回避依存症と回避性人格障害の違い

 

回避依存症と回避性人格障害の違い
 
よく混同されるのですが、回避依存症と回避性人格障害は、異なるものです。
 
回避性人格障害は、DSM?IVにも記載された精神疾患の名で、わかりやすくいうと人間関係から【引きこもる】傾向のある人です。非難や排除を極端に怖れ、「責められたり捨てられるぐらいなら、始めから関わらない方がいい」という態度に出ます。
 
一方、回避依存症は、正式な診断名ではありません。恋愛に関する依存症に関わる心理学者が提唱している慣用名です。この、回避依存症は、いわゆる「モテる男」「女性を利用する男」などに特徴的な性格で、一見明るく感じられることもありますし、活動的で引きこもりからは対極にあるように見える場合も多いです。但し、心の奥底では、本当の意味で相手を信頼し、心を開いているとは言えず、やはり捨てられる恐怖を抱えています。一人の相手と、心を開いた、本当に親密な関係を結ぶことを怖れる一方で、捨てられるショックを感じることも怖れているため、保険をかけるように複数の相手との関係を同時に結ぶ、いわゆる「浮気症」になります。
 
参考:
回避依存症【かいひいぞんしょう】
恋愛依存症の克服・回復 【れんあいいぞんしょう】

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草食系男子は、少子化問題解決の切り札になるか?

 

先日、勝間和代さんがNHK教育の番組で、仕事の仕方に関するインタビューに答えていました。
 
その中で、話は少子化のことになり・・・
 
共働きの妻が言われてムカツク旦那の言葉。
「(家事を)手伝おうか?」だそうです。
 
二人で分担しているのだから、手伝うのではなく「分担する」のだと。
 
また、草食系男子と言われる、男女平等が浸透した男子たちが、少子化解決の切り札になるという話がありました。曰く、これからの社会では、女性も働くが、男性の理解があることは大前提。
仕事人間ではなく、家事も平等分担するのが当たり前だと思っている彼らこそ、これからの社会に必要な男性の姿だと。
 
勝間さんはそこで、男性は意識が変化しているが、女性の方がまだ追いついていないと語られていました。
 
草食系男子の常識では、男女平等なので、自分から女性にプロポーズするという意識も薄く、女性をデートに誘ってもワリカンが当たり前。勝間さんは、このような男性とうまくやっていくことを、女性側が身につけなければいけないという話をされていました。
 
これを、男女の恋愛感情という面から考察してみたいと思います。
 
まず、男性は「俺は役に立っているのか?」と自問する生き物です。男女平等は結構なことですが、自分の活躍の場がないと、男らしい気持ちも湧いてこないのです。
女性から「あなたすごいわね」「さっすが」「助かるわ?」と言われるからこそ、自分の立ち位置がハッキリして「よし、俺はこれで頑張るぞ」と言えるものなんですね。
女性側の評価の価値観が、もしも、仕事だけで、かつ、その価値観にそって、女性の方が「勝って」しまうと、男性は凹んでしまいます。わかりやすくいうと、仕事の能力に執着する、できる女性は男性から敬遠されると言うことです。
 
一方、女性は男性から色々尽くしてもらうと、それを潜在意識で記憶していて「この人は誠実な人だ」と判定するように脳ができています。ですので、男性が女性にプレゼントをしたりデートの計画を立てたり、食事をごちそうするという世界共通のデートのルールがあるのです。
 
 
このあたりの恋愛感情に関する部分は、人間の本能的な部分ですから、社会が変わったからといって急に変化することはできません。これを前提として、男女がどう努力すればよいのか考えてみたいと思います。
 
 
一旦まとめると、以下の条件の下で、幸福な男女関係が作れるのか、という問いです。
 
・男性は自分が役に立ち、女性から感謝されることで男らしくなる。
・女性は男性から大切にされることで恋愛感情が開く。
・男女平等社会では、草食系男子が仕事面・経済面で「役に立っている」と感じにくい。
(それでも絶対に「俺は役に立っている」と感じたい、旧タイプの男性は必死でハードワークするタイプが多いですので、ここでは、それを望んでいない、草食系男子に限って話を進めていきます。)
 
 
勝間さんは「女性の意識が進むことが大事」とおっしゃっていましたが、私も同感の部分があります。ただ、テレビの中では女性の意識をどう変革したらよいのかまでは語られていなかったのが残念でした。ですので、ここに意見を書いてみます。
 
 
結論から書きます。
・女性は、自分らしく生きること。やらされ仕事をしてはいけない。
・女性は、高い感謝力をもつこと。
・女性は、草食系男子を「どういう面で必要とするのか」を言葉にして表明すること。
・女性は、高い自己肯定力、他者肯定力を持つこと。
 
 
 
では、解説していきます。
 
・女性は、自分らしく生きること。やらされ仕事をしてはいけない。
 「仕事」を「しなければならない」という意識ではなく、仕事が、自分の「やりたいこと」「生き甲斐」である必要があります。同時に、貴重な時間資源を使うわけですから、それに見合った報酬を得て、家族を豊かにする必要もあります。どんな仕事をするのか、本当に知恵を絞る必要がある時代になったのです。
 
・女性は、高い感謝力をもつこと。
 その生き甲斐のために家事を分担してくれる夫に「あなたのおかげで私はこんなに好きな仕事をしています。ありがとう♪」と感謝することが大事です。
 
・女性は、草食系男子を「どういう面で必要とするのか」を言葉にして表明すること。
 もはや「経済力」を、草食系男子を必要とする理由にはできませんし、彼も自分がどう役に立って良いのか分かりませんから、女性は、どういう面で彼を必要とするのか、それを明確に表明する必要があります。たとえば「一日の終わりに、同じ時間を共有できて、その日のできごとを語り合えることが、私にとってとても必要。」など。
 
