そういう姿勢があれば、
 
 
このSOSのあと、
建設的に、解決策の話し合いが出来るはずです。
 
 
「浮気しない人」みたいに、
相手に「問題を起こさない」という責任を全部おっかぶせるのではなくて、
 
「浮気に至る10歩手前でお互いSOSを出し合える」
「SOSを受け止め合える」
「建設的に話し合いが出来る」
 
そういう「関係性」を作ることを念頭に置くことが、大事だと考えます。
 
 
この問題、かなり誤解をされる方が多い問題ですので、
再度、話を限定するために、大事なことを書いておきますが、
 
ここまで書いた話、
「浮気症」の人には、まったく当てはまらない議論です。
 
 
で、うちの場合はどっち?
という質問が聞こえてきそうですが、
 
 
個別診断は、個人セッションでお話を伺わないとできません。
 
 
ざっくり言うと、
交際1年とか、短期間で起きる浮気問題は、ほぼ相手のメンタルな問題です。
あなたが反省すべきなのは、その人とつきあってしまったこと。
そういう人に「惹かれてしまうメンタル」を改善する必要はあるかもしれないけれど。
 
一方で、この記事に当てはまるのは、典型的には、
結婚10年目で発覚する浮気、みたいな話です。
それまで、まじめで、基本的に道徳的に生きているし、おかしいことがない人だったのに、青天の霹靂で、浮気発覚、みたいな。
 
同じ「浮気」と名が付いていますが、私はこの両者、問題の原因も解決方法もまったくの別物だと考えています。
 
 
自分を律して、道徳というか社会の基本的なルールをを大切にして生きる、ということが出来ていない人は、短期間で浮気問題を起こす率が高いです。
これを防ぐために、
 
・自分を律することが出来る人、
という条件が大事なんです。
 
しかし、早めにSOSを出すという、言い換えると弱さを認めることができるという面が、うまく出来ない人は、自分を抑え付けて抑えつけて・・・無意識にそうやってストレスを溜めていきます。これが限界を迎えて起きるのが10年目の浮気問題です。
 
さらに抑えつける人は、うつになったりもしますので、それも嬉しくない方向です。やっぱり早めに自分の感情に気づいてSOSを出すって必須です。
 
というわけで、
・早めにSOSを出せる人
 
という要素が加わるわけです。
 
 
しかも、SOSの出しやすさって言うのは、
本人が弱さを出せるかどうか、という話もさることながら、
 
言いやすい空気があるか、
 
という面もすごく大事。
 
 
とくに、自分を律して、きちんとやろうという意識が強い人ほど、弱いところを見せにくかったりしますので、言いやすい空気づくりは、大事なんですね。
 
どうやって?
 
とか、聞かないで下さいね。もう書きました。
 
 
感情的に、あなたが、落ち着いていること、です。
 
日頃からね。
 
 
彼が言いだしたときに、聞けるかどうか、
ということじゃないんですよ。
 
彼が、あなたを目の前にして、
まだSOSを、言い出せない。
言い出すかどうか、迷っている、
 
言ったらどういう反応するかな?
想像してみる。
 

彼が「想像」するのは、
まだ「SOSを言ったことがない」ときなのですから、
日頃のあなたを参考にして、頭の中で想像するわけです。
 
まあそういうこと。
 
 
なかなか壮大なテーマではありますね。
でも、人生かけて取り組む価値はあると思いますよ。
 
こういう「関係性」を作ることを、ね。