【ココヘル114】個人カウンセリングのご案内

 

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◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 114号 2006.7.24
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 こんにちは、あづまです。
 今日は、個人カウンセリングの告知です。
 
 8/4・5で、東京都内で個人カウンセリングを行います。
 場所は追ってご連絡いたします。交通の便のよいところにします。
 現在新宿中心に検討中です(ご希望があればお早めに)。
 
 このメルマガは1万名以上の方に配信していますが、カウンセリ
 ングは【8名様限定】で先着順ですのでお早めにお申し込みくだ
 さい。
 
 
◆こんな方におすすめです。
 
 1.カップルカウンセリング
 
   二人で受けていただきます。最近マンネリ気味。浮気が発覚
   したあと、お互い修復したいがギクシャクしている。など。
 
   基本的に、関係をより良くしたい方向けです。
   私の心理療法はこの目的に最も効果を発揮します。
 
 
 2.恋愛指南
 
   出会いがなかったり、好きな相手には振り向かれずどうでも
   いい相手からばかり告白されたりして、なんかうまくいかな
   い、というあなたに、ビシッとアドバイスします。
 
   相手がいるけれど、一人で相談に来たい。そんな方もOK。
 
 
 3.不倫相談1(不倫している側)
 
   自分が不倫をしていて、しかも苦しい。友達に相談しても、
   「あんたが悪いんでしょ。辛いなら不倫やめれば?」
   ・・・ってやめられないから悩んでいるんですよね?
 
   一回で解決につながらなくても、必ず気持ちを楽にして差し
   上げます。そして、幸せな恋愛につなげていきましょう。
 
 
 4.不倫相談2(不倫されている側)
 
   不倫されてとても辛い。その気持ち、話してください。
 
   思いきり愚痴をこぼしてください。怒っても泣いてもOK。
   そして、どんな形の幸せをあなたが望んでいるのか、それを
   一緒に探っていきましょう。
 
 
 5.離婚前後の心のケア
 
   離婚する前、そして離婚後。心が引き裂かれそうになり、
   どうにもならない、そんなときがあると思います。
 
   思いきり愚痴をこぼしてください。大丈夫。人の心はそんな
   にヤワじゃありません。しっかり感情を癒せばまた元気に毎
   日を送ることが出来ます。一人でもできる心の整理の付け方
   も指導します。
 
   ※離婚手続きなどの法律相談は行っていません。
 
 
 6.性の相談(心理面のアドバイスに限ります)
 
   セックスに関する自分の性癖が異常なのではないか?
   セックスレスを解消する方法はないの?
   など、知人には相談しにくいことでも、秘密は守りますので
   安心してご相談いただけます。
 
   ※医者ではないので身体的な悩みにはお答えできません。
 
 
 7.その他
 
   恋愛・結婚生活以外は専門外ですが、一度ご相談下さい。
   対応できるものであれば対応しますし、無理な場合、別の
   セラピストをご紹介します。
 
 
 
◆個人カウンセリングの流れ
 
 基本は120分のカウンセリングです。
 
  ?30:雑談?軽い悩み相談
      この時点では、緊張を解くために世間話から、軽い悩
      みの打ち明け話程度までをしていただきます。
      初対面で、いきなり「セックスレスで・・」とか、
      なかなか言えないでしょうからね。
 
  ?60:本格的な相談
      この段階に来る時には、社会通念とか常識にとらわれ
      ず、あなたの心の叫びを聞いてもらえるという安心感
      が出てきています。
      本当に言いたいことを、言っていただきます。
 
  ?90:私からの質問、心理療法
      私は、解決志向セラピストですので、多くのカウンセ
      ラーのようにただひたすらあなたの話を聞くというこ
      とはしません。
      こちらから、質問をして、それによって人生の新たな
      選択肢を、ご自分で作って頂きます。
      また、催眠、NLPなど潜在意識に働きかけて答えを
      引き出す手法は必要に応じてこの段階で使います。
 
