【ココヘル810】霞の向こうの神セッション(10)|恋愛ドクターの遺産第七話

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 810号 2017.6.13
 
こんにちは。あづまです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
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6/24(土) 「教え方・学び方研究会」
 
本題に入る前に、このテーマの講座を、今後定期的に
開催しようかと現在計画しておりまして、
その話をしたいと思います。
 
 
何かを学ぼう、というとき、
あなたは、どうしますか?
 
本を一杯買って読む。
→そういうやり方も、ありかもしれません。
 
インターネットで情報検索をしてみる。
→これ、とりあえずやる、って人、多いですけど、
 意外と難しいですよね?
 情報の真贋(しんがん)を見抜く目が必要ですし、
 そもそも、知らない分野について書いてある記事が、
 本物かどうか、どうやって判断するんでしょう。
 
 
では、その、学びたいものが、
「知識」で何とかなるものではない、そんなとき、
どうしますか?
 
 
たとえば、歌。
たとえば、心理スキル。
たとえば、手芸的な制作のスキル
たとえば、服装のセンス
たとえば、仕事の(基本スキルではなく)センス
 
などなど。
 
 
実は最近あづまは、
知識でなんとかなるような技能では、
生き残っていけないという危機感を持っていまして、
(最近と言ってももう10年ぐらいになりますが)
 
とくに、メルマガやウェブサイトを書きながら、
個人で生き残っていく、という事業形態を
取るようになってからは、
 
コピペして、ちょちょっとリライトして、
という形で、簡単に真似されるような「知識」は、
自分を売っていくための大事なスキルにはなり得ない、
と考えて来ました。
 
 
私の考えに影響を与えたエピソードがあります。
 
 
  車屋が壊れたエンジンを見てこう言った。
  「修理代で100ドルもらおう」
 
  客が料金を払うと、車屋はハンマーでエンジンを叩いた。
  するとエンジンはたちまち直ってしまった。
 
  「1回叩くだけで100ドルもかかるのかい?」
  「いいや、叩き代は1ドル。あとの99ドルは、
   どこを叩けば直るかという知識代さ」
 
 
ここでは「知識代」と表現されていますが、この知識は、
本に書けるような「形式知」の「知識」ではなくて、
長年の経験から判断する「見識眼」のことでしょう。
 
 
見識眼というのは、
表に出ている行動の対極に位置していて、
 
表には出て来ない、
脳内で何をしているか、という部分のことですね。
 
 
そう、私はずっと、
すぐれた見識眼を持てば、
その見識眼は、簡単にコピーできない。
 
そう考えて、自分を磨いてきました。
 
 
思えば、何かに取り組んだときに、
 
呑み込みが良くて、うまくなる人と、
呑み込みが悪くて、なかなか覚えない人、
 
その違いは、
もちろん、手先の器用さとか、記憶力とか、
分かりやすい差がある場合も、もちろんありますが、
 
 
この、
脳内で何をしているか、という見識眼の部分を、
 
 
いかに、速く、身につけるか、
にかかっているのではないか。
 
 
最近はそう思っています。
 
 
心理スキルは、まさにそういうものです。
 
カウンセリングなんて、
話を聴いて、共感して、少し整理して、
そして、質問を投げる。
 
言葉にすると、そんなことしかやってないんです。
 
 
でも、では、話のどこをしっかり受け止めて、
どこを、もっと掘り下げて質問して、
どこに一番共感して、
「適切な」質問を、どうやって考えるのか。
 
この、脳内でやっている部分に、
初学者とベテランの差が、如実に表れるわけです。
 
 
PCスキルに関しては、
本に書いてあったり、ウェブサイトに書かれていたり
するいわゆる「知識」を得て解決する部分も、
結構あると思いますので、
 
必ずしも、脳内の差が、そのままスキルの差です、
とは、ならないと考えていますが、
 
それでも、苦手な人が、何に意識を向けていて、
逆に、得意な人は、何に意識を向けているのか。
 
この差は、あるに違いないと読んでいます。
 
 
テーマを心理スキルにすると、
心理スキルが得意です、という人を集めるのが
大変なので(^^ゞ 
 
今回は、PCスキルを題材にしつつ、
 
脳内を観察して、
見識眼がある人と、そうでない人の差は、
一体どこにあるのか、
 
それを知ることを目的にします。
つまり「学び方・教え方」を学ぶ、ということです。
 
 
今後は、
・方向音痴
・心理スキル
・文章力
など、いくつかテーマの案があり・・・
シリーズ化して、やってみたいな、と考えています。
 
 
 