・女性は、高い自己肯定力、他者肯定力を持つこと。
 男性は、草食系であるかどうかにかかわらず、意外と精神的に脆いもの。自分の方が仕事ができるからと言って、それをネタに相手を見下すような発言が彼女から少しでも出ると、「おれはコイツより格下だ。役に立てない・・・」という気持ちが自動反応的に出てきてしまいます。
 女性自身が「仕事のできない人間を嫌っている」みたいな否定的な感情を持っていると、本人は意識的には、相手を見下していないつもりでも、それが恋愛関係に大きく響きます。あるいは、そこまでいかなくても、「彼は格下なので、私の言うことを聞いて当たり前」みたいな意識があると、時間が経つにつれて、つまらない恋愛になってゆきます。
 彼の良いところを見つけ、そこを評価し、尊敬できる高い他者肯定力が求められます。仕事ができる彼の方が、社会から肯定される機会が多いので、彼女からの肯定は比較的必要ありませんが、社会から肯定される機会が少ない彼ほど、彼女からの肯定が必要なのです。
 相手の長所を発見する力を高めるためには、根っこの部分で自己肯定ができる心の体力がないといけません。つまり、交流分析で言う「私もOK、あなたもOK」の状態である必要があるのです。
 
 
 では、同じことは男女を逆にしても成り立つことでしょうか。
 私は、男女を逆にはできないと考えています。
 
 ある程度は、男女ともにここに書いた要素を持っている必要はあると思います。しかし、研究によると、妻のメンタル力がない夫婦と、夫のメンタル力がない夫婦では、妻のメンタル力がない夫婦の方が簡単に破綻するようです。
 
 私はよく、「男の心の細腕」と表現しているのですが、女性に比べて感情のコントロールなどの能力は、男性の方が平均的に低いのです。女性に無理な力仕事をさせないことが、社会の常識であるのと同じように、男性に無理なメンタル力仕事をさせないことを社会の常識にしていきたいと、私は考えています。お互いに、自分の良いところを発揮し合うことで幸せになりますし、相手が弱いところを、無理やりやらせるのではなく、補い合うことでよい関係が築けるものですから。
 
 ここまで書いたことを、易しい言葉で表現し直してみると、こうです。
 
 女性は自分の感覚を大切に。そして、好きな仕事を楽しんで、それをさせてくれている草食系の旦那さんに「ありがとう」と言おう。旦那さんの欠点を指摘するのではなく、良い点を見て、心から尊敬しよう。もちろん、そうなるためには、「自分が好き」であることが大前提。
 すると、旦那さんが味方になってくれて、好きなことができるようになる。
 
 そういう意味になります。

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彼に怒りを感じて、苦しいあなたへ

彼に怒りを感じるということは、その原因になった出来事があるのですよね?大きいところでは浮気や借金、あなたの大切な人への失礼な言動など。怒りを感じたとき、これを「ぶつける」「飲み込む」しか選択肢がないのなら、問題ですよ。どちらを選んでも、幸せにはつながらないですから。

彼に怒りを感じるというのは、非常に漠然とした記事のテーマなので、うまく書けるか分かりませんが、書くだけ書いてみます。
 
彼に怒りを感じるということは、その原因になった出来事があるのですよね?
大きいところでは浮気や借金、あなたの大切な人への失礼な言動など。
もう少し目立たないところでは、誠意のない言動だったり、自分勝手な行動だったり。これだって、ずっと繰り返されたら、我慢の限界を超えてしまいますよね。
 
怒りを感じたとき、これを「ぶつける」「飲み込む」しか選択肢がないのなら、問題ですよ。どちらを選んでも、幸せにはつながらないですから。
 
まず、怒りはメッセージです。心が限界に近づいているよ、ということを教えてくれているんです。だから、飲み込むのは問題外です。分かりますよね?
 
同時に、相手にぶつける怒りは、相手を「突き放す」ための感情です。彼がいつも記念日を忘れるからといって「なんで私の誕生日も覚えていてくれないわけ!」と怒ったとしますね。
 
言葉のメッセージでは、「私の誕生日を覚えていてほしい」つまり、「私に近づいてほしい」というメッセージを送っていますが、
 
感情のメッセージは「怒り」、つまり「あっちへ行きなさい」というメッセージを送っているのです。
 
男性はこういう場合、無意識のうちに感情のメッセージの方に従ってしまいます。頭では「誕生日を覚えておかなきゃいけないな」と考えながらも、気持ちの方ではなんとなく彼女に近づきづらい・・・遠巻きにしよう・・・みたいに。これはあなたの欲しい結果でしょうか?
 
 
もちろん、人間ですから、怒ってしまう日もあるでしょう。全て完璧にやろうとしたら、気がおかしくなってしまいます。ですが、やはりここは、感情に振り回されて欲しくない結果を招くのではなく、賢く振る舞って、欲しい結果をしっかり手に入れるしたたかさを身につけることを目指しましょう。
 
 
相手の愛情を求めるときに使う感情表現は「寂しさ(甘えたい気持ち)」です。怒りではありません。ちゃんと、少し寂しげな声や、甘えた声で「私はあなたの愛情を求めています」ということを感情表現しましょう。そうすれば、言葉と感情が矛盾したダブルメッセージにはならず、相手の男性も、何を求められているのか理解しやすいのです。
 
 
では、出てきてしまった怒りは、どうしたらよいのでしょうか?
 
出さない手紙を書いて、そこに十分に怒りを表現する、陶器などを袋に詰めてたたき割る、パンチドールを殴る、クッションなどを殴る、などの方法は、比較的よく使われる方法です。
 
 
しかし、表面を覆っている怒りとは、別のところに本当の問題があると、私は思います。
 
怒りはほとんどの場合、二次的な感情で、別の感情が化けて出たものです。
愛情を求めて、求めて・・・これは「寂しさ」の感情ですが・・・求めて・・・ついに限界を超えて怒りになる。これは寂しさが怒りに化けたケースです。
 
あるいは、何かトラブルが起きたときに、相手に対して湧いてくる怒りの場合は、元々「自分を責める気持ち」が強い人の方が相手のことも責めてしまうものです。自分を責める気持ちは罪悪感などの感情です。
 
自分のことを「悪い」と裁いたり、「ダメ」と見下したり、「ひどい・冷たい」と感情的に嫌ったりすることはありませんか?
 