 ?120:宿題を出す
      宿題が出ます。それは、帰宅後自分でも出来る簡単な
      ワークで、これによりあなたは「自分の力で解決した」
      という自信を持つことが出来ます。
      私は「先生のおかげで楽になりました」と言われたく
      はありません。あなた自身が「自分で解決できる」と
      いう自信をつけてくれることが一番嬉しいのですから。
 
 
◆詳しくは、こちらをご覧下さい。
 
 ケーススタディー付で、カウンセリングの流れを説明しています。
 https://www.556health.com/archives/2006/07/xxxxxx.html
(ページは削除しました)
 
◆先着順です。
 メールにてお申し込み下さい。
 
 azma@556health.com までメールしてください。
 (@を半角にしてください)
 
 申し込み詳細はこちら
 https://www.556health.com/archives/2006/07/xxxxxx.html
(ページは削除しました)
 
 
◆編集後記
 
 今日は、奥さんがパウンドケーキを焼いてくれました。
 バナナとチョコレートの入った、とても優しい味のケーキでした。
 コーヒーを淹れて、一緒に食べました。
 
 「今日はコーヒーはミルク入れないの?」
 「大人じゃけ!」(広島弁)
 
 平和な一日が終わろうとしています。
 今日も、幸せな一日に感謝!
 
┏━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━┓
 ありがとう! ライフスタイル版新着1位! 祝!11000部
 ●女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
 ●ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信して下さい。
  これまで、頂いたメールをメルマガで紹介させていただく際の
  ルールを明確にしていませんでしたが、このようにします。
 
 ・メールの文面は、基本的に元の文体そのまま。
 ・本人のお名前や、登場人物はイニシャルにするか、または別の
  名前にすることで、個人が特定できないようにします。
 ・事前の確認は原則しませんので、送って下さったメールは紹介
  されることがあるとお考え下さい。
 ・紹介不可の場合、明記してくだされば、紹介しません。
 
  azma@556health.com ←メールはこちらまでお願いします。
  スパム防止で@は全角になっています。半角に直してください。
 
 ※たくさんのメールを頂いています。ありがとうございます!
  個別の返信はできないことがありますのでご了解下さい。
 
 こんな方にお役立ち情報をお届けします。
 ○出会いがない(出会う自信がない)
 ○なぜか不倫ばかり(一対一の恋愛に自信がない)
 ○不倫されて悩んでいます!
 ○交際が長続きしない
 ○今の相手と喧嘩が絶えない
 ○パートナーとマンネリ(冷戦)
 →でも、現状を変えたい!解決したい!
 
 ●制作:あづま やすし(男女の心のヘルスカウンセラー)
 ●自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)
  https://www.556health.com/archives/2005/07/post_5.html
 ●登録・解除:http://www.mag2.com/m/0000164141.html
 ●ブログ https://www.556health.com/
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(今日のアファメーション)
 
 「必ず、よくなる」
 
 どんな状況でも、必ず光が見える日が来ます。
 それを信じていれば、冷静に、そして前向きに行動できます。

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彼女が大切にしているものを、大切にする1

 

恋人同士や、夫婦間で険悪になるパターンのひとつが、それまで自分が「常識」としてきたことがお互いに食い違い、それをめぐって言い争いになることです。
 
小さなところでは、お風呂場の前に置いておく床マットの扱い。びしょびしょになって、床にカビが生えるので、何らかの対策をするわけですが、終わったあとにマットを干して、床を拭くという方式のうちもあるでしょうし、マットがびちょびちょにならないように、浴室内で体を拭いてから出る習慣のうちもあるでしょう。
 
もっと小さなところでは、一人暮らしの男性は、脱いだものを放っておいても、洗濯するときに集めればいいので、あまり気にしないんですね。でも結婚して奥さんが洗濯するようになると、洗濯カゴにちゃんと入れておいてもらわないと、手間が増えるから腹が立つんですね。
 
また、トイレの便座を上げておかないで、という主張を女性から聞くことはあると思いますが、まあ、そんなことを言う女性も、フタはちゃんと閉めていなかったりして、単に自分の立場から主張しているだけだったりします。
 
