【ココヘル591】いまの自分は十分クリアなのか?

 

★女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学 591号 2012.8.17
 
 こんにちは。あづまです。
 いつも読んで下さってありがとうございます。
 
 仕事で自己成長という話は、
 まあ考えてみたらふつうの話なんですが、
 
 セラピストなど、内面的なテーマが重要になる職種では、
 自分の未解決の課題があると、仕事にも影響が出やすいんですね。
 
 そこで今日のテーマは、
 自分は十分クリアになっているのか?
 それとも、まだ癒しが必要な状態なのか?
 
 それって、どうやったら分かるの?
 という話を書いていきたいと思います。
 
 
 
 さて。
 
 前回、自分の過去の課題を解決することを、
 仕事を通じて行うとしたら、
 
 それはお客さんを利用していることにならないのか。
 そういうことをしてもいいのか、
 
 という問いに対して、
 
 お客さんの問題解決のサポートができるなら、OK。
 
 という回答を書きました。
 
 
 そして、
 但し、セラピストの場合、
 
 自分の中に、未解決の心理的課題があると、
 セラピーの最中にしんどくなる可能性があるし、
 
 クライアントの課題と、自分が逃げている課題が同じだと、
 セラピーの時に、無意識にそのテーマをスルーしちゃう、
 
 結果、クライアントはその課題を解決できないままになる。
 
 
 ということも書きました。
 
 
 そして、
 じゃあいまの自分は十分クリアになったのか、
 それとも、まだ十分じゃないのか、
 それは、どうやったら分かるのか?
 
 という問いを投げたところで、終わったんでしたね。
 
 
◆ 周りで起きていることを観察する
 
 私が心理学を学んで、
 ものの見方に関して、一番変化したことは、
 
 周りで起きていることを観察して、
 それを、自分の状態と結びつけて考える、
 
 という考え方、解釈の仕方をするようになったことです。
 
 
 身近なところでは、
 
 自分のストレス状態が今どうなのか、
 それを一生懸命感じようとするかわりに、
 
 夜中の二時の時計を見たら、
 ちょっと生活が乱れてきているな。
 ということは、ストレス度高いのかな? と考える。
 
 というように、
 
 自分の五感で感じられるものの中で、
 ストレス状態で変化するものを見つける、
 
 みたいな工夫をするわけです。
 
 
 人間って、自分の状態が変わると、
 無意識に行動が変化しているものなので、
 
 当然見えている世界(聞こえている音・感じている感覚)も
 変化するものなんですね。
 
 うつむいて歩くようになったら、地面を見ている、
 みたいな変化があるわけなんです。
 
 女性だと、お化粧のノリが悪い、あれ、調子悪いのかな、
 みたいな基準は、多くの人が持っていると思います。
 
 
 
 それをもう少し発展させた考え方なんですが、
 
 自分の内面が、他人の言動にも影響する。
 
 
 とくに、セラピストのような仕事の場合、
 自分の考え方を知ってもらうためにブログなどを書きますね。
 
 そこには、避けがたく、自分の内面が反映されます。
 
 
 コメントがつきますね。
 
 そのコメントに対して、
 自分がイヤな気持ちになることが多ければ、
 同じ構図がセラピールームの中で再現される可能性が高い、
 
 と判断できます。
 
 自分にとって、どう回答したらよいか分からない
 コメントばかりつく場合も、セラピールームの中で、
 同様の構図が再現される可能性が高いですね。
 
 
 なぜそうなるかというと、
 
 細かく見ていくとパターンは千差万別だと思いますが、
 
 
 たとえば、「人を助けたい!」という理想ばかり高くて、
 自分の実力を無視して、そういう理想を掲げて肩書きを名乗り、
 いまの自分の状態を見ないで、記事を書き続けたとします。
 
 それに勘づく読者さんもいますが、
 分からずに、依存してくる人もいるでしょう。
 
 で、どう回答したらよいか分からなくなってしまったり、
 (心の防衛反応として)「何この人!」みたいなイヤな気持ちに
 なったりするわけです。
 
 
 ほかにもパターンはたくさんありますが、
 
 共通しているのは、
 
 
 客観的に見た自分と、
 表現している自分が、
 
 かなり異なっている、ということなんです。
 
 
 
 では、どうしたらよいか、なのですが、
 
 
 私が思うに、
 できるだけ正直に、自分のことを書く。
 
 それに尽きるんじゃないかと。
 
 
 自分の中に、たとえば、
 親子関係の葛藤がまだ解消できていない
 という課題があったとして、
 
 それならそれで、正直に書く、ということです。
 
 
 それでも、同じ道をちょっと先に歩いている先輩
 みたいな感覚で相談に来てくれる人がいたら、
 それはOKですし、
 
 逆に、そこを解決できていない人に相談するのはちょっとな?、
 と感じる人は、お客さんが自分で判断して、
 申し込まないでいてくれるでしょう。
 
 
 私はこれが、
 「お客さんを選ぶ」ということなのだと思っています。
 
 
 実態は、お客さんに、十分な判断材料を見せて、
 「お客さんに選んでもらう」
 
 
 ということなのですが。
 
 
 ということで、今日のまとめですが。
 
 
 「今の自分は、セラピーを行えるほど、十分クリアなのか。」
 
 
 実は、この質問は、
 
 あまり問うても仕方ない質問なのだと思います。
 
 
 そのかわりに、
 
 「私は、今の自分の状態を、まっすぐに表現しているだろうか。」
 
 が、大事なのだと思います。
 
 
 まっすぐに表現した上で、
 お客さんに選んでもらう。
 
 
 そうするとね。
 
 あれこれ、ややこしい話にはなりにくいんです。
 
 
 自分が対応できるお客さんが、ほとんどになります。
 
 
 で、一応、今日の話が成り立つ前提ですが。
 
 自由に関係を結んだり、結ばなかったり。
 それができる世界では、こういう形になりますが、
 
 会社・家族・親戚・地域の関係など、
 長いこと同じ人間関係が続く場合は、
 
 自分をまっすぐ表現したとしても、
 すぐに効果が現れないと思います。
 
 
 
 以上。
 
 まとめますと。
 
 
 今の自分が、ある程度、自分の感覚として、
 仕事をすることに対して、しんどくないのなら、
 
 あとは、自分の状態をなるべくまっすぐに表現する。
 それが大事なこと。
 
 という話になります。
 
 
 次回のテーマはまだ決めていませんが、
 いま力を入れている「リアル・ライフ・セラピー」関連に
 なるんじゃないかな。
 
 このシリーズ、人生は壮大なインナーチャイルドの癒し
 というテーマも、根底に流れつつ…
 
 というわけで、次回もお楽しみに!
 
 
 
◆編集後記
 
 今日は、上の、癒し力ワークショップの内容を高めるために、
 家の近所の小田原フラワーガーデン(研修室があるんです!)で、
 
 セラピスト養成講座の上級コース以上の人を集めて、
 ワークショップの練習会を行っています。
 
 みんな、小田原まで来てくれてありがとう!!
 
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 ◆女と男の「心のヘルス」ー癒しの心理学
 祝!TBS・日テレ・フジテレビ出演(目指せNHK!)
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 ◆制作:阿妻靖史(あづま やすし 恋愛セラピスト)
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