その傾向が強いほど、彼が起こした問題をきっかけにして、ひどい怒りが湧いてくるものです。
 
自分を心の底で責めている人ほど、他人も責めてしまう。意外に感じるかもしれませんが、しっかり深層心理を掘り下げて恋愛セラピーをやっているとほぼ例外はありません。
 
ゆるしのワークの概念と手順をご参考になり、許しについて考えてみてはいかがでしょうか。

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家族彫刻 【かぞくちょうこく】

 

家族彫刻 【かぞくちょうこく】 (family sculpture)
 
家族彫刻とは、主に子供の頃の家族関係を図にしたものです。
家族彫刻。四角を書き、その中に家族メンバーを丸で書き、心の向きを矢印で示す。この図では左側に私。私の上に姉。右の方に母。母の上に父。
 
家族の中で、自分がどんな位置にいたのか、家族の中でどんな心理的関係にあったのか。それによって、自分の中に様々な「禁止令」が作られて、「頭では分かっていてもできないこと」が生まれます。大人になって、合理的に考えたらおかしいけれど、なぜかうまく行動できないことは、大抵子供時代に作られた心のクセが原因です。
 
この家族彫刻のワークは、当時の家族関係を描くことによって、当時自分が心の奥底に封印した感情に気づき、自分が心の中で禁止したことにも気づくことができます。
たとえば、両親が忙しくていつも一人だった場合:家族彫刻では両親が家の外に描かれたり、中にいてもこちらを向いていないことが多いです。すると、「私は『寂しい』と表現してはいけない」というような禁止(自分ルール)を心の中に作ってしまいがちです。
 
恋愛セラピストあづまは、2009年7月頃から、このワークをセラピーに取り入れていますが、過去の家族関係に起因する心のクセを明らかにし、本人がハッキリと自覚する目的で、極めて高い効果を発揮しています。過去に起きた辛い出来事を思い出してもらう方法よりも、とり組みやすく、効果が高いです。
 
上記のような、図解式の家族彫刻は、池田登氏の「脳が作り出した人生のストーリー」(自費出版)の中に記載がありました。
また、本当のオリジナルは、家族療法のバージニア・サティアが開拓した family sculpture (=家族彫刻)という、人間を実際に配置する形での心理セラピーの技法だと思います。筆者は浅学にして確定的なことを言えませんが。
 
なお、「彫刻」という言葉と紙に家族を描いてゆく方法とは結びつきにくいですが、「家族彫刻」の語源はおそらく、心理療法やサイコドラマ系演劇などの一手法から来ているのではないかと思います。たとえば「動く彫刻」と呼ばれる手法で、人が物語を演じるのではなく、印象的なワンシーンを静止画のように演じる手法があります。私見ですが、おそらく、このような方法からつけられた名前でしょう。

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変えられないことを受け入れる

 

神さま、私にお与え下さい
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そしてそのふたつを見分ける賢さを。
 
(平安の祈り)
 
 
私たちが生きていて、やはり基本となるのは、自分の責任で人生を切り開いてゆくこと。自分の行動を通じて、現状を変えてゆくことが、大事であることは、間違いありません。
 
しかし、どんなことでも、思い通りになるかというと、実は、どうしても思い通りにならず、その苦しい現実を受け入れて生きていくしかない局面も、人生にはあります。もがき苦しむよりも、思いを手放して、現実を受け入れて生きることの方が必要な場面もあるのです。
 
先日、NHK教育TVで、セクシャルマイノリティーの方が自殺を考える率が、そうでない方が自殺を考える率の6倍近くあるという話を知りました。
 
私はセクシャルマイノリティー(ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・トランスジェンダー:総称してLGBTといわれます)の専門家ではありませんので、細部で詰めの甘い話があるかもしれませんが、何も言わないと、何も変わらないので、今思うことを書いてみたいと思います。
 
 
番組ではゲイの方が、自分が男なのに、男性が好きになる性的嗜好があって、それですごく悩んで、家族にさえ受け入れてもらえない(姉と母がレズビアンをあざ笑うような会話をしていたのを聞いてしまったことでショックを受けて、もう絶対に話せないと思ったそうです)と感じて、とても苦悩した話が取り上げられていました。
 
スクールカウンセラーのところにも相談に行ったけれど、カウンセラーの先生は「あなたがゲイとして生きることを『選択する』のなら応援します」と言ったそうです。
 
自分は、そういう生き方を選択するわけではない。
もともと、今のような性的嗜好があり、自分で選べたわけではない。
この先生も、やっぱり分かってくれないんだ・・・
 
そう感じたそうです。
 
 
多くの問題は、「自分には出来ない、解決できない」と思いこんでしまっているところから、自分に責任を取りもどし、自分の力で何とかしようという気持に持ってゆくことで解決するものですが、
 
本当に、自分の力では変えられないものもあります。
 
そのような場合、周りのサポートは、本人に責任を負わせる方向で行うものではないのです。
 
エリザベス・キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」がとても参考になります。
人が、受け止めきれない重大な事実に直面したときの反応は、エリザベス・キューブラー・ロスが接した、死に直面した患者たちの反応と基本的には同じものです。
 
1.否認
2.怒り
3.取引
4.抑うつ
5.受容
 
 
始めに、「そんな問題はなかった」と考えます(否認)。または、目をそらしていればいつか何かが変わるのではないかと空想します。
 
しかし、そうではないことに直面せざるを得なくなると「なぜ私がそんな目に遭わなければならないのだ!そこのあいつじゃなくて、どうして私が!」と怒りが湧く段階が来ます。
 