大きなところでは、親戚との付き合い方がさっぱりしている都市部の家族と、親戚一同の行事がとても大事な田舎の方の家族では、「常識」が違っていることがあります。
 
但し・・・
たとえ、相手のやり方の方が不合理に見えても、相手の方式を否定するとケンカになります。
 
 
生活習慣の違いの場合、お互いに合意できるところをまず合意することをお勧めします。
たとえば、風呂マットの話なら、「床にカビが生えないように対策する必要性」については合意することができるはずですね。そして方法については、相手にキツク言うのではなく、どんな方法がベストか一緒に考えてゆけばよいのです。
 
大人だけの家族なら、個々人が気をつける方式、つまり浴室内で体を拭く方式が合理的でしょうし、元気いっぱいの子どもたちが何人もいる家だと、結局マットがびしょ濡れになるでしょうから、濡れたあと、後始末をする方式の方が合理的ですね。
 
常に正しい方式というものはないので、目的について合意して、方法については臨機応変に考えてゆけばよいのです。
 
その時に、彼女がやってきた方式を、頭ごなしに否定しないこと。
それが、大事なことです。
 
彼女が守ってきたことを、大切に扱ってください。
 
人は、否定されなければ、次第に、結局それだよね、という合理的な道を選んでゆくものですから。
 
彼女が大切にしているものを、大切にする2 に続きます。

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見る・聴く・触れることの大切さ

 

男女の違いを考えるときに、私がよく引き合いに出す例があります。
 
職場で上司が、部下に仕事を丸投げしたとします。
「キミのことを信用しているから。この仕事は任せたよ。」
 
部下が男か女かによって、この一見の受け取り方は真逆になります。
 
男性の不安は「俺は役に立っているのか?」というものです。
女性の不安は「私は気にかけてもらえるのか?」というものです。
 
男性はこういう状況下で、一人で大変な面もありますが、もしやり遂げれば、むしろ充実感を感じるものです。「自分がやり遂げた」と。
 
女性はこういう、自分一人に全部責任が覆い被さってくるような状況が苦手です。放っておかれて孤独感を感じて、辛くなってしまうことが多いのです。
 
 
さて、このような男女の違いを踏まえて、夫は妻に何をしたらよいのでしょうか。
 
基本は、妻を精神的にひとりぼっちにしないことです。
 
では夫が何をしたら、妻は「ひとりぼっちではない」と感じるのでしょうか?
 
 
それは、妻が「視覚」「聴覚」「触覚」のどのタイプかによります。
視覚的なタイプの人は話すのが速く、物を買うときも見た目を大事にします。仕事では読む・書く・デザインするなど、視覚に関わることが得意です。
聴覚的なタイプの人は話す速さは中ぐらい、物を買うときは人に相談したりします。仕事では資料があっても説明された方が分かりやすく、話し合いを通じて理解していきます。
触覚的なタイプの人は、話す速さがゆっくりの場合が多いです。物を買うときに着心地・使い勝手などの触った感じを大事にします。仕事では、実際に体験して理解していきます。
 
視覚的なタイプの場合、笑顔を見せる。
聴覚的なタイプの場合、話を聴く。
触覚的なタイプの場合、体に触れる(なでる、マッサージするなど)。
 
もちろん、全部やった方がいいのですが、もし優先順位をつけるなら、相手のタイプに合わせた部分は欠かさずやった方がいいですね。
 
そうやって、「私はひとりぼっちではない」と感じた女性は、感情豊かで笑顔が優しく、女神のようになっていきます。逆に孤独にされて、満たされず、不満やイライラを募らせた女性は、とげとげした感じになっていきます。
 
いずれにしても、妻の幸せ度は、夫の側に返ってくるのです。
 
見る・聴く・触れるを大切にして、
夫婦円満を図ってください。

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正しい「愛着」と「恋愛依存症」の違い

 

