引き寄せる相手を変える秘訣?内面を大事にしよう

 

今日は、人間関係のケミストリーについて書きたいと思います。
 
不本意ながら、なぜか困った人ばかり周りに増えて困る、というケースについてです。
 
潜在意識の立場から、説明していきたいと思います。
 
 
まず、下図をご覧下さい。
私は、人間関係を、化学反応の分子の衝突モデルと同じように考えています(前職の私を知っている人はきっと笑ってると思いますが)。
 
化学反応では、分子はランダムに衝突し、ある確率で結合が生まれます。分子の性質によっては結合が生まれず、そのまま去っていくこともあります。
 
人間関係も、同じようなものだと思います。
ある程度、どんなコミュニティーに属しているか(どんな成分の溶液の中にいるか)によって、出会う人の種類は違っていると思いますが、基本的に、困った人に出会っちゃうのも、たまたまです。
 
人と人がランダムに出会い、その後くっついたりくっつかなかったりする図
 
ところが、大事なことはそのあとです。
出会ったあと、くっついたままになるのか、離れるのか。
それは、たまたまじゃないんですね。
 
二人の人間性、心の状態、考え方などが影響します。
とりわけ大事なのが、潜在意識の中にある、
“世界に対するイメージ”です。
 
この概念をぴったり説明する心理学用語を知らないので、とりあえずここでは“世界に対するイメージ”と表現しておきます。
 
 
たとえば、こんな状況を考えてみます。
Aさんはいつも、Bさんから高圧的で上から目線の接し方で関わってこられて、困っている。
でも、考えてみると、Aさんはそういう人間関係がいつも多いんですね。なぜか、踏みにじられることが多い。
 
Bさんだけいつも高圧的な関係性を表した図
 
そんな時、潜在意識の中にある“世界に対するイメージ”を考えてみる意味があります。
 
下図をご覧下さい。
 
Aさんが「自分が責められる」イメージを持っている図
 
Aさんは、実は、世界に対するイメージとして、他人は自分より上で、強くて、自分は責められるものだというイメージを持っているのです。だから、Bさんから高圧的で上から目線の扱いを受けても、心のどこかでは「人生ってそういうもんだよね」とあきらめて受け入れているのです。
 
こうしたイメージは、多くの場合幼少期に作られ、潜在意識の中に眠ったまま、人によっては一生書き換わらずに過ごします。
 
 
では、潜在意識がどうなったら、Aさんは不当な扱いから抜け出せる心を手に入れられるのでしょうか。また、下図をご覧下さい。Aさんの“世界に対するイメージ”は、明るく、温かいものに変化しています。
 
Aさんが「周りは自分の味方」というイメージを持っている図
 
このような、潜在意識レベルでの“世界に対するイメージ”を変えることなしに、人間関係を変えるのは不可能です。これは、断言できます。
 
不当な扱いをいつも受けてしまい、どこか「いつもこうなっちゃうからしかたないよね」と思ってしまう。
その根っこには、潜在意識レベルでの、世界に対するネガティブイメージがあるものです。それを変化させることが、根本的な解決策なのです。
 
さらに詳しくは「恋愛セラピー」のページをご参照下さい。
手法の一覧は、このページもご覧下さい。


 

「引き寄せる相手を変える秘訣?内面を大事にしよう」への5件のフィードバック

  1. 非常によく理解でき、共感いたします!
    結局は自分の成長なくして、周りは変わらないんですよね?
    私はバツイチですが、前の離婚で出来なかった課題を、今の夫で仕上げようとしてる気がします。
    自分を見つめる事からはじまり、自分を好きになり、相手との関係を良くしようとしています。
    まだ大丈夫ですが、どうしても苦しくなったら、セラピーをお願いすると思います。
    その時は宜しくお願い致します。

  2. 新婚さん
     
    コメントありがとうございます。
     
    なかなか深いお話しですね。ありがとうございます。
     
    確かに、学びを避けて次に行くと、次の相手との間で結局学ぶことになる、という法則は、普遍的です。
     
    まあしかし、気づいていらっしゃるのであれば、ご主人さんにも協力を仰いで、一緒に解決していけばいいですよね?
     
    ぜひお幸せに!

  3. 何時も記事をありがとうございます。
    さて、“世界に対するイメージ”は、観念とか、自己概念とか、価値観で良さそうな気がしますがいかがでしょうか。

  4. 獏さん
     
    コメントありがとうございます。
     
    確かに、観念だと思います。
    但し、「観念」は「落とした財布は戻って来ない」みたいな人生においては比較的小さいテーマのものも含みますし、「自己概念」も「私は話し下手だ」みたいな、やはり人生においては比較的小さいテーマを含みます。
     
    ここでお伝えしたかったことは、もっと根源的なもの、何か、この世界はどういう場所なのか、という根本的なイメージについてです。
     
    心理学の概念では、交流分析でよく使われる、
    私もあなたもOK
    私はOKでない。あなたはOK。
    私はおk。あなたはOKでない。
    私もあなたもOKでない。
     
    という「人生態度」に近いと思います。
     
    もう少し言葉を足すと、私が「世界に対するイメージ」という言葉で表現しようとしたものは、人生態度を身につけた頃の、周りの人と自分の関係が、心に刻まれて観念になったもの、と言えるかもしれません。

  5. はじめまして。
    結婚するまでの私はダメンズばかりと付き合っている恋愛依存者でした。
    ですから夫と出会った時に「この人はタイプではない」と本能的に思ったのです。
    幸いなことに、直前の失恋から自分の共依存症に立ち向かう意欲があったお陰で、ダメンズでない夫と付き合い、結婚できました。
    意識がしっかりできてたんだと思います。
     
    ただ、最近あまりに平和な生活に自分が望んていたものが何だったかわからなくなったりします。
    哀しいかな苦痛を味わうことに喜びを感じてしまうようです。
    これを読んで私は他者と自分の関わり方の健全なイメージを持てていないんだな、とためになりました。
    ありがとうございます。

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