【ココヘル182】恋愛法則「心の傷」

 

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◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 182号 2007.3.23
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 あづまです。こんにちは。
 
 今日は、恋愛法則を読んでも、
 結果の出にくい人のパターンについて書いてみます。
 
 少し自らを省みれば、
 気づけることがあるのではないかと思います。
 
 
 
 「心に傷があると、恋愛に問題が現れる」
 
 
 
◆この法則が当てはまる人
 
 始めは、ほとんどの人が当てはまるんじゃないかな。
 
 但し今日は、一般に思われている「心の傷」の認識を崩したいと
 思ってこの記事を書いています。
 
 
◆心の傷
 
 育つ過程で、虐待など、つらい目に遭うと心の傷ができて、
 それが原因で大人になってからも心の問題を抱えることがある。
 
 このことは広く知られるようになりました。
 まあそれは、いいことなのですが。
 
 本人の性格の問題 → 外に原因があった。
 
 本人にとっては、救いのある話です。
 一段階、社会的にも理解が進んだということですね。
 
 
 今日はさらに、心の傷は悪いものという観念を崩そうと思います。
 
 
 例を挙げながら説明します。
 
 
◆見捨てられる不安、恐怖
 
 小さい頃に、無条件で受け入れられる経験ができないと、
 常に自分が見捨てられ、取り残されてしまうような不安を感じる
 ようになります。
 
 大人になると感情の起伏は子供の時の1/10ぐらいになるもの
 なのですが、もし激しく不安や寂しさを感じるとしたら、子供の
 時にできた心の傷が原因かもしれません。
 
 
◆しがみつきたくなる
 
 この傷が癒されていないままだと、恋愛にも影響が出ます。
 見捨てられたくないばかりに、相手にしがみつくのです。
 
 相手がそっけない態度をしただけで、途端に不安になります。
 「私を捨てないで!!」
 
 相手にとっては「勘弁してよ。自由にしてほしい」そう感じる
 わけです。
 
 そして、やはり別れになることが多いのです。
 「やっぱり私は捨てられた」
 
 しかも、もしも別れにならなかったとしても、
 相手を束縛している状態では、
 
 「無条件に愛されている」とは感じられないのです。
 手を離したら、すぐにどこかに行ってしまう不安が常にあります。
 
 
◆世話をする
 
 生活力がある女性の場合、この段階まで来られます。
 今度は、相手にとってメリットを与えるのです。
 
 色々な面でお世話をします。
 同棲して家事や身の回りのことを世話してみたり、
 仕事ができる女性の場合は、お金の面倒を見たり。
 あるいは、仕事自体の面倒を見るかもしれません。
 
 こうなると、相手の男性にとってもメリットがあります。
 
 少し、安心ですね。
 相手は、別れると大事なものを失うわけですから。
 
 心の余裕が出てきます。
 
 
 
 と こ ろ が !
 
 
◆私が愛されているのか? 私の持ち物が愛されているのか?
 
 これは、男女が逆の場合でも起こりうることですが、
 何か物質的、経済的なメリットを相手に与えることで相手の気持
 ちを引きつけている場合には、
 
 言葉は悪いですが、
 
 「私じゃなくて、私のお金を愛している」
 「私が家事をするから、家政婦みたいに思われている」
 
 言い換えると、
 
 「私(という存在)じゃなくて、私の役割を求めている」
 
 という疑念が湧いてくるのです。
 
 
 それが相手の心の中で真実かどうかは関係ありません。
 
 あなたが、相手を引き寄せるために使った
 「物質的なメリットを与えたというプロセス(と底にある心理)」
 
 が問題なのです。
 
 
◆手放すことで、楽になる
 
 ある特定の男性に執着する。
 どうしても子供を産むことに執着して、辛い治療をする。
 離婚という傷がつくことを怖れ、辛い結婚生活に執着する。
 
 
 恋人を作ることや、不妊治療や、結婚生活の維持のための努力を
 否定しているのではありません。より幸せになれるという希望を
 持ってやっているのなら、よいことです。
 
 本人も辛いのに、手放せないものを「執着」というのです。
 手放した方が、楽になるのです。
 
 
◆なぜ、手放せないのか?
 
 実は、ある特定のものに執着するとき、
 その底には心の傷があります。
 
 意志の力で手放そうとしても、潜在意識が抵抗するのです。
 
 
 ある特定の男性に執着する心の底には、
 見捨てられる不安があるのかもしれません。
 
 
 子供を産むことに執着する心の底には、
 「子供を産んで育てるのが正しい生き方」という観念があり、
 そのおおもとには、親の生き方が正しい生き方という観念があり、
 それ以外の生き方を認めないという無意識の抵抗があるのかも
 しれません。
 
 
 辛いのに結婚生活に執着する心の底には、
 「結婚生活を維持できるのが正しい生き方」という観念があり、
 それ以外の生き方は落第というような観念があるかもしれません。
 
 
◆「家族に問題がない=心に傷がない」ではない!
 