恋愛をしていると、誰でも、「この人と離れたくない」という気持ちになるものです。
 
それが「依存」なのか、正しい状態なのか、判別することはなかなか難しいですね。実際、少しも「依存」の要素のない恋愛は、この世に存在しないと私も思っています。
 
そうなると、ますます難しいですね。
この恋愛は正しい方に進んでいるのか、それとも、ただの「恋愛依存」で、未来がないのか。
 
 
ひとつのヒントは、恋愛をしているときに感じる感情の種類です。
それも、幸せな気持ちではなくて、苦しい気持ち、ネガティブな感情の方に目を向けます。
 
「恋愛を始めてから、苦しい気持ちを感じることが増えたら、要注意」
 
というのが、私の持論です。
 
 
少し説明していきます。
 
私は、元々理系でしたので、ものごとを非常に単純化して見るくせがあり、恋愛に限らず、人間の活動を「癒される方向」「依存症に向かう方向」というふうに、シンプルに見ています。
 
癒される方向に向かうというのは、どういう活動か。
・楽しいことをする
・リラックスする
・ネガティブな感情を吐き出す←ココ重要!
→その結果、感情が自由になり、自分らしくなっていく
 
依存症に向かう方向というのは、どういうことか。
・がまんする
・緊張する
・一瞬の快感、刺激を求める
・一瞬の快感、刺激、幸せのあと、苦しみが待っている
・ネガティブな感情にフタをする
→その結果、一瞬楽しいとき以外は、とても暗くなっていく
 
 
このように見ていくと、物事が非常にシンプルに、クリアに見えてきます。
ギャンブル・・・
  一瞬の快感を求めているが、負けたときの悔しさにはフタをしがちなので、
  依存症に向かいやすい行動
依存的な恋愛・・・
  会っているときは優しいが、それ以外は冷たい彼とつき合ったり、
  優しいときと暴力的なときの両極端を持っている彼とつき合うと、
  落差が大きく、苦しみが蓄積していくので、依存症に向かいやすい
過食
  食べたときは一瞬の安心があるけれど、食べ過ぎは血糖値の乱高下を
  招きやすく、血糖値がガクンと降下すると体は「飢餓状態」になる。
  するとまた過食を招きやすくなり・・・
  (背景には、孤独への不安など、メンタル面の原因がある場合が多い)
 
 
また、依存症に陥りやすい性格的な特徴もあります。
一番ハッキリ言えることは、ネガティブな感情をちゃんと感じて、表現することができない、ということです。「いつも前向きでなくてはいけない」「暗い私は見せられない」など、他人基準で自分の感情を評価し、フタをする傾向にある、ということです。
 
人は、ポジティブな面だけで生きていくことはできません。ネガティブな感情も表に出していくことが必要なのです。それができないと、次第に苦しさが蓄積していき、限界を超えたところでうつ病のように、心のブレーカーが落ちてしまったり、
 
あるいは、限界に近づいてくると、この苦しさから逃れたいと、刺激を求めて、男性であればギャンブル・アルコール・セックス・危険行為(危険運転や無謀な登山など)にはまりやすくなり、女性であれば過食・買い物・恋愛、あるいは場合によっては自傷などに依存しやすくなります。
 
悪いことに、ネガティブな感情が蓄積していくと、感情が鈍くなっていきます。鋭くしておくと辛いから、潜在意識が感情を鈍くしてしまうんですね。感情の鈍麻といいます。こうなってくると、楽しいことやリラックスして安心しているという「穏やかな幸せ」が分からなくなってしまいます。生きている感じが分からない、そんな感じです。
 
この状態のときには、非常に依存症に陥る危険性が高いのです。
 
 
幸せな恋愛は、今まで抱えていたネガティブな感情があっても、二人でいる幸せを感じているうちに、次第にそれを吐き出すことができて(できれば相手に受け止めてもらって)、癒されていく恋愛です。
 
苦しさは次第に消えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が残っていきます。
感情豊かになり、より敏感で感動体質になっていきます。
 
 
一方、依存症的な恋愛は、会っているときは安心・幸せかもしれないけれど、抱えているネガティブな感情は減っていかないし、むしろ増えることもある。彼といることで気持ちが自由になっていくのではなく、彼がいないと生きていけないという気持ちがむしろ強くなってしまう恋愛です。
 
苦しさが次第に増えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が感じにくくなっていきます。
あるいは、感情が次第に鈍くなっていく感じがするかもしれません。
 
 
 
あなたは、今恋愛をしていますか?
しているならきっと、その彼のことを「好き」と思っているのだと思います。
 
でも、ちょっと一度考えてみてください。
その恋愛は、
苦しさが次第に消えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が残っていく恋愛ですか?
それとも、
苦しさが次第に増えてゆき、安心感、穏やかで温かい愛情が感じにくくなる恋愛ですか?
 