6/24はPCスキルがテーマです。
・苦手な人は純粋に教わりに来てもOK。
・得意な人は自己観察を通じてよりレベルアップを目指しましょう。
少人数制なのでお申し込みはお早めにね!
詳細説明とお申し込みは、こちらのページから。
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では、メインコンテンツに行きたいと思います。
現在、第7話を配信中です。
 
 
現在は、私の伝えたいセッションの理想を、
小説風にしてお伝えしようと、作品を書いています。
フィクションですが、症状、問題の原因、解決の指針などは、
実際に行われたセッションや、あづまの考えを元にし、
リアリティーを大切にして制作しております。
逆に悩みの内容などのディテールは全て入れ替えて創作し、
プライバシーに配慮しております。
作品ですので、ある程度の誇張・脚色がございます。
 
また、解説を「ココヘル+」の方で書いていますので、
そちらも合わせてご活用ください。
 
ココヘル+
https://www.556health.com/sp/e-zine/
 
 
 
恋愛ドクターの遺産(レガシー)
 
第七話 霞の向こうの神セッション
  こちらにもアップされています。
  https://556health.com/consultant/
 
【登場人物】
(現在の人物)
 ゆり子 父からノートをもらった。離婚するかどうか悩んでいる
 幸雄 ゆり子の夫。 仕事はできるが共感力のない人。
 順子(よりこ)・香澄(かすみ) ゆり子の友人
(ノートの中の人物)
 恋愛ドクターA ゆり子の祖父(故人) ノートを書いた本人
 なつを ドクターの助手
(今回の登場人物)
 ユミコ 彼との関係で相談に来た。
 
【恋愛ドクターのレガシーとは?】
有名な恋愛カウンセラーだったゆり子の祖父の手記なのだが小説風に
書いてある。段ボールにノートの束として突っ込んである。
ゆり子の父が受け継ぎ、そして今、ゆり子が受け継いだ。
悩んだらランダムに一冊選んで読むと、今の悩みにピッタリのテーマが
そこに現れるという・・・不思議なノート。
 
 
 
第四幕 ユミコの幼児決断 つづき
 
 
ドクターとなつを、そしてユミコの3人は、トイレの前まで移動した。
オフィスではあるが小さなオフィスなので、家庭用のトイレのような
トイレだ。壁紙は実はなつをの趣味で淡い黄色。生花は管理が大変
なので花の絵が置いてある。ドクターは椅子をひとつ持ってきた。
トイレのドアを開けると、ユミコが中に入ろうとした。
 
「いや、始めはユミコさんは入らないでOKです。」
「あっ、失礼しました。」
ドクターはトイレのドアを開けて、便座が見えた状態にして、
持ってきた椅子をドアの前に置いた。
「こちらに座って下さい。」
「はい。」ユミコは90度より少し開いたトイレのドアの外側で、
トイレの方に向いて椅子に座った。
「では、そのトイレに、あの頃の・・・つまり、トイレトレーニングを
 頑張っていた頃のユミコちゃんが座っているとイメージしてみて下さい。
 まだうまくできない日もありました。」
ユミコは少し焦点が定まらないような目で、トイレの中を見ている。
「どんな服を着ていますか?」
「ピンクの、長袖のニットに、スカートです。
 あ、いまは、スカートを脱いでます。」
「髪は長いですか?短いですか?」
「ショートです。おかっぱですね。」
「そして、どんな表情をしていますか。」
「なんか、不安そうです。」
「ほかに、こうしてイメージしていて、気づいたことはありますか?」
「はい。あの『膜』は、そのトイレに座っている子供の私の周りを
 覆っています。」
「なるほど、あの『膜』がこの頃のユミコちゃんをすでに、覆っていた
 感じなのですね?」
「はい。」
 
(来た!さすがだ!今日も先生は見事に根っこにたどり着いた!)なつをは
そう思った。こうして過去の自分をイメージしたときに出てきた感覚が
(ユミコさんの場合は「生々しい」と表現した感覚だったが)現在悩まされて
いる感覚と似ているときは、大抵その過去の出来事が現在悩まされている
悩みの根っこのことが多いのだ。ユミコさんはきっと、トイレトレーニングが
つらかったのだろう。ダメ出しをいっぱいされて、自信を失ったのかも
しれない。それでも頑張った。その感覚が生々しさをはらんだ『膜』の感じ
として、今も心の中に未解決のまま残っているのだ。おそらく。
 