その次に、どうにかしてこの運命から逃れられる方法はないかとあれこれ探します(取引)。
 
しかし、やはり逃げ道はないのだと悟ると、今度は、永遠の別れに備えて心の中でお別れをしていきます。悲しみの感情(喪失感)を感じ切って吐き出す必要があるのです。この時期を抑うつといいます。
 
そして、最後に死への準備が整う「受容」の段階があります。この段階では、あまり他者との積極的なコミュニケーションを望まないこともあります。
 
 
NHK教育で取り上げられていた、ゲイの方のスクールカウンセラーの人が、もしも、受け止めきれない重大な事実に直面したときの人間の反応と、それに対する周りのサポートの仕方を知っていたなら、もう少し違った対応が出来ていたでしょう。
 
セクシャルマイノリティーである事実を受け入れて生きていくことは、ある部分では死を受容する旅に似ていて、ある部分では異なっています。重大な事実で、すぐには受け止めきれないという部分では似ていますが、死ぬわけでもなく、その時に思いこみやすい「誰からも受け入れられない」ということも、事実ではないのです。
 
もしこのコラムをLGBTのご本人の方が読まれていたら、誰か、気持ちに寄り添ってくれる人を見つけてください。身近な人で見つけられるのが一番幸せですが、できなければカウンセラーなどの専門家でもよいと思います。そして、自分の感情をしっかりと感じきって吐きだしてゆき、最後は、希望を持って生きられるようになるといいですね。
 
逆に、周りにLGBTの方がいらっしゃる場合は、周りのサポートとして、本人を決して見捨てないことが大事です。特に我が子がレズビアン・ゲイであるという場合などは、サポートするための心の強さとゆとりを持つために、むしろ親がセラピストやカウンセラーのサポートを受けた方がよいかもしれません。本人は親に受け止めてもらった方が何倍も気持が楽だと思いますので。
 
 
ここまで、LGBT(セクシャルマイノリティー)の特集を見て感じたことを書きました。
変えられない宿命のようなものを、受容して生きることは、決して簡単なことではないと思います。ただ、全く道がないわけではないのです。
 
人は、自分の感情をしっかり表現して、なおかつ、見捨てずに受け止めてくれる人に囲まれていれば、どんな境遇でも幸せを見つけて生きていけるものです。
 
変えられない宿命を背負ってしまったと感じる方へ。
引きこもりたくなる気持ちを持ってしまうのは、分かります。それでもあえて言います。今感じているさまざまな感情や絶望も、絶対的なものではないのです。まずは、どこかに味方がいると信じてください。そして自分のペースで、人とつながっていってください。
 
 
 
神さま、私にお与え下さい
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものを変える勇気を
そしてそのふたつを見分ける賢さを。
 
(平安の祈り)

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夫の浮気を今も許せない!というあなたに(3)

 

夫の浮気、夫の不倫を許せない、怒りや憎しみが湧いてきて苦しい。そんな時に読んでほしいコラムの3回目です。
 
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)
からの続きです。
 
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)では、100%相手にだけ非があるのなら、もうあとは別れるしか対策のしようがない。浮気という行動は相手が悪いにしても、浮気にいたる夫婦の心の溝を作ったのは、二人の責任と考えられるなら、対策の取りようもある、という話を書きました。
 
これは、自分の側にも責任があると認めること。少し辛口の言葉で言えば、自分の側にも非があると認めることです。
 
ここが、なかなか苦しいんですよね。
 
そもそも、怒ったり、相手を責めたりすることは、「自分には何もできない」と言ってしまうのと同じで、問題解決の先送りになっていますから、
 
問題を解決するためには、「この問題を解決するために、私は何ができるか?」と問うことが大事なんですが、確かに大きな問題が起きたときには、感情的になってしまって、冷静に問題解決できないこともあります。
 
ではなぜ、怒りがなかなか収まらないのでしょうか。
いや、問いを変えます。
 
怒りが収まる人と収まらない人がいたときに、怒りが収まらない人は、どんな特徴のある人でしょうか。
 
 
私の恋愛セラピーの経験からいうと、怒りが収まらない人は、心の底で自分自身を責めている人です。
 
みっつの責め言葉、と私が呼んでいる言葉があるのですが、
「悪い」(類義語:間違っている)
「ダメ」(類義語:頑張ってない)
「ひどい」(類義語:冷たい、優しくない、嫌な)
 
それぞれ順に、「正しさで裁く言葉」「見下す言葉」「嫌う言葉」です。あらゆる責め言葉を分類してみると、おそらくこの3つのカテゴリーに入ってしまうと思います。責めるということは、裁くか見下すか嫌うか、そのどれか、あるいは複数を行っているということなのです。
 
怒りが収まらない人は、これらの言葉を、自分に向かって使っている傾向があります。
 
恋愛セラピーでは、ゆるしのワークの概念と手順に解説したように、「ゆるしのワーク」を行って、責める心を取り除いていきます。実は、自分を責める心は、過去の出来事や家族関係に関連して作り上げてしまったもので、もう必要ないことが多いのです。
 
確かに、ワークをやると解決は早いのですが、そこまでやらなくても、日頃の生活の中で、責める言葉を使わないようにするだけでも、じわじわと効果は出てきます。
 
責め言葉を使う代わりに、機械的に全部「いっぱいいっぱい」に置き換えてみましょう。
 
上記の、みっつの責め言葉をもし使ってしまったら・・・これは、他人に向けて口に出して言った言葉でも、自分に向けて独り言で言った言葉でも、心の中でつぶやいた言葉でも同じです・・・たとえばこんな風に言い直します。
「あ?あ、今日も家事がちゃんとできなかった。私ダメ主婦だな?」
↓(あ、いけないいけない。今のナシナシ!)
「今日も家事がちゃんとできなかった。私【いっぱいいっぱいな】主婦だな?」
 