 
前者なら、そのままお進み下さい。
後者なら、ご自分の心と向き合う機会をとってみてください。

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ヤンデレな彼氏・彼女とつき合っているあなたへ

 

私の彼氏(彼女)が、ヤンデレ(≒恋愛依存症)の傾向があって、どうにかしたいと思っているあなたへ。
 
色々な課題を抱えているからといって、簡単に切り捨てたりせず、何とか解決しようと悩んでいるあなたは、とても優しい人ですね。まず、それを心からお伝えしたいと思います。
 
但し、解決の道は、そんなに簡単なものではないのです。
 
この状態は、ある種の依存症です。依存症とは、本当に欲しいものの代わりに、ニセモノの満足を入れている状態。彼といても永久に満たされない、渇望の無間地獄なのです。
 
病み化した(ヒステリー状態など、感情が乱れた)時こそ、本当は解決のチャンスです。その時に、何が本当に欲しいものなのか、それをしっかり見つめることが大事です。多くの場合、ほしいものは、親からの愛情がだったりします。
 
もらうことの出来た愛情に目を向け、感謝する(内観療法など)。
もらえなくて苦しかった自分自身の寂しさや怒りを、ありのままに認めてあげて、無意識の中に飲み込み、封じ込めてきた感情をしっかり吐き出す(癒し)。
 
という道が、解決のためには必要です。
 
 
但し、ここで本当によく考えてほしいのは、
「あなたは本当にその相手のためを思って、助けたいと思っていますか」、ということ。
 
というのは、心に色々な重荷を抱えている人は、その苦しさから逃れるための恋人、あるいは心の傷に触れないで済む恋人を選んだりすることがあるからです。これを認めるのは苦しいかもしれませんが、あなたも、そうやって選ばれた人なのです。
 
彼(彼女)の心の重荷がとれて、健康な心になっていくと、恋愛の好み自体が変化することもあるのです。性格が変わり、別人になります。もちろん、生き生きとして自分らしくなる、良い方向の変化です。
 
そのときに、まだあなたと相性が合うかどうかは分からないのです。
もちろん、たまたまあなたの相性が合うひとなのかもしれません。もしそうだったとすると、あなたの助けによって自分らしさを取りもどした彼(彼女)はあなたに感謝し、強い心の絆が生まれるでしょう。そうなったら、とても素敵なことです。
 
しかし、彼(彼女)のリハビリ相手としての関わりになってしまうこともあるのです。もちろん、それはそれで立派なことですし、素敵なことです。でも、彼(彼女)が救われるための手助けをしたあと、彼(彼女)を手に入れられないのは、寂しいことでもあります。
 
それでも、相手のことを心から思うのであれば、チャレンジしてみることも、有意義だと思います。私自身は、パートナーの立場から相手を助けることができなかった経験を持っていますので、そのようなチャレンジをされる方のことを、心から尊敬しますし、本当に相手のためを思って関わるのであれば、心から応援したいと思います。
 
でも、老婆心ながらひと言アドバイスをさせてもらうと、自己否定の気持ちが癒されて、自信がついてくると、場合によっては彼(彼女)は、あなたを「卒業」して、別の相手の元へと巣立っていってしまうこともあります。
 
あるいは、そこまで癒しがすすむ前に、少し親しくなってくると逃げたくなってしまうメンタリティーの人も、このタイプの人の中には存在します。
 
このようなタイプの人を恋人にする場合は、まず、自分の心が強く、どっしり構えられる状態である必要があります。無理をせず、自分のできる範囲で関わってください。
 
また、私なら、恋愛セラピーなどの専門サービスも活用して解決に当たります。やはり、どんなに知識があっても、当事者としての関わりは辛く厳しいものになる場合があるからです。