 
「では次に、」ドクターは続けた。
「子供のユミコちゃんを覆っている『膜』になってみましょう。」
「はい。・・・でもどうやって・・・?」
「なつを君、先ほどのコートを。」
なつをが先ほどの黒いコートを持ってくると、ドクターはそれを広げて、
一旦トイレに入り、ちょうど便座に座っているユミコちゃんの頭上あたりに
掲げてこう言った。「今は、その『膜』はここにあります。」
「はい。」
「その『膜』を、一旦こっちに持ってきて、」そう言いながらドクターは
トイレから出てきて、今度はコートをユミコに着せるように持った。
「ユミコさん、あなたがこの『膜』になってみてください。」
ユミコは、先ほどのワークで『膜』になってみたときよりも、いくぶん抵抗が
あるような素振りを見せながら、その『膜』(実際にはなつをのコートだが)
を着た。
「さあ、あなたは今、その『膜』になりました。」ドクターが誘導していく。
「どんな感じがしますか?」
「ええと・・・完全に『膜』になりきれてない気もするんですが・・・
 『膜』として『ちゃんとやりなさい、ユミコ!』と言いたい気持ちと、
 そんな風に抑えつけたり厳しくしたりするのは何だか可哀想と思う気持ちと、
 半々です。」
「なるほどそうですか。では、抑えつける方の気持ちから表現していきましょう。
 そちらの、」ドクターはそう言いながらトイレの便座を指し示した。
「便座に子供の頃のユミコちゃんが座っているとイメージして下さい。そして、
 『膜』として、きちんとトイレでおしっこをすることをしつけるような言葉を
 言ってみて下さい。」
「ユミコ、お漏らししちゃ、ダメでしょ!きちんとトイレでしなさい、って
 何度言ったら分かるの!」ユミコは『膜』になりきって、そう言いながらも、
目に涙を浮かべ始めた。
 
「ではユミコさん、今度は、」ドクターはそう言いながら、ユミコからコートを
脱がせて続けた。「先ほど、『膜』になって子供のユミコさんを抑えつけたら
 なんだか可哀想と感じたのでしたよね?今度は、そちらの気持ちになって
 みて下さい。」
「はい。」
「そちらにいる」そう言いながら便座を指し示した。
「子供のユミコさんに、何か言ってあげたいことはありますか?」
「ユミコ、ごめんね。ごめんね。ユミコは悪くないよ!」そう言いながらユミコは
便座に駆け寄り、子供のユミコを抱きしめた(実際にはそこにはフタが閉まった
 便座があるだけなのだが、ワークの中では、子供の頃のユミコが座っている
 設定だ。ワークに入り込んでいるユミコには、本当に子供の頃の自分が見えて
 いるのだろう)。そして、大粒の涙をぽろぽろっとこぼした。
 
このあと、少し先生による質問があり、いくつかやりとりがあったが、ほどなく
してその日のセッションは終わった。私なつをは、これで解決なのかと思ったが、
先生はもう少し何か気になることがあるらしかった。
 
「ユミコさん、今回のセッションで、かなりいい線まで行ったと、私は考えて
 いますが、そもそもの悩みは、彼との関係、でしたね?」
「はい。」
「そのあたりのことも含めて、もう一回お話ししましょう。」
「はい、お願いします。」
 
「では、今日はここまでとしたいと思います。お疲れさまでした。」
「ありがとうございました。」
 
 
 
 
(つづく)
 
何でもきちんとしなければいけない。
この感覚が、ユミコさんの場合は、
トイレトレーニングの時に、
必死で頑張った感覚とつながっていた。
 
ということなのでした。
幼児期には、何ごとも拡大解釈するものなので、
こんな風に、頑張りぐせが着いてしまう、
ということも、珍しくはないのです。
 
さあこの後の展開、どうなるのか?
 
次回もおたのしみに。
 
ではでは!
 
 
 
 
こちらにもアップされています。
まとめ読みには便利かも・・・
あづまやすしのサイコロジーな毎日
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 出版から数年経っても、未だに「読んで良かった」との
 感想を頂きます。感謝 m(_’_)m
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◆編集後記
 
教え方・学び方研究会、来てね♪
定番になる前に来た方が、
あづまが創意工夫している姿が見られて、
ある意味オトクです♪
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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