「旦那にキレちゃった。ひどいこと言ったな?。アタシ嫌な女だよね?」
↓(あ、いけないいけない。今のナシナシ!)
「旦那にキレちゃった。【いっぱいいっぱいな】こと言ったな?。アタシ【いっぱいいっぱいな】女だよね?」
 
不思議なことに、あらゆる責め言葉のところに「いっぱいいっぱい」はぴったりはまります。3週間ぐらい続けていると、責める発想でものを見るのではなく「いっぱいいっぱい」つまり、人間には限界もあるんだという、ゆるす発想でものを見る習慣ができていきます。
 
こうして、自分を責めないようになっていくと、逆説的ですが、自分の責任も引き受けられるようになっていくのです。
 
例えて言えば、こんな感じでしょうか。
浮気で壊れかけた夫婦の修復作業を、背負う荷物に例えたとします。淡々と修復のための行動を行っていく責任が10kg分の荷物だったとすると、自分を責める心は50kg?100kg分ぐらいになっているんですね。
 
この状態で「あなたにも責任がある」と言われても、背負いきれません。背負いきれない重荷の正体はほとんどが「自分を責める心」「自分を責める心を背負いきれないから出てきている怒りの感情」などの、未整理の感情です。これは、とても重いものです。
 
この状態では背負いきれませんから、自分で解決しきれないものは、怒りに転化して、相手のせいにしたくなるのです。そして、相手のせいにしている限り解決しないという無限ループにはまっていきます。(それは、望んでいる結果ではありませんよね?)
 
だからまず、自分をゆるして、感情を軽くしてから、「現実問題に対処する責任」だけを背負えばよいのです。
 
こうして手順だけを読んでも解決しない、という場合には、ぜひ恋愛セラピーをご利用下さいね。

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【ココヘル105】心の古傷。癒せば天国、はまれば地獄

 

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 105号 2006.6.30
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 
 こんにちは、あづまです。
 
 私は現在、新婚生活を楽しんでいますが、まあ奥さんの具合が悪
 くなったりとか、思い通りにいかないのが結婚生活なのですが、
 
 そのくらいのことでへこたれたりするような、半端な覚悟で結婚
 したわけではありません。
 
 トラブルも、結婚生活を彩る、貴重なイベントだと思っています。
 その渦中にいるときは、不安になったりしますけどね。
 
 
◆かつては、共依存的だった
 しかし、かつては、ひとつの結婚を破綻させてしまった経験があ
 ります。それはそれは、夫婦間の権力闘争みたいなもので、安ら
 ぐどころか、家に帰ると、どっと疲れて、むしろ仕事に逃避した
 くなるような毎日でした。
 
 
 そんな私ですが、ある恋愛の教科書を開き、勉強したことがあり
 ます。色々な教科書があったのですが、その中でも、最も影響を
 受けたと言えるのがこれです。
 (既に公開は終了しています)
 
 なんと、7/3で一般公開をやめてしまうらしいのです。
 作者の白橋先生とは仲良しなので、何とか継続してもらえるよう
 にお願いしてみたのですが、
 
 悲壮な感じで、仕方なくページを閉じるのだという話でした。
 決意は固く、このページ自体がなくなってしまうと思うととても
 淋しい気持ちでいっぱいになりました。
 
 
 白橋先生、
 私の結婚式でスピーチ&歌を披露してくださいました。
 その時の写真が、このページに載っているやつです、たぶん。
 (公開は終了しました)
 
◆先生は、こんなひとの悩みに答え続けてきました。
 
<以下、引用です>
 
☆以前、私がwebで行った「異性の悩み」に関するアンケートでは、
☆「モテないと感じている、あなたの悩みは?」という質問に対し、
☆526人中、実に、432人(82.1%)もの方が、
 
☆ 何においても自信と勇気が無い
☆ 上手くいく方法が分からない
☆ 悩みを相談できない
 
☆などなど、
☆「どうすればいいのか分からない」と多くの方が悩んでいます。
 
<引用ここまで>
 
 とても温かくて、恋愛の相談をしているのに、白橋先生を好きに
 なってしまいそうな、それほど魅力的な男性です。
 
 こんな人から好評だそうです。
 
 ・いつまで経っても恋人が出来ないんです!
 ・付き合いたい人はいるんだけど、全然無理・・・。
 ・合コン行っても収穫なし。他の人ばっかりズルいっ!
 ・相手の心の掴み方がわからない。
 ・付き合ってもすぐにフラレちゃう!
 ・お見合い全然上手く行かないんです!!連続フラれ記録更新中
 ・ファッションとか超イケてんのに、何でモテないんだぁ!!
 ・そろそろ結婚相手を本気で見つけたい。。。
 
 
◆あまりにいい内容なので、私も推薦文を書きました。
 
 ここにあるんですよ、実は。
 (公開は終了しました)
 
 
◆ビジョン心理学。
 
 ビジョン心理学って聞いたことありますか?
 チャック・スペザーノ博士が体系づけた、人間関係に関する心理
 学で、特に恋愛に役立つと考えられています。
 
 そのスペザーノ博士が作ったセラピーカードがあるんです。
 今日は、そのセラピーカードの話から入ろうと思います。
 
 
◆セラピーカードの中に「古い傷」というカードがあります。
 
 このカードは「問題」のグループに属し、幸せに向かって心を開
 く障害になっている原因が、過去の心の傷であることを表してい
 ます。
 
 たとえば、
 
 小さい頃に、両親が不仲だったとします。
 特に、父親は荒れ気味で、アルコール依存気味であったり、暴力
 的であったりするというケースを想定します。
 
 小さかったあなたは、両親に幸せに生きてほしかったんです。
 でも、子供の力では、親を幸せにすることはできないんですね。
 
 
◆父親の問題を解決してあげたい
 
 これが、あなたの心の傷となり、生き方を決めています。
 
 どういうこと?
 