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基本的構え 【きほんてきかまえ】

 

基本的構え 【きほんてきかまえ】 (Life positions)
 
基本的構えとは、交流分析において、人生に対する捉え方をおおまかに4種類に分けたものです。
自分に対してOKかnotOKか。
他人に対してOKかnotOKか。
組み合わせると4種類の基本的構えがあることになります。
 
私はOK、あなたはOK。(健康的な状態)
私はOK、あなたはnotOK。(他人の見下し。他者否定。他者を責める、などの状態)
私はnotOK、あなたはOK。(自己卑下。自己否定。自信がない状態)
私はnotOK、あなたはnotOK。(虚無的。人生によいことは何もないという状態)
 
そして、私はOK、あなたはOKという状態になることが大切だというのが、交流分析の教えです。
 
私見ですが、notOKを噛み砕いて言うと、3つの責め言葉を向けていると言い換えられます。
「悪い」 正しさで裁く言葉。類義語に「間違っている」など。
「ダメ」  見下す言葉。類義語に「頑張ってない」「バカ」「恥ずかしい」など。
「ひどい」 感情的に嫌う言葉。類義語は多く、「冷たい」「嫌な」「優しくない」など。
他人にこれらの言葉を向けない人であっても、自分自身には向けていることが、結構あります。
 
さらに私見ですが、人生に対する姿勢を、もっとも正確に表現したものが、この「基本的構え」だと思います。
人生に対する大切な教えを表現した言葉は、いろいろありますが、どれも一部分だけを表現していて、誤解を招きやすい部分があります。たとえば、
「自信を持つことが大事」→「私はOK」になることの大切さを表現しているが、「私はOK、あなたはnotOK」を容認してしまうため、自信過剰、他者否定の傾向がある人には、逆効果の懸念もある言葉。
「思いやりを持つことが大事」→「あなたはOK」を表現しているが、「私はnotOK、あなたはOK」のタイプの人には、ますます自己卑下して、他者を優先させてしまう懸念がある言葉。
 
様々な人生の教えを正しく受け取るときに、まず「私はOK、あなたはOK」の基本的構えができているかどうかをチェックし、その上で、人生の教えを表現した言葉を自分の中に取り入れることが、効果的に学びを得て、人生を豊かにするために、大切なことだと思います。

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相手の痛みに共感する

 

人は誰でも、触られたら痛い心の部分を持っています。
 
そのような部分は、日頃、隠して生活している人がほとんどです。しかし、結婚生活など、親密な関係の中では痛い部分が表に出てくることがあります。
 
たとえば、
本当は頭が悪い自分が嫌いで、必死で勉強して成績がよくなるように頑張ってきた人。成績がよくなったのだし、その後の人生でもうまく行っていれば、もうその点について劣等感を持つ必要はないのですが、でも、根深く「自分はダメだ」と思っていることは、よくあります。
 
結婚生活の中で、自分の考えの浅さにがっくり来て落ち込み、「はぁ?俺ってやっぱり頭悪いよな?」なんてぼやくことがあったとします。
 
その時に、妻が「まあ、あんたは生まれつきなんだからしょうがないよ。」なんて言ったら、内心深く傷つきます。夫はもう、この妻の言うことは、本音で言えば聞きたくないでしょう。
 
一方、その時に、妻が「そっか。今日は辛かったね。私は○○クンが頭悪いとは思わないけどな?」なんて、相手の痛みに共感しつつ、上手に持ち上げることができれば、救われた気持ちになるでしょう。
 
 
相手にお願いしたり、相手を動機づけて動かしてゆく前に、相手の痛みに共感することができなければ、相手も素直になれないし、こちらのために動こうとも思わないわけです。
 
まずは、相手の痛みに共感する。
 
人を動かすときの、大前提、大原則です。

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感情の出方が間違っていませんか?