 上記のケースのいずれも、心の傷と呼べるものです。
 
 しかも、比較的上手く行っている家族の中で育っても、
 子供を産むことに対する執着や結婚生活を維持することに対する
 執着は生まれそうだと思いませんか?
 
 
 そうです。どんな家庭で育っても、
 心の傷と呼べる、死んだ心の一部を持っているものなのです。
 
 
◆心の傷を癒すとは、どういうこと?
 
 執着をしてしまう心の底には、心の傷があると書きました。
 
 「○○が無くなったら、私は死んでしまう」
 「○○が無くなったら、死んだ方がマシ」
 
 心の傷がうずくと、こんな感覚になったりします。
 
 
 「○○が無くなったら、悲しい」
 「○○が無くなったら、寂しい」
 「でも、無くても、生きていける」
 
 この程度なら、執着とまでは言えないでしょう。
 ここまで癒せれば、感情に人生を振り回されずにすみます。
 
 
 今日は、見捨てられる不安を中心に書いていきます。
 
 相手が去りそうになったときに感じる強烈な不安と寂しさは、
 まだ癒されていない心の傷がうずいたことによるものです。
 
 目の前の相手のせいではないのです。
 
 あなたが小さな頃の、あなたの親も、
 今のあなたと同じように、自分をありのままに認められない、
 そんな気持ちを持っていたのかもしれません
 
 
 まずは、自分の中のこんな気持ちに気づいてみましょう。
 
 「私の過去に、問題なんか無い」
 「私だって、ちゃんとした育ち方をしてきた」
 「心の傷があるなんて、希望のない事実は認めたくない!」
 
 これらは思いこみで、過去に問題があっても、心の傷があっても、
 大人になった今のあなたなら癒すことができます。
 
 だから思い切って、今の自分の位置を受け入れてみます。
 「そっか。心に傷があるから、今辛いんだ。」
 
 
 次に、見捨てられる不安なら、その逆の体験を思い浮かべます。
 
 友だちに囲まれて嬉しかったこと。
 ペットと一緒に温かい気持ちになったこと。
 ネットの向こう側の誰かが、気持ちに寄り添ってくれたこと。
 セラピストが、あなたの気持ちに寄り添ってくれたこと。
 
 その、自分が受け入れられたという体験を、
 繰り返しイメージの中で再生していくことで、心が安心感を取り
 戻していきます。
 
 
 同時に、現在の生活も改善していくことが大切です。
 
 実は、これは私自身の実感ですが、一人暮らしの寂しい生活を続
 けたことは、間違いなく心の健康度を落とす結果になりました。
 
 子供の頃の経験の重みを10とすると、
 大人になってのの経験は1ぐらいです。
 
 でも、ゼロじゃないのです。
 
 
 寂しい気持ちや不安がたびたび出てくることを、
 小さい頃の経験のせいにしているあなた。
 
 
 もしかすると、今感じている寂しさの半分くらいは、
 大人になってからの生活習慣によるものかもしれません。
 
 
 同時に、現在の生活も改善していくことが大切です。
 
 
 一緒にいてくれる友だちを見つける。
 自分が愛情を注げるペットや植物を身の回りに置く。
 ぬいぐるみに話しかける。
 
 
 そして、安心をくれたことに、感謝しましょう。
 眠る前にね。
 
 
◆安心した感じを、より強めるには
 
 安心をくれるものを近くに置いたとイメージして、
 そこから、エネルギーをもらっていると感じてみます。
 
 すると、光の繭が体を包んでいきます。
 その光を、2倍明るくしてみます。
 さらに2倍明るくします。
 
 私のセラピーでやっている方法です。
 
 
◆今日のまとめ
 
 心に傷があると、恋愛に問題が現れる。
 確かに、その通り。
 
 ×心に傷がなければよかったのに。
  ありえない仮定です。
 
 ○どんな家庭で育っても、心の傷はあるもの。
  そして、傷を癒すことで幸せに、安心できる自分になれる。
 
 執着があるときが、心の傷に気づき、癒すチャンス。
 
 その不安や恐怖は、過去のもので、過ぎ去った危機であることを
 心に繰り返し教えましょう。同時に現在の生活習慣を改めること
 も、とても大切なことです。
 
 
◆編集後記
 
 沖縄から帰ってきました。
 美ら海水族館、壮観でした。ジンベエザメってあんな大きいんだ。
 それが3匹も。晴れてたので、太陽の光がキラキラしてました。
 
 「石敢當」←これなんでしょう?ふふふ。
 
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 いや、私もなんか別のことを考えてしまったりします。
 
 せっかく楽しい場がそこにあるのに、
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