 つまり、恋人や結婚相手に、無意識に当時の父親を重ね合わせて
 いるのです。
 
 そう、何かの依存症とか、心の問題を抱えている人。
 
 あなたは、そういう人をほうっておけないでしょう?
 そして、心の中にいる、過去の父親を救うために、目の前にいる
 現在の、問題を抱えたパートナーの世話を焼くのです。
 
 
◆カードは「癒し」が必要だと言っています。
 
 過去の傷は、言い換えると心の負債です。
 自分の負債は、自分で始末をつけてから現在のパートナーと向き
 合いましょう。
 
 過去の心の傷を癒さず、現在のパートナーに寄りかかるようにし
 て恋愛や結婚生活を送ることは、
 
 例えて言えば、親と自分が作った借金を、結婚相手に負わせるよ
 うなものです。
 
 
 幸せ(貯金)はパートナーと一緒に作ってゆくものだとしても、
 傷心(借金)は、きれいに清算しておきませんか?
 
 
◆間違った自分磨きをしていませんか?
 
 きれいな容姿を得よう。
 仕事を頑張ろう。
 資格を取ろう。
 教養を付けよう。
 
 それ自体は、悪いことではありません。
 
 でもね、
 
 自分の要求を通す「権利」を得るために頑張っているのだとした
 ら、あなたは、「良い子の罠」にはまっているかもしれません。
 
 「頑張らないと、愛されない」
 
 潜在意識に擦り込まれてしまっているかもしれませんね。
 親から、無条件の愛情がほしかったのに、頑張ったときだけ、
 社会、世間的に正しいことをしたときだけ優しくしてもらった。
 
 子供の時は、良い子でいるしか、生きる方法はなかったのです。
 
 でも、大人になっても、同じことをしているのかもしれませんよ。
 
 
 むしろ、自分の心の内側をよく省みることが大切です。
 
 
◆あなたは、どう思いますか?
 メッセージお待ちしています
 
 azma@556health.com までメールしてください。
 (@を半角にしてください)
 
┏━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━◆━━┓
 ありがとう! ライフスタイル版新着1位! 祝!10000部
 ●女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学
 ●ご意見、ご感想お待ちしています。このまま返信して下さい。
  これまで、頂いたメールをメルマガで紹介させていただく際の
  ルールを明確にしていませんでしたが、このようにします。
 
 ・メールの文面は、基本的に元の文体そのまま。
 ・本人のお名前や、登場人物はイニシャルにするか、または別の
  名前にすることで、個人が特定できないようにします。
 ・事前の確認は原則しませんので、送って下さったメールは紹介
  されることがあるとお考え下さい。
 ・紹介不可の場合、明記してくだされば、紹介しません。
 
  azma@556health.com ←メールはこちらまでお願いします。
  スパム防止で@は全角になっています。半角に直してください。
 
 ※たくさんのメールを頂いています。ありがとうございます!
  個別の返信はできないことがありますのでご了解下さい。
 
 こんな方にお役立ち情報をお届けします。
 ○出会いがない(出会う自信がない)
 ○なぜか不倫ばかり(一対一の恋愛に自信がない)
 ○不倫されて悩んでいます!
 ○交際が長続きしない
 ○今の相手と喧嘩が絶えない
 ○パートナーとマンネリ(冷戦)
 →でも、現状を変えたい!解決したい!
 
 ●制作:あづま やすし(男女のメンタルヘルスカウンセラー)
 ●自己紹介はこちらです↓(声の自己紹介があります!)
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(裏編集後記)
 
 今日は暑かった。
 仕事で自転車をかっとばしました(笑)
 
 なんの仕事かって?
 それは秘密。
 
 ではまた次回。
 さようなら。
 
 
(今日のアファメーション)
 
 (自分は問題だらけだと、自己卑下してしまいそうなとき)
 
 問題も、ギフトです。

“【ココヘル105】心の古傷。癒せば天国、はまれば地獄” の続きを読む

夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)

 

夫の浮気、夫の不倫を許せない、怒りや憎しみが湧いてきて苦しい。そんな時に読んでほしいコラムの2回目です。
 
さて、夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)では、「許す」にも3種類あるという話を書きました。
 
未来のことを際限なく「容認する」という意味の「許す」はしなくてよい。「次やったら別居します」など、キッパリと対応すべき、という話を書きました。
 
そして、感情的なわだかまりを水に流すところが、一番難しいという話も書きました。
 
ではなぜ、怒りが湧いてくるのでしょうか?
 
 
怒りはほとんどの場合、二次的な感情です。別の感情が化けて出てきているのです。ではどんな感情が化けているかというと「寂しさ」か「不安」です。
 
・夫から優しい言葉や温かいコミュニケーション、スキンシップ、セックスなどが得られなかった「寂しさ」を我慢してきた。しかし、夫は別の女性にその愛情を向けていた!なんてこと!!!
→これは、寂しさを感じた段階で対処していなかったことで、怒りにまで化けたケースです。
 
・こんな風に、夫婦関係にひびが入ってしまっては、今後どうなってしまうか分からない。生活のことや子供のこと・・・いったいどうすればいいの!何でこんな目に遭わなければならないの!
→これは、不安が高じて怒りになっているケースです。
 
 
怒るということは、自分の問題にフタをして、他人のせいにするということです。
人生の中では、何でも自分のせいにせず、怒って他人のせいにする瞬間も確かにあってもいいと思うのですが、夫婦関係に関しては、怒ったままでは修復できる関係もできなくなります。
 
浮気された側が、自分にも責任があると認めるのは苦しいことですが、もしも、浮気された側(あなた)に何も非がなくて、問題があるのは100%相手の方だとしたら、あなたにはもう、何もできないということなのです。
 
100%相手だけの問題だったなら、他人を変えることはできませんから、もうあとは、「ひどい男と出会ってしまったので、つぎはいい男と出会うように努力します」しかないわけです。
 