 

恋愛がうまく行かなかったり、
仕事がうまく行かなかったり、
人生がなんだかツイていなかったり、
そんなときに、一度自問してみてほしいことがあります。
 
それは、「私は素直な感情を感じているだろうか?」ということです。
 
人間は感情に従って行動していますから、感情がずれていると行動もずれてしまうのです。
人に叩かれたときに「嬉しい」と感じてしまったら、叩かれるような行動が増えてしまいますね。こんな極端なことはそうそうないですが、実は私たちは、気づかないうちに感情の使い方を間違えているのです。
 
 
まず、クイズに答えてみてください。
 
(1)次のシチュエーションで感じるべき「正しい」感情はどれ?
いつもなら、彼からメールがある時間帯。今日はメールがない。
「必ずメールするね」と言っていたのに・・・
【A】怒り(イライラ)  【B】寂しさ  【C】不安(恐怖)  【D】悲しみ
 
(2)次のシチュエーションで感じるべき「正しい」感情はどれ?
彼の浮気が発覚!どうやら3年も二股かけ続けていたらしい。
しかも、ばれたら居直った。反省なし。友達は別れた方がいいよ
とアドバイスしてくれている・・・
【A】怒り(イライラ)  【B】寂しさ  【C】不安(恐怖)  【D】悲しみ
 
 
一応、模範解答は(1)【B】 (2)【A】です。
それ以外の感情が完全に「間違い」とは言い切れないのですが・・・
 
しかし、(1)の状況で怒りが出てしまう人や、(2)の状況で不安ばかり、悲しみばかり感じるという人の中には、感情に問題のあるクセを持っていて、ニセモノの感情ばかり感じている場合があります。
 
 
感情の役割を考えてみると、よく分かります。
 
怒りというのは、相手との距離を離す感情です。
ですから、(2)のケースでは、もうお別れするわけですから、怒りが出てきて、その後、お別れしたら悲しみが出てくるのが素直な感情の動きです。
 
寂しさというのは、相手に愛情を求める感情です。
ですから、(1)のケースでは、彼からの連絡が無くて寂しい、そう感じるのが素直な感情の動きです。しかし子供時代など、人生のどこかで、寂しさを感じないように封印してしまうと、寂しさが怒りに化けて出てくるようになります。
 
あるいは、設問には入れてないですが、悲しみは、喪失を受け入れる、お別れのときの感情です。もしも、すぐに悲しみばかり出てくるとしたら、これもまた、感情のバランスが崩れているのです。
 
 
自分の感情のパターンを冷静に見つめてみましょう。そして、、もしずれているとしたら、子供時代の感情を整理する「インナーチャイルドヒーリング」や「ゆるしのワーク」を行ってみると、行動を変化させ、苦しみながら変化していく道よりも、スムーズに変化できるかもしれません。

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ヤンデレ 【やんでれ】

 

ヤンデレ 【やんでれ】 (‘yan-dere’, love addiction)
 
ヤンデレとは、「病み」と「デレ」(惚れた状態)との合成語です。アダルトゲームの「Scool Days」やそこから派生したTVアニメで、登場人物の桂言葉(ことのは)が、凄惨な結末を迎えることから、「ヤンデレキャラ」として話題になりました。
ヤンデレとは、「恋愛依存症」「境界性人格障害」「アダルトチルドレン」などの心理学用語で表現されるキャラのことです。正式の心理学用語や医学用語ではなく、あるタイプの「激しい依存傾向のあるキャラ」を表す言葉です。
 
ヤンデレキャラの特徴は、「病み化(闇化)」するという点です。日頃明るくても、急に激しい依存状態、性的倒錯状態、躁鬱になることです。心理学的には、ある種のヒステリー状態です。抑圧した(飲み込んだ)ネガティブな感情が限界を超えて噴出している状態です。
 
恋愛依存症の基本的な成り立ちは、「厳しい親」あるいは「忙しい親」の元で無条件の愛情、「包まれる」感覚が薄いまま育つ。大人になっても、どこか足りない、満たされない想いを抱えているが、愛情に恵まれた周りの人はそんなこと感じていないようなので、自分を抑えて我慢する。という過程をへて作られます。
 
