【ココヘル569】傷つきにくい心の育て方12 彼と「親密」になるには?

 

★女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 569号 2012.2.28
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 
 さて全回、プラスの承認で心を満たすために、
 「時間の構造化」という概念に照らして、
 
 得られる承認の種類と密度についてお伝えしました。
 ざっとおさらいですが、
 
1.引きこもり
2.儀式・儀礼
3.雑談・気晴らし
4.活動・仕事
5.心理ゲーム(ネガティブ)
6.親交・親密
 
(交流分析協会の分類。区分けの異なる考え方もあります)
 
 引きこもりは文字通り、他人との交流を持たないこと。
 会議中、夕ご飯のことを考えているなんてのも含みます。
 
 儀式というのは、決まりきったやりとり。
 朝会ったら「おはよう」なんてのはまさにこれ。
 
 雑談というのは軽い話題。特に活動目的のない、
 お互いの関係を保ち、確認するための会話です。
 
 活動・仕事というのは、何か目的を持って時間を使うこと。
 仕事上の会議・議論などは典型的にこれです。
 
 心理ゲームはこじれた会話のことですが、
 正面から取り上げるとこれだけで本一冊になります。
 
 そして、親交・親密というのは、
 女性の言葉で言うと、心を開いて、心の通じ合う会話をした、
 というような感じ。
 男性の言葉で言うと、腹を割って話した、という感じ。
 
 本音を言い合い、受け止めあって、
 分かり合った、という時間のこと。
 
 
◆ 人が求めているのはストローク(承認)だ。
 
 さて、交流分析のエリック・バーンによれば、
 人は何を求めて生きているか、それはストロークだ、と。
 
 ストロークというのは、わかりにくい言葉なので、
 ココヘルでは、他人から認められること、承認、と言い換えて
 お伝えしています。
 
 厳密にはイコールではないのですが、
 大きく意味を取り違えることはないと思いますので。
 
 
 そう、人は、承認を求めて生きる存在なのだ、ということ。
 
 誰でも、です。
 
 
 まあ、人生のどこかの時点で、
 思い通りに他人が自分を承認してくれないので、
 
 すねてしまって、
 
 「他人なんて当てにしない!」
 
 と、決めてしまった人もいるかもしれませんけど。
 
 
 それでも、エリック・バーンによれば、
 
 人はストローク(承認)を求めて生きる存在だ、
 ということなんです。
 
 
 交流分析を学べば学ぶほど、こういう概念を着想した
 エリック・バーンはすごい天才じゃないかと、心から思います。
 
 あ、でも、分析しても解決策が出てこないような、使いにくい
 概念も結構ありますんで、仕事にするなら、セラピースキルなど
 の解決のためのスキルを学んだあとに、取り組んだ方がいいと
 思います。
 
 
 あ、脱線しましたね。
 
 
 それで、一番の承認が得られるのが、
 親交・親密、という時間なんですが、
 
 これは、本音をさらけ出し合って、それを認め合うという、
 
 たとえて言うなら、心の服を全部脱いで、
 お互いを全部見せ合うみたいなことですから、
 
 そう簡単に、手に入ると考えてしまうと問題なんです。
 
 
 特に、女性の方が、男性に対して、
 心を開いてくれない、壁を感じる、つながっていない感じがする、
 
 と思ってしまって、場合によっては、それを理由に別れてしまう、
 という問題さえ起きています。
 
 私にいわせると、もったいない限りの行動です。
 
 
 確かに、男性は自分の心を裸にすることに関して、
 女性が裸身をさらすことに匹敵するぐらいの抵抗があります。
 
 
 女性同士で、お互いに秘密を話し合って、親密さを確認するよう
 に、好きな彼とも、それをしたいと思ってしまうのは、無理から
 ぬことではありますが、
 
 男性は、女性と同じルール・感性で生きているわけではないので、
 そこに無理が生じてしまうわけです。
 
 
◆ 男性が心を開くステップ
 
 男性が女性に心を開く(弱さも自己開示する)ためには、
 女性側の視点で表現すると、
 
・男性がやってくれることを選り好みせず、受け取る段階
 (彼がくれるモノ・コトを受け取り「わーい、ありがとう」)
 
・女性が男性に、自分の望みを言葉にして伝える段階
 (頼み事をし、かなえてくれたら「わーい、ありがとう」)
 
 を着々と、順調にクリアして、
 
 
 その次の段階で、たとえば仕事が大変になった、病気になった、
 家族の問題が起きた、など、男性側で助けが必要な状況が来た
 とき、
 
・男性が弱さを見せて、女性がそっとサポートする
 
 という順番が必要だ、とされています。
 (これはジョン・グレイの説をあづま的に解釈したものです)
 
 順番を飛ばすと、うまく行かないことがあります。
 
 
◆ 今日のまとめ
 
 ということで、今日のまとめですが、
 
 傷つきにくい心の育て方、というテーマではありましたが、
 
 前回から、傷つきにくい心にするには、
 プラスの承認で心を満たしておくことが大事。
 
 そして、一番プラスの承認を得られるのが「親交・親密」と言わ
 れる時間の使い方、という流れを受けて、
 
 
 時間の構造化における「親交・親密」を得たい相手というのは、
 恋人や結婚相手であることは、非常に自然なことですので、
 
 ではどうしたら、彼とそうなれるのか、というお話をしました。
 
・男性がやってくれることを受け取る
・女性が男性に、頼み事をする
・男性が弱さを見せて、女性がそっとサポートする
 
 という順番で進めていくのが、
 心理的に親密な関係を得るために有効。
 
 というお話でした。
 
 
 そんなこと言ったって、そういうプロセスを経ずに
 もう結婚しちゃったよ!という方の場合…
 
 今からでもいいので、男性が差し出してくれるものに、
 感謝の気持ちを表現することを始めてみませんか?
 
 彼が変化してくるかもしれませんよ。
 
 あと、老婆心ながら付け加えておきますが、
 人生のどこかの時点ですねちゃった彼の場合、
 
 弱さを見せる段階で、素直に弱さを自己開示できずに、
 怒りの表現などをすることがあります。
 
 そのような場合、それも含めて受け止めてあげられる強さが、
 女性に求められるわけです。
 
(なので、男性の皆さん、弱さは、素直に自己開示しましょう)
 
 
 次回もお楽しみに!
 
 
◆編集後記
 
 いま、苦手な会計業務です…
 8割は税理士さんにやってもらっているんですが、
 嫌いなものは嫌いです・・・
 
 まあ、期日までには何とかなるかな…
 
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