浮気という行為に出てしまったことは、夫の側の問題です。
 
ですが、浮気にいたる夫婦の心の溝を作ったのは、夫婦の両方に責任がある、そう考えることができるのなら、あなたの側にも変えられることがあるわけですし、したがって対策の取りようもあるのです。
 
その時に、怒っていると、自分の問題は見えなくなってしまいます。
 
怒りの下にある、寂しさ(愛情を求める気持ち)や不安をしっかり見つめていくと、自分の側で、相手に負担をかけていたり、相手に知らず知らずのうちに嫌な印象を与えていたり(不機嫌な日が多かったり、感謝の気持ちが少なかったり、など)したことなどを思い出すかもしれません。
 
 
やはり、浮気された側も、自分の側の行動を、改めるべき部分は改めて、「そうだ、これで、今までとは違うんだ。同じ結果にはしないぞ。」と納得、実感することが大事です。
 
とは言え、すごく辛い局面で、怒ってもうまく行かないから、自分の責任を認めろなんて、まるで、傷口に砂をすり込まれるように感じるかもしれません。
 
そこで・・・
次の記事夫の浮気を今も許せない!というあなたに(3)に続きます。

“夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)” の続きを読む

【ココヘル104】既婚者との恋愛は禁止?

 

まぐぞうさん、いらっしゃい。
◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 女と男の「心のヘルス」?癒しの心理学 104号 2006.6.27
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 
 こんにちは、あづまです。
 
 まぐぞうが復活して、そちらから無料レポートをダウンロードし
 て登録になった方もいらっしゃると思います。
 
 心理・恋愛系は、ビジネス系とは違い、売れ筋の情報商材などに
 くせがあります。まあ、その話は編集後記で。
 
 
★さて、今日は、私が「不倫もOK」と言っているのではないかと
 いう懸念をお持ちの方がいらっしゃるようですので、その辺の説
 明をもう一度したいと思います。
 
 但し、今日の内容は、あくまで私の「意見」です。
 それ以外の考えも、もちろんアリですからね?
 
 
◆不倫の入口に立ったあなた、どうしますか?
 
 「結婚していても、好きな人ができてしまった」
 「既婚者を、好きになってしまった」
 
 そんなとき、どうすればいいかについてです。
 
 私の、一番のおすすめは、こうです。
 
 好きになった気持ちは、自分が大事にしてあげる。
 否定したりはしないのです。
 
 
 そして、あなたが既婚者なら、自分のパートナーとの将来を思い、
 やはり、真の幸せはそこにあることを思い出します。
 
 人生を共に歩むパートナーは、単に一時盛り上がればいいわけで
 はなく、生活レベル、価値観、病気、子供のことなどがすべて関
 係する運命共同体です。
 
 簡単に壊して平気な顔をしているようでは、真の幸せはやって来
 ません。
 
 
◆但し、好きになった感情は100%認めてあげるのです。
 
 好ましくない対応のひとつはもちろん、その時の感情にまかせて
 浮気に走ってしまうというやり方ですが、
 
 実はそれと同じくらい好ましくない対応に、
 
 「『好きになってはいけない』と自分に言い聞かせる」
 というものがあります。
 
 
 え?
 
 
 なぜいけないの?
 
 
 さあ、ここからが今日の本題です。
 
 
◆表層意識と、潜在意識を使い分けてください。
 
 表層意識と潜在意識。
 
 自分がやっていることを、自分で分かっているのが表層意識。
 たとえば、「車を運転している」のが表層意識の働き。
 「おいしそうなレストランが目に入った」のが潜在意識の働きで
 す。ふと気づいたり、自分ではコントロールできない感情に突き
 動かされたりする、心の深いところにあるのが潜在意識です。
 
 
 さて、話を戻して、なぜいけないのでしょうか?
 
 潜在意識はイメージ的に大づかみにすることしかできないので、
 「不倫相手に対する愛情は止め、結婚相手に対する愛情は持つ」
 みたいな器用なことが苦手なのです。
 
 恋愛感情を禁止してしまったら、大切な、結婚相手に対する愛情
 まで失ってしまうかもしれません。
 
 だから、人を好きになる気持ちは、自由にしてあげた方がいいと
 私は考えています。
 
 
◆理性の力
 
 好きになるという感情は十分に味わい尽くして、十分に認めてあ
 げた上で、「より高いレベルの幸せ」のためには、現在のパート
 ナーとの関係をよくすることが大事、
 
 そう、理性を働かせて、思いとどまればよいのです。
 
 
 「好きになってはいけない」という考え方は、
 潜在意識に対してブレーキをかけようとしています。
 表層意識より7倍とも100倍とも言われる潜在意識に対して
 「禁止令」を出そうというのだから、無謀な試みです。
 
 止めようとすればするほど、好きになる気持ちが暴れます。
 
 
 「好きになってもいい。
  そして、より高い幸せのために現在のパートナーを選ぶ」
 という考え方は、潜在意識(感情)は自由にさせています。
 そして、表層意識(理性)で行動だけ止めています。
 しかも、より高い幸せ(長続きする愛情、家族など)という、
 別の幸せを思い描き、行動を決めています。
 
 このパターンでは好きになる気持ちは暴れにくいのです。
 
 
◆将来の希望
 
 そのためには、現在のパートナーと、幸せになれるという将来の
 希望を持っていることが最低条件になります。
 
 もし、これがないのなら、
 
 そのパートナーシップは、不倫の入り込む隙だらけということに
 なります。
 
 現在パートナーのいるあなたは、ぜひ将来の希望を育ててくださ
 いね。
 
 
 不倫シリーズのあとは、基本に戻り、パートナーがお互いに希望
 を育て、より高い幸せのためにお互いに努力する関係を築くため
 のヒントをお送りしようと思います。
 
 
◆まとめ
 
 色々メールを頂きましたが、
 真意が伝わっていなくて残念です!!
 