そして、抑圧された負の感情のエネルギーが強いので、激しく恋愛関係を求めてしまいます。順調なときはよいが、関係が煮詰まってきたり、相手がちょっと別の相手に気が向いたりすると途端に不安になり、ネガティブな感情が噴出するのです。
 
このような人の場合、恋愛が「幸せ」「愛」に向かっているのではなく、実は常に抱えている「怒り」「寂しさ」「不安」などの負の感情から逃げたり、フタをしたりするためのものになっているのです。
 
本当は、一時的な逃げとして恋愛を使うのではなく、自分の負の感情をしっかり癒すことが必要で、根本治療には、負の感情の癒しを何らかの方法で行う以外に道はないのです。
 
 
アニメ作品中のキャラの場合、治療する必要はないのですが、あえて書いてみました。

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命をつなぐ

 

先日、NHKの番組で、ドクターヘリに乗っている医師の話を見ました。
ドラマよりもリアルで、しかも、現場の医師がドラマのように感情的ではなくて、冷静で落ち着きがあり、温かい感じがするのが印象的でした。
 
このドキュメンタリーの中で、医師が言っていたのが、
「命をつなぐ」という言葉。
 
命をつなぐ。これが大事なんだな。そう思いました。
 
 
ただ、その瞬間、私の脳裏に浮かんだのは、全く別のことでした。
それは、どんなに医療が進歩しても、人間の死亡率は100%。個人個人で考えれば、死は避けられないことです。今生きている人を助けるのは、もちろん大切なこと。でもそれだけでは、本当の意味で命をつなぐことにはならないのだろうな、ということが浮かんできました。
 
私たちは、個人個人が生きるというだけの意識から、命をつないで生きていくという意識に切り替える必要があるのだと思います。
 
 
驚異的な速度で少子化が進んでいる、今の日本。現在の状況は、継続可能な社会になっていません。
今生きている人のために何をするかは、ずいぶん発達しました。色々問題点が指摘されている部分もありますが、平均寿命も長いのですから、おおむねよくやっていると思います。
一方で、これから生まれてくる命のために何をするかについては、ずいぶん問題が置き去りになっているように思います。人は、目の前に存在しないものについては、ついつい考えることを忘れてしまうものですから。
 
でも、人間は、個人個人で見れば、有限の命しかありません。子孫を残し続け、命をつないでゆくことしか、命を保つ方法はないのです。そのような存在である以上、私たちはこれから生まれてくる命について、考えないわけには行きません。
 
 
このコラムは、子供を生まない女性について、否定的なことを主張しているものではありません。子どもを持つ、持たないは個人の選択でよいのだと思っています。その上で社会全体として、生みたい人がちゃんと生んで育てられる社会になっていることが大事なのだと思います。
 
結局、子供を産み、育てたい方を、もっとみんなで応援する必要があるのではないか、ということを問いかけています。今の日本のように、キャリアを心配し、夫婦仲を心配し、年老いてゆく親のことを心配し・・・と、様々な重荷を背負い続けていったら、とても安心して子育てができません。
 
私たちはついつい、目の前に見えるもの、既に存在するものに目を向けがちです。
でも、これから生まれてくる、まだ見ぬ命にも、少し目を向けてみる必要があると思います。
 
ドクターヘリなどは、見てすぐに分かる「非常事態」に対処するものですから、ドラマチックで、分かりやすい社会の改善です。
 
でも、今日本で進行しているのは、若い世代に豊かになれる仕事がなかったりと、いますぐ生死に関わる問題ではないけれど、真綿で首を絞められるような問題です。普通の人が普通に結婚して、普通に子育てができないという問題です。
 
全くドラマチックではないけれど、命をつなぐ、という意味では、普通の人を支援することが大切なのだと思います。
 
 
日本の少子化は「結婚率の低下」が最も大きな原因になっています。結婚も、個人の選択ですから、無理やり結婚させることがよいとは思いませんが、結婚したいけれどできない人の支援は、とても大切です。
私は、一人で社会を変えるほどの力はないですが、メンタルな理由で恋愛や結婚がうまく行かない人の問題解決を支援する形で、この問題に関わっていきたいと考えています。

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