 「自由な気持ちで不倫していい」なんて書いてませんからね!
 逆に、
 「不倫はケシカラン」とも書いてません。
 
 
 好きになる感情を抑圧すると、かえって暴れる。
 
 だから、
 
 感情を味わい尽くし、自分だけはその気持ちを大事にしてあげる。
 
 そして、
 
 不倫という行動に出るかどうかは、理性で判断。
 
 そのときに、
 
 現在のパートナーとの、将来の希望があるかどうかが大事。
 
 
 今度こそ、伝わってほしいと祈ってます(涙)
 
 
◆あなたは、どう思いますか?
 メッセージお待ちしています
 
 azma@556health.com までメールしてください。
 (@を半角にしてください)
 
 
 
 
◆不マジメ人生のススメ
 
 ココヘルブログの記事です。
 https://www.556health.com/archives/2006/05/post_305.html
 
 先日ご紹介したのと同じメルマガのバックナンバーが使われてい
 ますが(お気に入りの号なのでご容赦)、
 
 そう、不マジメなのに幸せになる。
 そんな話を書いています。
 読んだら納得していただけると思いますよ。
 
 タイトルは、???な感じですけどね。
 
 不マジメ人生のススメ
 
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(裏編集後記)
 
 週末に、母が訪ねてきました。
 奥さんの具合が悪いから心配して来たんですけどね。
 
 まあ、すっかり元気になっていたので、安心して帰りました。
 女同士、仲良くやっているみたいなので、私も安心しました。
 
 家族みんな、それぞれ信頼し合えるのが一番ですからね。
 
 私が作った、インドカレーが好評でした。
 野菜と果物をフードプロセッサーでつぶして煮込み、ほとんど水
 を入れずに作るカレーなんです。オリジナルです。
 
 母の煮物(筑前煮)はおいしいんです。作って持ってきてくれま
 した。奥さんの料理は、ちょっとお休み。たまにはいいですよね。
 
 月曜日は、奥さんがハンバーグを作ってくれました。
 これで、私の得意料理、母の得意料理、奥さんの得意料理。
 
 全部食べられました(*^_^*)
 
 食べ物の話ばかりですいませんね。
 
 
(今日のアファメーション)
 
 (たとえ恋愛が成就しなくても)
 
 人を好きになれた、自分が好き。

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夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)

 

信じていた夫が不倫していた!
 
青天の霹靂です。
今まで前提にしてきた、生活・信念・人生の土台が根底から揺らぐような事態で、混乱する気持は、よく分かります。
 
そんなとき、感情的になったまま行動しても、あとで後悔すると思います。
まだ感情が収まらないというあなたは、感情の整理をすることを第一優先にしたらいいと思います。
 
なお、こういうケースであなたの気持を不倫の張本人にぶつけることは、二人して感情が乱れるだけであって、解決に結びつかないと思います。特に、怒りの感情は、相手を突き放すための感情です。既に別れを決意しているならともかく、感情にまかせて怒りをぶちまけて、離婚する運びになってから後悔しないかどうか、よく考えてみてください。
 
不倫されたときの心の癒し方も参考にしてみて下さい。
 
 
「ゆるす」には3種類の意味があるのをご存知ですか?
 
1.これ以上「責めない」と決める(行動面)。
2.感情の整理をつける(感情面)。
3.未来の行動に許可を与える(ルール)。
 
1の意味で「許さない」というのは、相手を責め続ける、罵倒し続ける、というようなことです。二人の関係を維持するのであれば、これは無意味だと分かりますね。
1の意味で「許す」というのは、もう責めるのをやめる、と決めることです。ここまでは決意されている方も多いのではないでしょうか。
 
2の意味で「許さない」というのは、怒りなどの不快な感情を持ち続けるということ。これは、できれば解消したいものですね。
2の意味で「許す」というのは、日本語では「水に流す」という言葉に近いでしょうか。いつまでもわだかまりを持っていないで、水に流して自分も楽になる、ということです。ですが、なかなか簡単にいかないことも多いので、ここで苦労しますよね。
 
3の意味で「許さない」というのは、「次にまた同じことをしたら、今度は即刻別居しますからね」などの宣言をすることです。一度水に流したからといって、何度でもズルズルと同じことを繰り返すようでは、この先続けていけないよ、と宣言することです。但し、一度言ったからには、絶対に断固実行しなければなりません。自分の言葉に責任を持つのです。
この意味では、許さなくていいのだと思います。
むしろ、3の意味で「許す」ということは、歯止めがきかなくなるわけです。問題を起こしても、何度でも許してもらえるとなれば、実質的には飼い犬が吠えているのと同じ。何も怖くないのです。
 
1,2の意味では許し、感情的に責めたりはしないけれど、3の意味では許さず、いざというときはキッパリと行動できる。ある意味冷たいけれど、ビシッとしている姿勢こそが大事です。
 
その真逆は、こうです。
 
3の意味では甘くて、浮気を何度でも結局受け入れてしまうけれど、1,2の意味では許さなくて、感情的にグチグチ責める。実はこういう態度が、一番ナメられてしまうのです。
 
 
さて。
ここから、ちょっとだけ厳しいことを書きます。
 
浮気されて、感情的には許せないけれど、別れられなくて、ズルズルと関係を続けてしまうとしたら、あなた自身の心の弱さがあることに目を向けなければ、問題は解決しません。
 
「捨てられるよりは、浮気を繰り返される方がマシ。」
「一人では生きていけないから、浮気男は本当に腹が立つけれど、頼るしかない。」
「今の生活を手放して、貧乏生活になるのはみじめだから、相手は浮気男だけれど、なんとか結婚状態だけは維持していきたい。」
 
もしも、そんな風に、「私一人で生きていく自信がないから、依存し続けたい」という気持があるとしたら、それこそ、相手に付け入られている原因です。
 
もしそう思っているとしたら、あなたはご主人さんを愛していたのではなく、依存していたのです。
 
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(2)に続きます。

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